NO.38「ホトケドジョウ」 飛び出し注意！

　閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる日本淡水魚の紹介、今日の1匹はホトケドジョウ。ガサガサツアーで紹介したように、うみへび氏と共にホトケドジョウを数匹捕まえることが出来ました。また、別の水路でも稚魚を見つけることができました。ずんぐりした体のドジョウで胸鰭も小さく、平たい形なのでホトケドジョウではないでしょうかね。

紹介魚種が40匹を突破しました！
残りの魚も全部紹介できるように、もっとお魚捕りを頑張ります！
＜データ＞
名前：
ホトケドジョ
分布：滋賀県東部、西部、北部の一部で確認
体長：60～80mmくらいの採取歴あり
生息：山間部の水田周りや、水質が良く流れの緩やかな小川

特徴：
　漢字で「仏泥鰌」と書くと日本固有種です（大陸に居るホトケドジョウは別種のようです）。体形はドジョウに比べ太短く、どちらかと言えば足の無いサンショウウオですね。頭はやや丸めで、4対8本の髭を持ちます。体色は茶褐色または赤褐色で体側には黒点が散在するものが多いようです。繁殖期は春頃でして、1尾の雌を数尾の雄が追いかけて水草等に産卵します。浮き袋が発達しているらしく、ドジョウよりも水草の周りを泳ぎ廻っています。寿命は自然下では2年程度とのこと。環境省レッドデータリスト絶滅危惧IB類参考・引用文献
私見：
　（ドジョウ+サンショウウオ）÷2な見た目です。見た目の割に獰猛な気がしまして、エビなどに喰らい付きますね。
採取：
　湧水地などの水草の辺りや水路の泥底を網で掬う
飼育：
　①容器：30㎝サイズの水槽に飼育数は2～3匹程度
　②底床：砂及び目の細かい砂利。
　③濾過：外部式など、緩い流れができるもの
　④設備：ヒーター△、エアーポンプ◎、ファンorクラー○
　⑤水草：マツモやアナカリス
　⑥餌　：人口配合飼料に容易に餌付く
　⑦混泳：タナゴ類、ドジョウ類、モロコ類
　⑧置物：石、流木、炭どれでも可
　⑨繁殖：可能

　飼育・繁殖は比較的容易らしいのですが、夏場の高水温に弱いようです。餌は人工配合飼料に餌付くので助かります。活発に泳ぐ場合は、飛び出しに注意してください！比較的浅い水深を好むようですので、水面まである水草を多数入れておくと良いでしょう。個体によっては、鰭を齧るものもいます（餌不足が原因の場合もある）。混泳させる前に様子を見ましょう。
動画：

画像：
　　　　　　　　
　　　　上からの撮影。山椒魚の幼生の様な体型です。
　　　　　　　　
水槽投入直後。ストレスで色が落ちていますが、慣れると元に戻りました。
　　　　　　　　
　　　　07.08.30追加画像。飼育中のホトケドジョウ
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　

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