男子新体操のブログ

男子新体操の普及と発展を願う人のためのブログ

男子新体操を「舞台芸術」に

2012年09月30日 | パフーマンス
男子新体操界のスターが創りだすステージパフォーマンスの新たなムーブメント
2012/7/20 7:50
男子新体操部を舞台にしたドラマ『タンブリング』(2010年)。
競技人口が少なくマイナーなスポーツとして扱われてきた男子新体操は、このドラマで認知度がアップし、今も根強い人気を誇っている。

競技自体の盛り上がりはもちろん、最近は新体操出身者がショービジネスの世界に進出し、舞台やアーティストのライブのパフォーマーとして活躍しているケースが多い。2010年の全日本学生選手権個人総合優勝など、多数の華々しい記録を残している大舌恭平さんもその一人だ。

鍛え上げた肉体を駆使したアクロバットを武器に、三浦大知やLeadなどダンス系アーティストとのコラボ、ダンスイベント『UNITED』や舞台『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』などに出演。あのシルク・ドゥ・ソレイユの参加メンバーなどを含む新体操出身者のグループ“BLUE TOKYO”を結成するなど、活躍の場を広げている。
新たなフィールドに挑んでいる大舌さんに、新体操のワクにとどまらない活動について聞いてみた。

――ドラマ『タンブリング』以降、男子新体操の認知度も上がったと思うんですが、実際にこのスポーツにかかわっている大舌さんは、この流れをどういう風に受け止めたんでしょうか?
「率直にうれしかったです! 新体操出身者は誰もが経験するんですが
『部活なにやってるの?』
『新体操!』
『え? リボンとか回すの!?』
というくだりは鉄板で(笑)。最近は「新体操」って堂々と言える時代になったんだなと思います」

――選手からコンサートや舞台に出演するパフォーマーにシフトされた時は、どんな心境でしたか?
「僕自身のやりたいことでもあったので、楽しくて仕方なかったです。実際にステージに立ち始めると、新体操にはない音のカウントで宙返りを回らなくてはいけなかったり、自分は未経験のダンスに合わせるという点でかなり戸惑いましたし、今でもダンスが入るとおどおどしますね(笑)。始めての本番で歓声が起きたときは本当にうれしくて、あの感動は一生忘れないと思います」

――新体操出身者のプロジェクト“BLUE TOKYO”でも活動されていますが、どんないきさつで結成されたのでしょうか?
「新体操プレイヤーが培ったスキルを活かせる就職先というと、これまでは教師ぐらいしか道がありませんでした。そんな新体操プレイヤーの新たな進路として、エンターテイメントの可能性に挑戦していけるグループを立ち上げたのがBLUE TOKYOです」

――7/22にはそのBLUE TOKYOでダンスイベント『UPPER FIELD』に出演されますが、どんな内容になりそうですか?
「『UPPER FIELD』では、イベントのオープニングとBLUE TOKYOのオリジナルナンバーをやらせていただきます。オープニングとナンバーの雰囲気の違いや、BLUE TOKYO独特の世界観と構成に注目していただければ」

――8月上演の舞台『タンブリングvol.3』にも出演されるそうですが、こちらも今まさに稽古中なんですよね?
「僕は大学生の新体操プレイヤーの役で、団体はもちろん、ソロでも踊らせていただくんですが……。俳優の方々の稽古に取り組む姿勢には驚きました。新体操シーンについても積極的に意見をだすし、吸収力がものすごい。みなさんの想像以上に体育会系な現場です」

今後は「ダンスや芝居もマルチにこなせるアーティストを目指したい」という大舌さん。新体操で培ったアクロバットにダンスの動きや表現力が加わったパフォーマンスには、私たちと同じ人間がやっているとは思えないほどの完成された美しさがある。まさに“百聞は一見にしかず”の超絶パフォーマンス! ぜひ一度生で見て、震えてほしい。
(古知屋ジュン)


2012北信越かがやき総体

2012年09月18日 | インターハイ
第1位 青森山田高校
http://www.youtube.com/watch?v=M1BaCKUBnCs&feature=context-cha

第2位 神埼清明高校
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=RmAO8652x_o

第3位 井原高校
http://www.youtube.com/watch?v=VA1fYWruDEk&feature=relmfu

第17位 鹿児島実業高校
http://www.youtube.com/watch?v=5DF9QlPBML4&feature=relmfu

徒手体操について(その2)価値判断 池田隆二

2012年09月09日 | 男子新体操の歴史
徒手体操について(その2)価値判断 池田隆二

http://ir.bliss.chubu.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/U_CHARSET.utf-8/XC10101053/Body/213_Ikeda.html?CGILANG=english

1 全身に広くゆきわたる動き
2 極限から極限までの動き
3 効率的な動き
4 律動的な動き
5 身体的,精神的な種々の上述した条件に合理的な影響をあたえたか
の五項により徒手体操の価値判断は判然とする。

主な参考文献
1 石橋武彦佐藤友久共著昭和41年7月日本の体操-百年の歩みと実技-
2 大谷武一 昭和35年6月 大谷武一体育選集
3 石津 誠 昭和38年8月 体育の現象的機構
4 浜田靖一 昭和38年12月 図説徒手体操
5 ルードルフ・ボーデ著万沢遼訳昭和40年7月リズム体操
6 池田隆二 昭和41年11月 中部工業大学紀要Ⅲ

徒手体操について (そのI)18世紀以後の思想と実践を中心に池 田 隆 二

2012年09月09日 | 男子新体操の歴史
徒手体操について (そのI)18世紀以後の思想と実践を中心に池 田 隆 二

http://ir.bliss.chubu.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/U_CHARSET.utf-8/XC10101027/Body/201_Ikeda.html?CGILANG=english


-文中より抜粋-
 現在北欧において新体操(ModemeGymnastik)という言葉におきかえられ,新体操国際連合(会長ドイツのメダウH.Medan)として新体操の研究会も開かれている。
 これらの体操は律動を重しており,律動を重視した表現体操の方式が生みだされてくるものと思われる。体操の発達から新体操までの過程の申に男子を対象としておる律動形式(表現体操)の体操がおくれており今後の徒手体操の大きな課題となるであろう。
 男子の徒手体操はスエーデン体操形式,ドイツ体操形式にその影響が大きいと思われるが男子の体操における力強さはブックによって強調せられておるが律動形式の動きを取り入れるにしても体操の対象となる3部分すなわち骨格,筋肉,脳にかかる負荷が大きくなるような力強い体操形式が望まれるであろう。
一方女子における体操もますます舞踊化されてきておる傾向にあり,女子にも力強さをもっと強調してもよいのではなかろうか。
 現在軽器具を使う運動がおこなわれておるが今後われわれが希求している徒手体操を確立するためには前述のような女子における舞踊的傾向より脱しもっと基礎科学の上に立って律動的な動きの様態及び力強さが考慮されなければならないであろう。いずれせよ今日までおこなわれてきた徒手体操の長所と理論的(心理学,力学,解剖学,生理学)な解明によって生まれる徒手体操でなくてはならないであろう。

参 考 文 献
1)今村嘉雄 体育の歴史(昭和29年12月)
2)大谷武一大谷武一体育選集(昭和35年6月)
3)浜田靖一 図説徒手体操(昭和38年i2月)
4)東京教育大学体育史研究室編著 図説体育史(昭和39年9月)

1967年代の論文の紹介です。男子の徒手体操(表現体操)の国際的視野に立って述べている数少ない貴重な文献です。
ただ、筆者の望み通りに男子表現体操は進んでいないですね。
現在、男子新体操は、団体徒手体操時代から新たな表現を取り入れ、より力強く、より美しく、よりカッコ良く進化していますね。