こどもとだらだら「代官山&恵比寿」。と、チロリアンテープ。

日々子供とぶらぶらしている「代官山&恵比寿」のアレコレ&チロリアンテープ&手作り&わんこなどのご紹介です。

「おおきなジョン」は「ジャイアント・ジョン」

2004-09-07 13:07:01 | 絵本
さてさて。

自称「絵本フリーク」の私。

子供の頃から字がいっぱいの本より「絵本」を好んで読んでいました。
父がお給料日には必ず絵本を一冊買って来てくれるのが楽しみで、その日はワクワクと玄関で待っていたものです。

小学校中学年くらいになると、絵本はどうしても「幼稚」に思われてしまいがち。私も先生に「絵本は赤ちゃんのものでしょ。お話の本を読みなさい」と言われ、「何を言っとるんだ、この先生は!?」と思ったことを鮮明に覚えています。

中学生になっても高校生になっても大学生になっても社会人になっても、やっぱり絵本が大好きで、その都度気に入った絵本をコツコツと買い続けていました。

今ではその絵本たちが息子の愛読書になっています。

好きな作家さんをあげるとキリがありませんが、今日は「アーノルド・ローベル」さんの「Giant John」についてちょこっと書いてみたいと思います。

「アーノルド・ローベル」さんは、かえるくんとがまがえるくんが登場する「ふたりはともだち」シリーズで有名なアメリカの絵本作家。味わいのある絵と、読んだ後に「あぁ、よかったな」と思うお話でファンがとても多い方です。
(「あぁ、よかった。なんか幸せ」という気分に浸りたい方には、特に「ふたりは・・」シリーズと、「ぼくのおじさん」がオススメです。写真下にあるものです。)

さて、そんな中でちょっと不思議なお話が「GIANT JOHN」。
大きな大きな体のジョンが、貧しい暮らしを助けようと仕事を探しに出かけ、お城で働く。仲良しだった「もりのこびとたち」が途中ちょっぴりジョンの邪魔をしてしまう、でも最後はめでたしめでたし。とうい流れ。

初版は1964年。日本では1966年に初版が「おおきなジョン」として発行されています。
写真の左上にあるのが、それです。

特にどうというお話ではないのですが、「もりのこびとたち」の音楽で思わず踊ってしまいお城を蹴飛ばしバラバラにしてしまったジョンと「もりのこびと」たちの表情、その後、妙な形にお城を組み立てなおされたのにご機嫌な王さまたちの表情が何とも生き生きとしていて、子供心にとっても印象に残っていました。

地味な内容の絵本なので、ローベルさんの作品の割りに再刊されないなぁと思っていたところ、今年の8月、「GIANT JOHN」が新しくなって帰ってきたのです。

それが写真右上の「ジャイアント・ジョン」。
大きさは昔のまま。ただ、翻訳が出版元であったウエザヒル出版の翻訳委員会から、「おさるのジョージ」の作者として有名なH・A・レイさんの翻訳を手がけている福本友美子さんへと変わり、「もりのこびとたち」が「ようせいたち」になるなど文体も以前のものとは変わっています。でも、これはなかなか嬉しい再刊でした。

最近は再刊、復刻ブーム。様々な絵本が次々と再び陽の目をあびています。「いいぞー、どんどん行けー」と心の中で叫んでしまいます。

「おおきなジョン」を目にする機会は少ないでしょうが(図書館が狙い目かな?)、ぜひ「ジャイアント・ジョン」(文化出版局・1300円)を見かけたら妖精たちの様々な表情を隅々までチェックしてみてください。
とってもかわいいです。

さて、追記ですが、この初版の「おおきなジョン」。監修には三島由紀夫、ハル・ライシャワー、坂元彦太郎、黒崎義介、木下一雄、各氏の名前があります。
なんだか、すごいです・・・・。

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