大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

超機動宅配便 前編

2008年08月24日 08時47分38秒 | 武装神姫
今回ご紹介するのは、ヴァッフェバニーに続くEXウェポンセット第二弾として発売された“サンタクロース型 ツガル”。
元々はコナミの人気ゲーム“ビートマニア”のキャラだそうです…知りませんでした私は。EXウェポンセットなので素体は別途用意する必要があります、箱絵では白素体が用いられていたのでそれを使用しています。


しかし…どの辺がサンタクロースなんでしょうか?
パッと見ではどちらかというと明貴美加のモビルスーツ少女もしくは銀河お嬢様伝説ユナ(昔そういうゲームがあったんです)
みたいな感じですが、よく見ると各部にベルを模したバーニアが付けられているのが分かります。それと紅白カラーだから
サンタクロース…まぁそういう事で。同じ高機動型のアーンヴァルタイプは巨大なリアウイングでそれをアピールしていました
が、ツガルタイプの場合は上記のバーニアでそれを強調しています。それ故に、スタンドは通常の物の方が相性が良いです。
それと、全体的にパーツがポロリしやすいので、軸強化必須です。それにしても…かっこいいなぁ。


ご尊顔拝見、ストラーフタイプとはまた違ったツインテール。勿論根元から回転可動、そして神姫ジョイントによる接続なのもストラーフタイプ同様です。
箱絵や試作品画像では、髪飾りにギザギザの赤いラインがあったのですが、製品版では残念ながらオミット。腕に覚えのある方は塗装してみてはどうでしょう?

バトルロンドでは能天気でおしゃれ好き、それでいてイライラしやすく白黒はっきりしないと気がすまないキャラでした。裏表が無く見たまんまなのは
マオチャオタイプ同様ですが、こちらの方はやや機嫌を損ねやすいです。名前がツガルだけに津軽⇒リンゴという連想をされるのが嫌いらしく、戦闘中
“私のこと、リンゴみたいとか言うなッ!”と相手に怒鳴りつけたりもします。戦闘中の台詞にもう一つ“サンタらしい武器って何があります?やっぱり…
ソリ?”と言いますが、プレゼント袋で殴打なんてのも良いかと。


ツインテールが可動式とは上記の通りですが、それを頭部と中継しているパーツ…バトルロンドで言う所のホーリーカチューシャ
は着脱式なので、それごと取り外すことが可能です。そうすると、随分とイメージが変わりますね…ただ側面のデカい凹ジョイント
がナンですが。


素体状態はご覧の通り、やはり無塗装なので見栄えがしませんね。
しかも白一色だから、余計に安っぽく見えます。
バトルロンドではちゃんとした専用素体があるのですが、これはまぁ後述。
髪型のせいで頭でっかちに見えます。


ツガルタイプのメイン武装“ホーンスナイパーライフル”、長い上に二挺セットですから装備時の見栄えは抜群です。
ただ、箱絵や試作画像にあった中央の赤い十字模様はオミットされていますね。それにツガルタイプは高機動戦闘
が得意なので、“蝶のように舞い蜂のように刺す”戦法に一役買ってくれます。ただ、素体の手とグリップ形状が
かみ合っておらず、グリップを握らせるとトリガーに指が届きません。これだけの細身ですから凝ったギミックなんか
期待してませんが、神姫ジョイントも銃口にしかないというのはちょっと。サイフォスタイプのクリニエールみたいに、
側面に武器マウント用のジョイントが欲しかったです…これはこのシリーズ全般における銃器の不満点でもあります。

バトルロンドでは、ライフルだけに中~遠距離攻撃に威力を発揮します。ツガルタイプにはこれ以外に武器が無いも
同然なので、デフォルト装備の場合は殆どの場合はこれのみで戦う事になります(ただし、レベルアップして重量制限
が無くなればデフォ装備に他の神姫のパーツを装備させる事もある程度は可能)。ですが、主力武器として使わなけ
ればならないだけに性能は優秀で、序盤から終盤まで役に立ってくれる使いやすい武器です。でも、フィギュアでは
二挺セットになっているこのライフルですが、通常攻撃時には単品で使用しています。スキルは“ホーリーナイトミサ”、
フィギュア通りにライフルを両手に持ち連射してダメージを与える技です。マシンガンみたいに使うわけですが、これは
スキルなので必ず全弾命中します…威力も800~1000前後と一撃必殺とまでは行きませんが充分な威力があります。


高機動タイプだけに、リアパーツにギミックが集中しています。
両脇にあるツガルタイプ最大の特徴“ハイパーエレクトロマグネティックランチャー”、Zガンダムのギャプランみたいでかっこいいです…モビルスーツ少女っぽく見える最大の原因は多分これ。
リアパーツからアームで接続されていますが、途中で幾つも可動部が設けられているのである程度は可動します…どーせだったらボールジョイント接続にして欲しかったですが。
中央上部にある“レインディアアームドユニット”、この両脇にあるバーニアは左右で神姫ジョイントで接続されているので可動します、よって回転させて姿勢制御を演出できます。
が、塩ビ故かポロりやすいです。

バトルロンドでは、通常攻撃には使用できずスキル専用装備となっています。
スキル名も“ハイパーエレクトロマグネティックランチャー”と全くの同名で、ここからビームを発射する追加攻撃スキルとなっています。発動率は低いですが、ホーリーナイトミサとのコンボは
中々強力です。これはリアパーツとセット扱いのパーツで単品で装備は出来ませんが、逆を言えば“運動性がアップする&攻撃スキルの備わったリアパーツ”という事になり、そういうのは
貴重なので結構役に立ちますよ。


リアパーツ左右にあるもう一つの武器“フォービドブレード”、本来は設定上は武器なのですが、通常時はそれよりスタビライザーの様に見えます。そして根元には
二重のボールジョイントで接続されているので、スタビライザーと解釈して角度をつけて姿勢制御を演出することも出来ます。ただ、それだけの為ならボールジョイント
二つもいらなかったんじゃ…?とも思います。現にここグネグネ動きすぎて、ポージングの際にあらぬ方向に動きやすいもので。武器として使用すると…そもそも設定上
では中央から両方に刃の伸びた剣だとの事ですが、手に持たせようとしてもグリップが太すぎて持てません。しかし側面に神姫ジョイントがあるので、素体付属のジョイント
付き手首スペーサーを介すれば腕に装備させる事は出来ます。しかし、これの本当の使い道は別にあったのです…詳しくは後述。
え?こんなもん振り回していたら後ろ側に引っかかる?別に誰かにメーワクかけてるんじゃないんだから、かっこよければいいのだ。

バトルロンドでは…バックパックの一部扱いで武器として使用することは出来ません。残念。


胸部装甲“ホーリーアーマージャケット”、アーンヴァルやストラーフのものと違い縦長で厚いです。そして、
首元にベル型のアクセサリーが付いています…が、これはパーツと一体成型なので角度をつけたり出来ません。

バトルロンドでは、これがまた意外に使えるパーツです。防御力もヘタな胸部パーツより高いですし、何より
命中率プラス補正つき。アーマーパーツでこういうの少ないので、ツガルタイプに限らず少しでも命中率を
上げたいなら、これを装着しておくのがお勧めです。全体的にツガルタイプには優秀なパーツが多いです。


レッグパーツ“ホーリーブースターブーツ”、レッグパーツにしては珍しく一目で分かるブーツ型。
よく見ると、側面にベル型のバーニアが付いています。珍しく足首がボールジョイント接続では無いので設置性は
今ひとつ、それに加え後方に重心が集中するデザインなのに、その対策が全くされていない(踵を細長くするとか
色々あるだろう…)ので、少し油断するとすぐに後方に転倒します。見た目は足裏の設置面積が大きいので、並の
レッグパーツより安定感高そうなんですけどねぇ…。いくらツガルタイプは空中戦がデフォとは言え、アーンヴァル
タイプの様に最初から自立させる事を諦めているデザインでも無いむしろ見た目は自立出来そうなので、それくらい
やって下さいよ。


腰部装甲“ホーリーバーニアスカート”。スカートは股関節の可動範囲を狭めてしまうアクションフィギュアの天敵ですが、
これは前後から素体を挟み込む形で装着する方式が取られています。それでいて素体をガッチリ保持したりせず少し
緩めで、足を上に動かすと太ももに押されスカートが上に逃げるので、可動の弊害にはなりません。私はこれグッド
アイディアだと思うのですが、スカート全体が持ち上がって不恰好に感じる人もいるかもしれませんね。そしてこちらの
側面にもベル型バーニアが…やっぱりモビルスーツっぽいなぁツガル。


さて…バトルロンドはスタートした年の秋に、一度大幅なバージョンアップをしました。それまでは参戦神姫は第一弾から第二弾のみでしたが、それ以降は第三弾~第四弾の神姫も使えるようになりました。それに伴いゲームシステムも新システムが追加されました。それが“テンションシステム”。スキルゲージとは別にテンションゲージというのがあり、それは特定の組み合わせのパーツを神姫に装備させる事で表示されます。テンションゲージは攻撃を命中させる、攻撃を回避する、攻撃をガードする事でアップしますが、相手にガードされても命中させた時が最も上昇率が高いようです。つまり神姫の命中率を上げ連続ヒットする通常攻撃&スキルを使えば簡単に上げられます。特にスキルは、通常攻撃と違いガードは出来ても回避できませんからね。そしてゲージがフルになると、バトルモードが発動します。ちなみにツガルタイプのテンションゲージ使用条件は、デフォルト装備を全て使う事。序盤でも可能ですが、それ以外の装備は重量制限に引っ掛かる為に使えなくなります。


そしてツガルタイプのバトルモードが、アーマーが一度分解し再合体(余剰パーツ一切無し!)し完成する高機動ビークル“レインディアバスター”。
武装神姫では初の変形パーツであり、よく見るとトナカイがモチーフであると分かります。機首が顔でライフルが角で…と。もちろん搭乗も可能ですが、なんか不安定です。そしてさらによくみると、先のフォービドブレードが機体下に配置されています、つまりソリでもあるんです。デザインは本当にかっこいいんですが、やはりポロリが最大の問題ですね…。ああ、それとこの状態では、ハイパーエレクトロニックマグネランチャーを正面に向けられません…残念ながら。

バトルロンドでは、この状態を“レインディアライディング”と呼び、レインディアバスターという名称は出てきません。
条件を満たし変形した後は攻撃&ガード不能の状態になり、相手の攻撃から耐えなくてはなりません。そして3ターンが経過すると、一気に距離を詰め相手に突進し、最低でも1200と一発逆転の大ダメージを与えます(私はこれを“ライドアタック”と呼んでいます)。変形から突進するまでの3ターンで、相手の攻撃を回避すればその回数だけ攻撃力は上がり、私の知りうる限りでは2000を越える大ダメージを叩き出す可能性もあります。例えば、相手がヒット数の多いマシンガン系を使ってそれを全て回避すれば、こちらの攻撃力はもう鰻上りです。ですが、その攻撃力も相手の防御力を無視できる訳では無く、ある程度軽減されてしまうこともあります。そしてこれはスキル扱いでは無いので、スキルゲージが無くても使用可能です。弱点は3ターン無防備になることと、3ターンは回避に徹しなければならない為に一度しか使えない事と、残りターンによっては突進する前に時間切れで戦闘が終わりドローとなってしまう事ですね。元々ツガルタイプは高機動型なので運動性を鍛えるのに向いています、ですから運動性を重点的に鍛えれば、ライドアタックはまさに一撃必殺の最終兵器となります。


2007年末、コナミスタイルでツガルタイプのカラーバリエーションが発売されました。鮮やかなレッドが特徴だったものが、こちらはやや暗いブルーを
基調としたカラーリングとなっています。そして良く見ると、オミットされたホーンスナイパーライフルの中央の十字塗装が追加されています。
実は私、最初は買うつもりは無かったのですが…。何故これを買ったかというとですね?


これがそのブルーツガルの素体です。
通常ツガルは別途用意する白素体がデフォですが、こちらは塗装
された素体も同梱されているんです。そしてその塗装がバトルロンド
準拠となると、“なら買うしかないじゃないかッ!”という訳なのですよ。


では、ノーマルと比較。
ブルー以外にもあちこちに塗装の変更点が見受けられますね、例えばホーリーアーマージャケットのリボンが塗装されていてセーラー服みたいになってます。
他にも色々と塗装やマーキングが変更された箇所があるのですが、細かすぎるので省略。バトルロンド準拠カラーですから、ここはやはり頭&装備はノーマル
で素体はブルーの組み合わせと行きたい所ですが、よく見ると肌色部分の色調が違うんですよね…。ノーマルは色白ですが、ブルーはやや赤み掛かってます。
だもんだから、ここは同じにして欲しかった所です。


リペ品なので、通常版に合った変形ギミックはもちろん健在。レインディアバスター
への変形も当然ながらこなします。よく見ると塗装が追加され、トナカイヘッドに目があります。


総評としては、全体的に惜しい出来と言わざるを得ません。
デザインは文句無しに私好み、でもポロリや武器の少なさ(オフィシャル設定だと手持ち武器がライフルしか無いのは
流石にどうかと)はもう少しどうにかならなかったのか。変形は非常に良いのですが、やはり変形神姫第一弾だけに、
ポロリや素体を搭乗させにくいと言った問題点もある訳で。しかし、変形時に各パーツの接続は神姫ジョイントを使用、
つまりそれだけジョイントを多数備えているのだからカスタマイズの範囲は広いので、プレイバリューは高い部類に
入ります。ポロリから来る遊びにくさ等の個々の問題点に目を瞑れれば、買ってもいいと思います。

キャラ設定は次回のお楽しみ。


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