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台湾プロ野球、高津臣吾投手が存在感示してブルズが前期M6に!

2010年06月07日 08時54分58秒 | スポーツ

(1点もやれない「シビレる場面」で登板した高津臣吾投手。テレビから)

日本の野球ファンにとって今年の台湾プロ野球で一番気になるのは、かつてヤクルトスワローズで日本を代表するリリーフピッチャーとなり、日本、米大リーグ、韓国プロ野球で通算321セーブを記録(日本での286セーブは歴代最高)、41歳の今年、台湾の興農ブルズに加入した高津臣吾投手の動向ではないか。ご心配なく。高津投手はその存在感をたっぷり見せ付けている。

台湾プロ野球の前期は残り10試合前後、開幕から好調を維持して2005年以来の優勝にまい進する興農ブルズが6日の試合で前期マジックナンバーを6に減らした。ブルズはこの日、本拠地の台中球場で二位のラニュー・ベアーズと直接対決、上位二チームの対戦に相応しく引き締まった試合展開となった。
ブルズが5回裏に1点先制するとベアーズが6回表に2対1と逆転。これに対してゲーム差をつめられたくないブルズは7回裏に2点奪って再びリード。しかし、リードしてプレッシャーを感じたのか、6回途中から三人目として好投していたアメリカ人投手、マイケルが8回表に二者連続四球で無死走者一塁二塁の大ピンチを招いてしまったのだ。
ブルズの徐生明・監督は勝負どころと見たのか、普段は9回に登板する守護神、高津臣吾投手を投入。しかし、同点はもちろん再逆転したいベアーズはすかさずダブルスチールをかけて無死走者二塁三塁にし、ブルズのピンチはさらに広がった。

(8回表。ブルペンで試合展開を見守る高津投手。右の選手。テレビから)

(高津投手の変わらぬ勇姿。一人目の打者に一球目を投げ込む。テレビから)

(2イニング目に入った9回も当然全力投球。迫力あるフォーム!テレビから)

1点もやれないこの場面で高津投手は最初の打者を三振に。二人目を内野フライ、三人目を内野ゴロに打ち取る完璧なピッチングで守護神としての面目躍如。味方が8回に1点追加したことで4対2となった9回表も三者凡退で終えて今季12セーブ目をあげたのだ。ブルズはこの日の大きな勝利で最も早い場合は11日にも前期優勝が決まることになった。
高津投手はこれまで19試合に登板、20回2/3イニング投げて1勝1敗12セーブ。ここ14回2/3イニングは無四球だ。防御率も2.612に低下している。
12セーブはセーブ王争いでトップの林岳平・投手(統一セブンイレブンライオンズ)の13に1差に迫るもの。救援失敗も4度あり、高津投手としてはまだまだ満足はしていないだろうが、その存在感を否定する野球ファンはいないだろう。2004~5年の二連覇以来低迷していたブルズ復活の大きな原因はリリーフ陣の充実だとされ、その中心が高津投手だからだ。

(最後の打者に立ち向かう高津投手。テレビから)

高津投手のブログからは、「(外国人選手なので)“ちょっと休憩”はクビになっちゃうかも」と緊張感を持ってシーズンに臨んでいることがうかがえる。台湾での生活環境、練習環境は日本のプロ野球でのキャリアの長い高津投手にとってつらい部分も多いはず。また、台湾ではこれからが本格的な夏で、コンディション調整もより難しくなる。高津投手は「いろんなところに疲れが出てきた」とも書いているが、高津投手が言う「シビレる場面」での登板はさらに増えてこよう。

(前期最後の直接対決、大切な試合で任務を果たし、笑顔でマウンドを降りる高津投手。テレビから)

台湾のプロ野球は昨年シーズンオフに野球賭博に伴う八百長事件が発覚、多くのスター選手が球界から追放され、不本意ながら今年はいわば再出発の年になった。高津投手には、130キロ台の速球と90キロ台の変化球(スピード差40キロ!)により打者を翻弄するピッチングでブルズを年間王者に導くと同時に、野球に対する変わらぬ情熱を身をもって示すことで、台湾プロ野球の再スタートに力を貸してほしいと思う。(U)

高津臣吾投手のブログ
http://takatsu.laff.jp/

 

 



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