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台灣?臺灣?

2011年01月20日 22時32分41秒 | 台湾日記

 中華民国台湾では、正体字(繁体字)が使用されているということはよく知られています。
 例えば、中華民国の「国」は正体字では「國 」ですし、台湾の湾は「灣」となります。

 上の写真は、どこにでも売っている台湾の地図。「台灣全圖(台湾全図)」とありますね。
 このように、こちらでは「台湾」は「台灣」と書くのが一般的です。

 ですが実は、台湾の「台」はあくまでも俗字。国定漢字の正体字では、正しくは「臺灣」と書きます。
 しかしなぜだか、日常生活でほとんど簡体字を使うことのない台湾で、自分たちを代表する字でもある台湾の「台」に限って、正体字ではなく、簡体字と同じ「台」の使用が一般的になっています。

 「台」は、簡体字として使用されているというよりも、「臺」の俗字として定着したものなのですが、教育部は昨年暮れ、「俗字使用は薦めず、正体字を推進する」との方針を発表しました。

 実は、手書きでは「台灣」と書くのが通例ですが、社会的には、「台灣」と「臺灣」が混在しています。
 例えば上の地図、タイトルは「台灣全圖」ですが・・・


赤線で囲んだ「台中縣(県)」「台中市」の台はいずれも俗字
(台中県市は2010年12月25日に合併で台中市に)


あれ???
でもこっちの「臺南縣(県)」「臺南市」は正体字・・・
(台南県市も2010年12月25日に合併で台南市に)

 台中は俗字派で、台南は正体字派??いえいえ、全くそういうことではありません。
 このように、何の意味もなく二つの字が混用されているのが現状なのですが、これまで特にトラブルや問題が発生したことはありません。
 今回、教育部が正体字使用の推進を打ち出したことで、教育現場などでは、「今後は試験で『台』と書いたら減点すべきなのか」など困惑が広がっています。

 教育部では、あくまでも提案で強制ではないとしていますが、これ以降、公的機関や国立大学のHPからはいっせいに「台」が「臺」に改められました。

 「臺」という字はもともと、「高く見晴らしのいい建造物」といった意味から来ているんだそうです。対する「台」は、本来の語義は「喜び」で、二義的な用法で「臺の俗字」とされています。
 文字や言葉遣いは、時代につれて変わっていくもので、「台」の定着もそうした文脈で見ることができると思います。
 でも、今の時代だからこそ、「臺灣」の本当の意味を改めて認識するのも、悪くないですよね。(華)


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
RTI?Rti? (◆JJ5WCGSzYd1v)
2011-01-21 04:06:59
最近「もう、気にしたら負けかな?」と感じながらも、指摘してしまう私の性格

>「Taipei Country」(台北県)
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=175810&ctNode=1453&mp=202&nowPage=3&pagesize=15
・・・・・「County」?
>オピニオソ
http://kmtnn.misa.com.tw/client/jpn/NewsList.php?TYPIDJump=00airlknidbvwi0m
・・・・・「オピニオン」?
>台湾国際放送日本語番組表
http://japanese.rti.org.tw/Others/ProgramSchedule.aspx
>インターネット放送
http://japanese.rti.org.tw/Others/HowtoListen.aspx
・・・・・タブの部分の「Radio Taiwan Inernational」も相変わらずですが、放送時間が頁によって違っています。

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