Nice One!! @goo

観たい映画だけしか観てません。今忙しいんでいろいろ放置

2012年11月 観賞記録

2012-11-30 | 映画(その他)
11月3日(土)
『黄金を抱いて翔べ』


11月5日(月)
『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』


11月6日(火)
『桃(タオ)さんのしあわせ』
評判通り良い話。なのだがペースがゆるやかなので眠気も誘われた。
こんな風に人生を送る人も世の中にはいる。桃さんが13歳までに培った人格のベースがよかったのだろう。
謙虚で人の行動を注意深く見守り、出過ぎず引っ込み過ぎずな対応を行うことは失敗を繰り返したり経験を積まないと非常に難しいことだが、それを長年続けてこれたからこそ桃さんは老後を不安なく過ごせたのだろう。
ロジャーたち一家の温かい見守り、そしてロジャー自身の桃さんへの敬愛もさることながら、桃さんもロジャーに対しては実の息子同様の感情を抱いていた。血縁を超えた愛情が温かい。
★★★★ 4/5点

『ザ・レイド』
インドネシア映画が一般公開と言うのもなかなか珍しい。
警察内部の不正がベースになった、殺戮アクションとでも言えばいいのだろうか。とにかく殺しまくる。
話自体は単純だし勧善懲悪的要素もあり、殺戮シーンは多いもののすんなりと受け入れられる。
主演のイコ・ウワイスのオーラもさることながら、悪役のマット・ドックことヤヤン・ルヒアンの見事なシラットも見どころ。
ラストでも、ラマとアンディが変に慣れ合いになってない部分がよい。主要キャスト5名がそれぞれ際立っており、エンタメ作品としてよくできている。
★★★★☆ 4.5/5点


11月7日(水)
『アルゴ』(2回目観賞)


11月10日(土)
『希望の国』
震災関連作品としては『ヒミズ』よりもこちらの方がずっとまとまっているようにも思えてくる。『ヒミズ』は最後が想いのままに流れてしまった印象が強い。その点本作はじっくりと腰を据えて震災を描いている。

★★★☆ 3.5/5点


11月12日(月)
『悪の教典』
同じ殺戮エンタメでも、上記の『ザ・レイド』と異なる点として、勧善懲悪ではなく病理気質が背景にあること、そしてその背景の情報が極端に少ないことがある。よってこの映画単体だけでは単に殺したいから殺すという風に受け止める人が殆どではないだろうか。
序章や原作を見たり読んだりしてほしいというのがあるらしいが、付随メディアを制覇しない人の方がほとんである以上、映画単体でしっかりと解決させていない点は粗い。
まして続編に背景をつなげるというのは如何なものだろう。
★★ 2/5点


11月13日(火)
『高地戦』

『最終目的地』
ジェームズ・アイヴォリー監督らしさが全開。
自然の中で、隠遁した家族たちの日常を静かに静かに描く。わずかな動きから生じてくる変化を見逃さないようにスクリーンの中に出していく手法は文芸ものにふさわしい。
★★★★ 4/5点


11月18日(日)
『ふがいない僕は空を見た』 ※後日投稿


11月19日(月)
『のぼうの城』
これは震災時に公開が延期された作品だけど、正直水責めシーンはあまり影響ないようにも見えました。が、水責め後の風景などはやはり思い出すものもあります。そこが延期の原因なのでしょう。
史実としてあったことで、映画でもそれは本当なのか?と思うくらい上手く運び過ぎている雰囲気はあるものの、結局のぼうの人柄が決戦を左右したのであればそれは立派な人心把握術だったのだろう。現代のリーダーシップ論にもつながっている。
★★★☆ 3.5/5点


11月20日(火)
『天のしずく 辰巳芳子"いのちのスープ"』


11月21日(水)
『映画と恋とウディ・アレン』
ウディ・アレン監督作品を順になぞりながら、彼の半生と魅力を語る。
作品の裏話、主演女優たちのきらめき、アレンの人生観などユーモラスに紹介。往年のファンはもちろん新しく彼の作品に触れた人でも楽しめる。
ミア・ファローとのエピソードもよかったし、作品ごとに込められた思いもしっかりとわかる。アレンは幸せ者なんだけどそこを実感できなくて悲観論者というのも彼の作風のポイントになっているのだろう。でもそれを紹介する時もどこかユーモラスなのも心がほっこりとする。
★★★☆ 3.5/5点


『One Night One Love ワンナイト、ワンラブ』
イギリス最大級のロック・フェス、「T・イン・ザ・パーク」を舞台に起こる、一日の出来事を描く。
ひょんなことから手錠でつながれてしまった男女のミュージシャン。
普通に考えたらあり得ないはずなんですが、大して関心もなかった男女が、距離が縮まったというだけでお互いがわかって親密になるっていうのも、なくもないような話にも思えてくる。まして共有するものが大きければ大きいほど距離は縮まる。
しかしロックフェスでの出来事、それが永久に続くのかはわからない。わからなくてもこの空気に酔わされてしまいたいという開放感を観客も共有することができている。
★★★☆ 3.5/5点


11月23日(金)
『ボディ・ハント』
本当に気をつけてみていないとオチがわからない場合もあるのでは? 回想シーンのぼやけた映像の、細かい部分まで見ていないと話がうまくつながらないですよね。
最初に提示された内容と、オチとの落差がある所はいいと思う。
親が子を大事にしないことがこの作品の発端だけど、さして反省もしていないところが情けないというか、あまり学ばないんだなと思いながら観賞しました。
★★☆ 2.5/5点



11月26日(月)
『人生の特等席』
イーストウッド作品は好きなタイプなので楽しみにしていたけど、今回は他の作品にも増してあっさりとした雰囲気。
それでも父と娘の愛情を描くので、ぶっきらぼうに見えても思いやっている様子など、見どころも多い。
野球を巡るプロフェッショナルの話、どんなに周囲が騒ごうが培われたプロの心意気をなくさない主人公。そして幼少期から父に磨かれてきた娘のプロとしてのセンスなども面白い。
ただ、ジャスティンとエイミーとのエピソードが多少上手く出来過ぎか。これは全体のまとめ方にも言えることだが。
ややもすると「普通にいい話」で終わってしまう可能性も無きにしも非ずだが。頑固おやじの格言を残したかったのだろう。
★★★☆ 3.5/5点


『ロックアウト』
ガイ・ピアース主演の近未来宇宙モノ。しかしながら『トータル・リコール』と比べても格段にこちらの方が雑な作りになっている。
それは細部でも言えることで、まずガイが宇宙船にたどり着くまでの道のりなどがバッサリとカットされている。行くことが決定した次のシーンでは、もうガイが宇宙服を着て船外に到着したところ。飛ばしているんだけどそれだとあまりにもリアリティがない。地球に帰還する部分でも同様。宇宙刑務所の詳細の描き方も甘い。
ヒロインのマギー・グレイスは『96時間』のキムだが、これがあまり華がない雰囲気なので盛り上がらず。最後は違うキャラになったかのような感じだったけど、そこに至るまでがあまりにも上手くまとまり過ぎ。
★★ 2/5点



11月27日(火)
『カルロス』全3部作観賞

『ビラルの世界』
至極真面目に、そして対象をとても愛おしいと思うからこその映像になっている。
ビラルが置かれた環境の厳しさは半端ではない。盲目で子育てする両親の過酷な状況、周囲の貧困、彼自身の困難など、前途は決して明るくはないが、それでもその日を生き生きと過ごすビラルにはかなわないと誰もが思ってしまうのだろう。
いつの間にか「見えない世界」の両親を、「見える世界」の彼が支える構図になっていく。
ただ、映像がビラルの家の中が圧倒的に多いため、ドキュメンタリーとしては一本調子になりがち。仕方がないのかもしれないが・・・。
★★☆ 2.5/5点



11月28日(水) <第13回東京フィルメックス>
【FILMeX_2012】『514号室』
密室かつ少人数での撮影なので、シーンも限られてはいるが工夫されている。
職務遂行につきまとう対外的な建前と本音はイスラエルに永遠につきまとう。
裁く側、裁かれる側、誰しもが聖人ではいられない。
低予算ながらきちんとテーマが描けているのは監督の真摯な人柄によるのかも。
★★★ 3/5点


【FILMeX_2012】『カルメル』
第10回東京フィルメックスで特別招待作品として上映された。 今回『父へのララバイ』に併せて再映?
太古の昔より戦乱と縁が切れないユダヤ人の宿命が、世代を超えて紡ぐ叙事詩に乗せて語られる。
手紙を朗読するギタイの母を中心に据えている。戦いが止まぬ嘆きは後を絶たず、されど変わらぬ愛もまた続く。
★★★ 3/5点


【FILMeX_2012】『父へのララバイ』
『カルメル』の続編とも言うべき作品。語り口は『カルメル』とほぼ同じ。
こちらはギタイの父にスポットを当てている。
サブリミナルな映像までもがきちんと意味をなしている。
個人の生き様のみならず、イスラエルの歴史をも思い起こさせる作品。
★★★ 3/5点



11月29日(木) <第13回東京フィルメックス>
【FILMeX_2012】『111人の少女』 

【FILMeX_2012】『おだやかな日常』







最新の画像もっと見る

14 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (とらねこ)
2012-12-01 01:51:41
桃さんの幸せ、やっぱりいい映画みたいですよね!
これもDVDで見たらまた遊びに来ますね。
ワンナイト・ワンラブは面白そう。
Unknown (ノイ)
2012-12-01 07:42:41
『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』
マドンナファンとしても一女性としても気になる作品です。
おそらく世界一多忙な女性の一人であろう彼女がどうしても描きたいと願う女性たち・・・しかもイギリスからしたら世紀の悪女的扱いのシンプソン夫人。
今年後半はあまり映画館に通えずじまい。
コチラの作品もDVD待ちになってしまいそうです。
今月すっかり (ノルウェーまだ~む)
2012-12-04 11:06:09
roseさん☆
11月もしっかり沢山ご覧になったのねぇ。
私は11月は2本しか観れなくて・・・
「アルゴ」「桃さん」高得点でうれしいです。
「悪の教典」は迷っていたのだけど、やっぱりやめよう~~
邦画は今月イマイチだったのですね。
とらねこさん (rose_chocolat)
2012-12-06 08:22:01
桃さん、泣けますよー。
ぜひぜひ。 まだル・シネマでもやってるよね?
よかったらいらしてみて下さい。

ワンナイト・ワンラブ、これもなかなかよかったよ。クイントで駆け込み観賞でした。
ノイさん (rose_chocolat)
2012-12-06 08:23:18
>『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』
これすごく女性的な作品です。なので賛否両論あるとは思いますが、私はとっても好きですよ。
ぜひ観てみて下さい。 まだ日比谷のTOHOシャンテでもやってます。
ノルウェーまだ~むさん (rose_chocolat)
2012-12-06 08:25:34
2本でしたかー。もっとたくさんいつもご覧になっているような印象なんですけど、お忙しい時は仕方ないですよね。
私も見てはいますけどブログまでとても全部手が回らずー。

『悪の教典』はねえ。。 人によりけりかな。
まだ~むさん意外とこういうの好きかもよ(笑)
こんにちは (mamapapan)
2012-12-13 17:56:03
お久しぶりです♪roseさんも引っ越しされてたんですね。
いろいろ不便になってきましたよね。
そうそう、amebaは会員しかコメント入れられなかったりするので、もうちょっと考えて別のところにまたまた引っ越すかもしれませんが。。
これからもどうぞよろしくお願いします♪
サンちゃん (rose_chocolat)
2012-12-15 23:42:13
ようこそ!
gooへは、楽天がTB廃止した2011年4月から書いてます。
楽天は最早ブログとは呼べませんよね。。
amebaも会員しかコメントできないですし、コメント欄小さいし、使いづらそうです。
gooはいかがですか?使いやすいよ~
Unknown (miyu)
2012-12-16 10:37:26
相変わらずたくさんの映画をご覧になられてるのですね♪
サスガですっ!
それに、短いレビューですが、とても分かりやすく参考になります。
最近は映画情報もまともにチェックしておりませんので、
これからはrose_chocolatさん頼りになるかもしれませんが、
どうぞよろしくお願いします☆
miyuさん (rose_chocolat)
2012-12-16 18:28:46
お久しぶりですー。
お元気そうでなによりですね。

とても全部はブログには書けないので、書かない分はこうして一言感想にしちゃいました。
またお伺いしますね。よろしくお願いします。

post a comment