うまさいと

お馬さんは好きですか?

Global Sprint Challengeについての考察。

2004-11-27 01:21:32 | 競馬
Global Sprint Challengeについてのお話ね。


昨日も書いたけども、こういった大陸間を跨ぐシリーズが発足するというのはとても素敵なことだと思う。
でも、浅知恵でさらに色々言ってみようかと。ちなみに今日は珍しく批判するよ。


いきなり結論からだけど、多分まともに参加する(シリーズ制覇を中心にローテーションを組む)可能性があるのは豪州勢だけじゃないかと思われる。最初はそんなもんかもしれんが。説明はのちほど。


じゃ、まずはぼちぼち説明も兼ねていきましょうか。


2/5 Lightning S.(AUS G1 T1000m)
2/19 Australia S.(AUS G1 T1200m)
6/14 King's Stand S.(GB G2 T5f)
6/18 Golden Jubilee S.(GB G1 T6f)
9/11 Centaur S.(JPN G3 T1200m)
10/2 Sprinters S.(JPN G1 T1200m)


この6つのレースをポイント制で10-5-4-3-2-1・・・といった感じで出走すれば1ポイントはもらえますな。アウェーだとポイントは2倍。で、2ヶ国以上のレースに出場して、30ポイント以上稼いだお馬さんがいれば、そのお馬さんがチャンピオンになると。チャンピオンが無い年もあるというのは画期的だなぁ。
余談だけどこのポイントシステム、武豊騎手が98年か99年にもらってた「金の鞭賞」かなんかに似てるなぁとか思ったり。詳しくは忘れたけど。


おおまかにはこんなもんね。さて、ここからは個人的な意見を色々と書いていきます。この前も載せたけども11/5の記事


2/5 Lightning S.(AUS G1 T1000m)
2/19 Australia S.(AUS G1 T1200m)


という2レースを入れるというのは至極自然なことだと思うのよね。豪州勢ならシーズン後半にぽんぽんと2つ走って休養、そこからRoyal Ascot開催に遠征して中3日で


6/14 King's Stand S.(GB G2 T5f)
6/18 Golden Jubilee S.(GB G1 T6f)


と2戦すると。この中3日というのはお馬さんにとってはどうなのかはわからんが、少なくとも日本国内でこのローテーションは禁じられているはずなんで、日本馬が外国に行った時にはどう適用されるのかはわからん。


実際に、こんな感じで豪州の英雄ことChoisirは昨年のLightning S. , King's Stand S. , Golden Jubilee S.と制して16,300,000US$でCoolmoreグループに購買されるほどになったわけで。ちなみにAustralia S.は走ってないけど。えぇと、これだけでも規定では50ポイントになるんだな。30ポイント獲得したらチャンピオンらしいので、これで決まりか。


言ってしまえば、このシリーズのレース選びというのは難航していたと考えられるから、Choisirの存在は大きかったんじゃないか。両方制覇するお馬さんが出たというのは、かなり酷使するイメージのある「中3日」というのが現実味を帯びたということだろうし。日本はこのローテーションには反対したんじゃないかと思うんだが、本当のところはどうなの?JRA関係者の方、情報をリークしてくれんかな。


ここで先程の結論の理由を言うと、欧州勢はシーズンオフだし、日本勢は高松宮記念を控えているから、シリーズ最初の2月のレースに参加するのが豪州勢しかいないんじゃないか?


Lightning S.かAustralia S.のどちらかを勝った豪州のお馬さんが「それならいっちょ狙ってみる?」ってことで欧州に遠征する可能性ならありそうかと。少なくとも、欧州勢と日本勢はこの2レースへの参加に消極的になるのは否めないかな。


まだ可能性があるのは、夏場に稼動して秋も早くからお休みに入る欧州勢が参加しそうな気配ではある。イギリスのお馬さんなら自国で2つあるわけだしな。季節が逆になるのが痛い気もするが。


んで、ぶっちゃけちゃうと日本勢は多分遠征しないだろ。どうする気なんだJRA。適当にやったんじゃないだろうな。





さて、何だか意欲をそぐようなことばかり言ってますが、じゃどうすればいいのかということも言っておく。


まずこれが今日一番言いたかったことなんだけど、Hong Kong Jockey Clubも協議に交えて


11月半ば International Sprint Trial(HK G3 T1000m)
12月半ば Hong Kong Sprint(HK G1 T1000m)


の2レースを入れておかなきゃまずかったんじゃないか。この2レース(つまりHKJCを加えなかった)点は明らかに失敗だと言っておこう。これから改善してくれることをお願いしますよ。


2つ目としては、とにかくあんまり褒められたローテーションじゃないんだから、最終手段としては優勝賞金で気を引くしかなかろうということ。チャンピオンに輝いたお馬さんにはせめて2,000,000US$のボーナスとかなら、欧州や豪州のセン馬の中には日本遠征を主体にローテーションを組むお馬さんがいるんじゃないか?1,000,000US$だと少なく、シリーズを軸にローテーションを組む意欲が無くなるというのはWorld Series Racing Championshipを見ても明らかだし。ただ、日本勢ならこのボーナスでは遠征しないと思うな。ただ、スポンサーがつくのかどうか怪しいんだから、これは微妙か。


他にも色々あるんだけれども、今回はこれだけで。


基本的なスタンスとしては大賛成だけども、まだ完成には程遠いシリーズながら、第一段階で既に「画竜点睛を欠く」と言えばいいのか、そういった致命的な失態をやらかしている気がするな。至急香港も入れないとだめじゃない?


色々偉そうに言ってきたんだけど、もしかして香港のお株を奪うためにわざと香港を外したのだとしたら・・・そこまで私は頭が回らなかったけど、その時はごめんなさい。この記事は私の浅知恵でしたって謝ります。