大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

時間からの影 04

2012年01月29日 00時01分46秒 | TFその他

今回ご紹介するのは、ビーストウォーズ(以後BW)よりデストロン兵士“スナッパー”。前回のクワガイガー同様スプリング仕掛けで自動変形するフリップチェン
ジャー、見ただけでビーストモチーフが一目で分かります。はい、カメです。カメですが、その鈍重なイメージとは違いフリップチェンジャーらしく四肢が細いです。
でも、太い下腕部だけはカメのイメージそのままです。


ご尊顔拝見、カメの顔と甲羅のイメージをミックスした上手いデザインだと思います。
どことなく地底人って感じ。

このスナッパーもアニメ未登場キャラクターですが、私の所有しているのは国内版。
でもリサイクルショップにて単品状態で購入したので、付属カードも無いので国内版
ではどんな設定だったかよく分かりません。一応海外版の設定なら把握しています
が、それによると“防弾処理の施された甲羅の裏側には4基のターボスラスターを備
えており、見た目とは裏腹に高い機動性を誇る。ビーストモードでは水圧式の顎を持
ち、それが敵の体に食い込む様は、ゴミ圧縮機にかけられたソーダ缶を連想させる…
ただし、ソーダ缶は助けを求めて泣きわめいたりしないが。”だそうです。この言い回し
好きです。それにしても“素早いカメ”ってなんかイヤ…ファンタシーースターオンライン
Ver.2のアルティメットモード、あの悪夢が蘇る…。しかもこいつ、テックスペックだとそ
のスピードは飛行型デストロン兵士のワスピーターやテラザウラーをも上回らしいので、
メチャクチャ早いですよこのカメ。



ここでスナッパーに関する事情について触れます。

海外版は単品販売されましたが、1996年に日本で発売された際には“火山の対決”と言う製品名になっており、火山をモチーフにした電動ギミック付のプレイセットと、スナッパー同様フリップチェンジャーの“アルマー(アルマジロに変形するTF)”とセット販売のみと言う形が取られました。つまり、スナッパーの単品販売は日本ではされませんでした。で、そのセットが約4000円と、何気に初代BWでは最高額商品(コンボイやメガトロンより高い!)で、それが災いし入手しにくいアイテムでした。しかもラットル同様に金型が破損し、現在では再販不可能と言う噂。言われてみれば、映画TF第一弾の年に展開されたBWのDVDと玩具のセット販売シリーズ“テレもちゃ”でも、BWレギュラーキャラであるラットルは再販されなかったなぁ…(尚、海外イベント限定でラットルはリペイントバージョン“パックラット”が存在します)。本当かどうかは知りませんが、現に今までこのスナッパーが発売後に“リペイント等で”再販が掛かったという話は聞いた事がありません。尚、同じくレギュラーでありながらテレもちゃで再販されなかったテラザウラーですが、こちらは海外ではリぺアイテム“レーザービーク”と上記のパックラットとセット販売されたイベント限定品“フラクティル”が、BWネオ時にレーザービークを元にしたリぺアイテム“ハイドラー”が再販されているので、テレもちゃで再版されなかった=金型破損でも無さそうです。




こちらも、可動はクワガイガー同様。首回転、肩と肘がボールジョイント、股関節と膝がボールジョイント、そしてデストロン
のフリップチェンジャーらしく足首も可動します。でもちょっとクセがありまして…。


それは肘可動なんですが、従来のフリップチェンジャーと違い腕の外側に曲がる様になっているの
です。これで手首が可動するなら何の問題も無いんですが、低価格帯ですから当然手首は固定。
だから肘を曲げる際は必ず掌が外側に向いてしまい、非常にポーズが付けにくいです。


武器は三連装ブラスター…特に武器名が記載されていないらしいので取り敢えずそう呼びます。ご覧の通り甲羅の
一部が変形したものですが、クワガイガーのボウガンと違いそこそこの大きさがあるので、これはまぁ問題無し。
ただ、甲羅のディテールがそのまま残っているので、これを裏返すとかもう一工夫欲しかった。


装備方法は3ミリジョイントで、手の甲にある3ミリ径の穴に差し込んで保持します。


では、今度は初期ビーストTF名物のシークレットウェポンギミックを。まず銃身を180度回転させて、甲羅の中に収めます。


そして背中の甲羅の空きスペースに、スッポリ収めます。空きスペースの内側にメカディテールがあるのが面白く、
かつブラスターが気持ちよく収まるので単純ながら楽しいギミックです。本当、ただ収めるだけなのに。


手の甲の穴にはミクロマン武器やサイバーバース武器も付けられますけど、肘可動が非常に癖が強い上に3ミリ穴
が拳では無く手の甲なので、槍などのグリップを握るタイプの武器は一切装備出来ません。出来なくは無いですけ
ど、手の甲から武器が生えている形になって不自然極まりないです。よって必然的に銃器類オンリーとなるのです
が、元々スナッパーには大型火器があるので…。まぁ、いつもち違う武器を付けたいと言うなら話は別ですけど。


ビーストモードはカメ…正しくはカミツキガメだそうです。なるほど、だから名前がスナッパー(snapper=噛み付く者)で、
設定でも顎の力が強調されていたのか。後ろ脚を見てみるとロボットモードの腕ですね、そしてこの形を出す為に肘関
節にクセがあったのか。でも後ろ足が妙に細長いので、バランスが崩れてます。尚、実際の陸性カメって意外に後ろ脚
が長いんですよ?普段は膝を曲げているのがデフォなので、そんなに足が長いってイメージ無いですけど。でもスナッパ
ーの場合、本物と同じく足は長いけど同じ曲げ方が出来ないので、不自然さだけが残ってしまいました。
まぁ、低価格帯商品にそこまで求めるのは酷でしょうか。


横から見ると、後ろ足のヒョロ長さがより分かります。でも前足の処理がちょっと面白く、ロボットモードの脚部…正確
には足首が前足を構成しています。ですから前足が胴体に繋がっているのはロボット脚部の方であり、実はカメの肩
には差し込まれているだけで繋がっていないのですよ…つまり前足はポーズが付けられないので実質固定みたいな
もの。横から見るとおかしなことになりますが、それ以外から見れば纏まっているのでそれはそれで面白いから良し。
あと、顎と首が上下にのみ可動します。


それでは変形シークエンスに入ります。尻尾を倒すとロックが外れ、スプリング仕掛けで尻尾
が180度回転し腹部に折りたたまれ、それと同時に前足が前方に飛び出します。


今度は横から見てみましょう。尻尾と連動してロボット下半身が移動していますが、それと同時に首が甲羅の中に引っ
込んでいるのがお分かりでしょうか?そしてクワガイガーを初めフリップチェンジャーは大体がビースト頭部がスイッチに
なっていて、それがロボットモードでは胸部に配置されるものが大半でしたが、このスナッパーの場合は尻尾が胸部に
収まります。そう、前後が逆なんですね。同じ処理をしている物にテラザウラーがあります(ただし、テラザウラーのスイ
ッチは尻尾では無くビースト頭部でした)が、尻尾が胸部になるのはこの二種だけです。


前に突き出たカメ前足を90度動かし、ロボット足首を構成します。こうして見ると、ビースト
モードでは手の甲だった部分がロボットモードだと足の裏になるんですね。


最後に直立させ、腕を下げて本体の変形は完了です。しかしスナッパーの場合、下腕部がそのままでも
ゴツいので武器持たせなくてもいいかも。


でも装備させたきゃ甲羅を外し…。
さっきも言いましたけど、外した部分の下からメカディテールが出てくるというのは、視覚的にも楽しませてくれますな。


裏側から銃身を引き出します。こちらには甲羅の裏側にメカディテールが無いですね、ちょっと寂しい。


そして腕に装着し武装完了。さっきも言いましたけど、収納武器としては良い線言ってると思いますが、もう少し銃身が
大きいか甲羅部分が隠れるか、もしくは小さくしてくれればもっと武器としての説得力が増したと思います。


総評としては、クワガイガーよりこっちのが好みです。カメとしてのアイデンティティーもしっかり消化してますし、多少の不満はあれど甲羅銃もまぁこんな所でしょう。
変形も一捻り加えられていて、変形と連動して首が引っ込む芸の細かいギミックが加えられ、こちらもカメのアイデンティティー確立に一役買ってます。まさに、他の
フリップチェンジャーとは一線を画した仕上がり。でも欲を言うなら…設定通り甲羅の裏側に4基のターボスラスターを表したメカディテールが欲しかったかなー。有り
そうで無いんですよこれが…恐らく後付設定なのでしょう。そしてもう一つ、ロボット腕の肘関節の向きが…これはもう少しどうにかして欲しかった。その特殊な販売
形式等からレア化してしまったらしいこのスナッパー、他のビースト系フリップチェンジャーをお持ちなら一度触れてみてほしいです。


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