台湾のマンゴーと言えば、台南の愛文が高級品種として知られていますが、おそらく台湾庶民に最も親しまれている品種の一つは、高雄の金煌マンゴーではないでしょうか。
金煌は、今からさかのぼること45年も前、まだ台湾の農業が発展途上にあった時期に、黄金煌さん(上の写真)が独自に研究を重ねて生み出したブランドです。
赤く熟す小ぶりの愛文と異なり、黄色く熟すおおぶりの実と甘酸っぱいジューシーな味が特徴です。
それまで地域で消費される夏の果物に過ぎなかったマンゴーの競争力を高めようと、黄金煌さんが自ら外国品種の様々なかけあわせなどを繰り返し、1966年に完成させました。
最近でこそ、政府主導の品種改良などで、愛文など様々なブランドが登場していますが、45年前の金煌ブランドの完成は、それは画期的なことでした。
今では、高雄のマンゴー市場の65%を金煌ブランドが占めています。
すでに80歳の高齢となった黄金煌さんですが、「金煌マンゴーの父」としての威光は健在。第一線は退いていますが、熱心に後進の指導に当たっています。
金煌さんいわく、金煌マンゴーは完熟を待たずに食べる方がオススメなんだとか。
皆さま、機会があったらぜひ、高雄から生まれた台湾の金煌マンゴーをお試しください!(華)
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