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【ウォーキング】大栗川はどこを流れていたのか?

2014-06-22 | ウォーキング・トレッキング
東京に居るとは思えないほど自然豊かな大栗川の河口付近

うっとおしい梅雨日が続いた週末の6月14日
歴史古街道団主催のウォーキングが晴天の中催され、今回もサクラさんと参加して参りました。
今回は、今年の2月に大雪のため順延となっていた「大栗川」シリーズの公開ウォーキングでした。
普段から自宅マンションの目の前を流れている大栗川だけに、とても思い入れのあるテーマでもあり以前から楽しみにしていたのでした。

10:00 スタートは、いつもの聖蹟桜ヶ丘駅西口

ろくせぶ公園の「お天童(てんと)さんと上向き童子」
独特の世界感があるこの作風。
製作されたのは、あの!「せんとくん」をデザインされた彫刻家「籔内佐斗司」氏
以前住んでいた府中市のけやき並木から少し入った場所にも氏の別の作品がありました。
ちなみにここの不思議な響きを持つ公園名の「ろくせぶ」とは…。
漢字で書くと(六畝歩)と書きます。畝歩とは、田畑の面積を表す旧単位のことで、1畝歩99.1735537 m2)×6 で、595.041322 m2 と、なります。
明治の終わり、多摩川の氾濫で荒れ地だったこの場所を一人当たり「六畝歩」ごとにノルマを課せ耕した土地という意味合いがあることから付けられた名称なんだそうです。

大川と、言っても用水路程度の川幅しかありませんが源流は多摩川でこの写真の突き当たりは暗渠になっています。下流は、大河原公園を通り大栗川と合流しています。

旧鎌倉街道 写真手前方面が関戸の渡しへと至ります。

関戸橋 こちらは新しく架けた登り車線専用

こちらが旧関戸橋を橋桁から見上げたもの かなり老朽化が進んで近年架け替える事業が進んでいると聞きます。

多摩川上流方面を望む 「関戸の渡し」は関戸村が経営していたもので、対岸では「中河原の渡し」と、呼称していたそうです。鎌倉街道の重要な渡しだったようで、仮橋が架けられなかった雨季には、多摩川超えで繁盛していたようです。

大栗川0Kmポスト 孫達と自転車練習をした交通公園の先に、このポストがあります。
ただ…。写真を見るからにまだまだ、合流点は先にありそうです。
そこで、我々は更にその先まで行ってみることにしました。

残念ながら増水でこれ以上先に進めず。しかし増水してもまだまだ、合流ポイントは先にありそうでした。写真の塔は「クリーンセンター多摩川」です。

大栗橋 ここを通る道路は、旧鎌倉街道になります。現在ある川崎街道の御幸橋が開通していなかった頃は、稲城方面から抜けてくる重要な幹線道路でした。

九頭龍神社 スーパーの買物ついでに、いつもお参りをしている九頭龍さん かつて、先ほど紹介した「ろくぜぶ公園」近くで、祀られていたお話は新鮮でした。

12:30 昼食


用水路があった当時に使われていた「玉垣」 この通りは、暗渠となっています。

くるまぼり 大栗川の岩堰から取水し、東寺方下耕地へ流れていた用水路 写真突き当たり辺りに、かつて水車小屋があったものと推定されています。



かつての大栗川推定図 (C)歴史古街道団 マップをクリックすると別のタブでマップが拡大表示されます。(図中の番号は以下の記事と関連しています。)


くるまぼり取水地 突き当りが大栗川になります。(マップ①辺り)

真新しい住宅が立ち並んでいる辺りが、かつての大栗川の蛇行していた場所になります。(マップ②辺り)

上の住宅地の左手は、公園となっていて遊歩道と、なっています。(マップ③辺り)

明神橋公園 (マップ④辺り)

この暗渠もくるまぼりに連なる用水路があった場所と推定しています。道路中央から市境となります。写真左側が多摩市で、右側が日野市となります。(マップ⑤辺り)

不自然にカーブしているのがわかります。(マップ⑥辺り)

写真手前から白いマンション方面へかつて川が流れていたものと推定しています。(マップ⑦辺り)

その延長上には、やはり取水口がありました。(マップ⑧辺り)

こちらも不自然なカーブが気になります。(マップ⑨辺り)

さらにその上流には空き地も(マップ⑩辺り)

空き地は、多摩市の資材置き場になっているようです。もっと有効活用出来ないものでしょうか?(マップ⑪辺り)

そして、その対岸にはやはり取水口 かつての川の蛇行していた様子が、だんだんと理解出来てきた気が致します。(マップ⑫辺り)

並木公園辺り 写真の右岸橋の辺りから円弧を描き手前に繋がります。(マップ⑬辺り)

16:00 中和田交差点付近 ゴール
 
【本日のコース】
聖蹟桜ヶ丘駅~ろくせぶ公園~関戸の渡し~大栗川多摩川合流点~大栗橋~九頭龍神社~くるまぼり公園~東寺方橋周辺~宝蔵橋南(明神橋公園)~新堂公園周辺~並木公園~やぎし梅林公園~殿田橋~九保ヶ下~中和田バス停
【ルートマップ】
(クリックして拡大します。)


【総歩数】15364歩 【総距離】10.75キロ 

【感想】
今回は、河口から川沿いにかつての大栗川の流れに沿って歩いたわけですが、このシリーズも数を重ねるごとに、ポイントが分かってきた様な気が致しました。
今では、その殆どが公園になっていたり、遊地になっていたりで現地へ赴けばかつての源流が確かにそこにあった事を推測することが出来ます。
これはこれで、なかなか面白い試みであることが理解出来ました。
次回は、さらに上流を遡る企画をされているそうですので、今から楽しみでも有ります。


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