昨日、初めて両国の江戸東京博物館に行って来た
「二条城展」を見て来た
建物も奇抜だが、美術館らしくない観光客向けの建物であまり好きになれなかった
おまけに小学生などがたくさん見学に来ていて落ち着いて鑑賞できなかった
今回の一番の収穫は狩野派にも様々な画家がいて自分の好みのひとが見つかったこと
その人は、狩野派の中では渋さが目立つ狩野 探幽だ
彼の名古屋城の本丸御殿 上洛殿上段の間 帝鑑図(寛永11年、1634年作)が良かった
絵がないのが残念だがどちらかというと狩野派にしては地味
松や鷹や虎がダイナミックな狩野派に比べると地味
しかし、よく見てみるとその筆のタッチや全体の構成や緻密な書き方は群を抜いている
しかも空間の使い方が独特だ
必ず左右に大きな空白が残っている
それを全体の墨の濃淡などを使って、軽みのないようにバランスを取っている
また、二条城二の丸御殿の障壁画は平面図やDVDの助けを借りるとわかりやすい
広間の目的により、絵柄が全く違う
遠侍、式台、大広間、黒書院、白書院の間ごとに順番に見るとよく違いがわかる
両国ではなく上野かほかの美術館で見たらさらによかったかもしれない