大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

夏のTF祭り第四弾

2007年08月21日 21時43分46秒 | ムービーTF
一番手はやはりこのお方、破壊大帝メガトロン様。


えーっと…マクロスプラスのYF-21?っつーかコレがメガトロン様?どこの宇宙人さんですか?
こういうデザインも好きですけど、これをメガトロン様と呼ぶのはかなり無理があるんでは…?本編ではシルバー一色だったカラーリングから、御覧の通り
水揚げされたイカみたいな配色になったのは好みが分かれる処です。


ご尊顔拝見。メガトロン様の特徴といったら角ばった頭部が多い事
(マイクロン伝説版メガトロン等と言った例外有り)ですが、これは
どの破壊大帝からもかけ離れてますね。ただ、ビーストウォーズの
メガトロン様から“歯茎”は完備してます。

映画の方では、大昔に宇宙を漂流していたオールスパークを追って
地球にやってきましたが、慣れない重力に捕まり寒冷地に落下、
そのまま氷に閉じ込められ現在に至っていました。その後メガトロン様
は、アメリカ政府の非公開セクション“セクター7”の管理下に置かれ、
彼の分析結果から得られた多数のテクノロジーが、人類の機械文明
発展の礎となったんだとか。この部分は、非常によくある設定ですね。

 
これは欠点として紹介しますが、メガトロン様は首の接続が四角の凸ジョイントを介したものとなっているので、
そのままでは首が固定されて真正面しか向けません。ただ、首の後部にボールジョイントによる接続部があるので、首を外した
状態にすればある程度は左右に向ける様になります。ただ、首が若干浮いていて不自然ですけどね。最初はこの
ジョイントを切り落とせばいいんではとも思ったのですが、コレ変形にも使われているんですよね…。


今回のメガトロン様は、他のキャラと違い妖怪人間ベムよろしく手が三本指となっています。
御覧の通り開閉は可能ですが、閉じても指の間隔が大きすぎる為に何かを掴む事は出来ません。

 
右手はスイッチを押すと、スプリングで発射されます。それだけでは無く、右手と右腕はワイヤーで繋がっていて、
映画本編ではこのギミックを利用して右手首をハンマーの様に振り回していました。
このワイヤーは、普段は右腕内部に収納されています。


右腕のレバーを引っ張ると、ワイヤーを緊張させまっすぐ伸ばした状態で保持する事が
出来ます。しかし、手首の自重に負け真正面にピンと伸ばした状態には出来ません。
それと、そのレバーはスプリングが入っているのでレバーを離すと緊張が解けてしまうので、
いまいち遊べないギミックです。せっかくのいいアイディアなのに、惜しい。


左腕には、メガトロン様必殺のフュージョンキャノンが。これはやはり初代メガトロン様へのオマージュでしょうか?この
ギミックは左手のレバーを引く事により発動しますが、右腕同様にやはりレバーを離すとスプリングで戻ってしまいこの状態
で保持は不能となります。画像では中のスプリングを抜いてある状態なので、レバーを離してもこの状態を維持する事が
出来ます。ただ、形状が曲がりくねっていて変ですよね。

 
しかしよく見ると、メガトロン様の左手首には何やら用途不明のジョイントがありますよ?そしてフュージョンキャノン基部には
謎のスライドギミックがあります。

 
そしてよく見ると、右手首の同じ位置にも同様の謎ジョイントがありました。そして両手首の謎ジョイントを連結し、展開した
フュージョンキャノンを横にスライドさせると…?


ならば、下等生物と共に滅びるがいい!

御覧の通り。映画が公開されてから初めて明らかにされたのですが、このフュージョンキャノンは本来この様な状態で
発射するものだったのです。成程、先のジョイントとスライドギミックはこの為だったのですね。だったら、そんな重要な
事は取説にちゃんと記載しておいて下さいよ…本当、今回の取説はいい加減で困る。


そしてビークルモード、メガトロン様は終始プロトフォームなので地球の機械にはならず、故郷の機械文明そのままの戦闘機
となります。異分明っぽさは充分出ていると思いますが、なんか纏まりに欠けるデザインですね。尚、この形態だとフュー
ジョンキャノンの展開は出来ますが、左右が逆になってしまうので発射姿勢は取れません。出来なくはないと思いますが、
多分裏返ったみっともない状態になると思います。そしてこの形態で最も気になる部分がココ。


頼む、首しまってくれ…アオシマメカかお前は。一応フェイスガードらしきパーツはありますけど、納まりの悪さは否めません。


機体中央にある黒いボタン、これを押すとギュオオオオオオ
というエンジン音らしきサウンドが。でもコレ、エンジン音
と言うより怪獣かなんかの鳴き声にしか聞こえないんですが。
そして、これがもう一つの弊害を生み出していて…詳しくは後述。
さらに、ビークルモードには司令官にあった発光ギミックは
ありません。そりゃあねぇぜメガトロン様ッ!


先程お話しした首を固定させてしまっている原因のジョイント、これはビークルモードではこの位置に配置され、機体の前後を接続する役割を果たしています。だから、首を可動させる為にこれを切り落としたらこの
部分が接続されなくなってしまうのですよ。ただ、ロボットモードの両足にあるジョイントが両翼と接続されているので、その二つのジョイントがあれば中央ジョイントが無くても問題は無さそうです。ただ値段を考えると
躊躇ってしまいますよ…定価7000円近いものですからねぇ。ちょっとだけ愚痴零しますが、変形の際にこの足を翼の下に持ってくる作業がやりにくい事やりにくい事…。

では最後に、オートモーフの御説明を。メガトロン様は、司令官同様に多数のオートモーフが備わっています。


まずは翼から。これを…?


首を外し機首を折り曲げると、それと連動し翼の先端が90度傾いて閉じます。


更にもっと折り曲げると、今度は主翼自体が折れ曲がります。変形の都合上、ここで一旦中断します。


翼の下から足を引っ張りだし伸ばす訳ですが、メガトロン様の足はビークルモードでは膝を軸に外側に折れ曲がった形になっている
ので、それを内側に曲げます。すると、それに連動し膝から下の各部が連動変形します。


今度は横から見てみましょう。
左が折れ曲がった状態で右がまっすぐ伸ばした状態ですが、それに伴い膝、爪先、足の甲、踵の四か所のパーツ
が移動しているのがお分かりでしょうか?ギミック的には凝った事をやっているんですが、ニューバンブルビーの時
も言いましたけどやっぱりアイアンハイドのオートモーフを見た後ではそれほど驚きませんねぇ…っつーか実在する
モチーフでは無い=何をやってもいい訳ですから、実在しないものから実在するものへの無理のない纏まった変形
のアイアンハイドとではそもそも根底にある方向性そのものが違いますから、あれほど感動出来無いのは無理ないかと。


各部を変形させ、ほぼロボットモード完成の状態にまで進めていきます。これを…?


機首を背中に押し込む感じで一気に90度傾けます。するとそれに連動し、翼が完全に折りたたまれます。


そして、機種を倒して変形完了。中々に纏まった後姿。


そして最後に、司令官よろしく胸部スイッチをいじるとゼンマイが働き胸部パーツが移動、それに伴い背中からピンクのクリアパーツがせり出します。その時にサウンドが鳴ったり胸部が発光したりするんですが、サウンドが上記のものとは違うんですがかなりよく似ているので有り難味が無かったり、発光ギミックがパーツ配置の都合でイマイチ分かり難かったりしますね。そして司令官のオートモーフと比べると頭部はそのまま&胸部の変形も地味(クリアパーツだけでは役不足)なので、どうにも面白みが少ないと感じました。

 
余談ですが、オートモーフギミックが備わっているとは言えギアが欠けない様にゆっくり動かせば、
ロボットモードでも翼を開く事は出来ます。


オールスパークを渡せ、小僧ッッッ!!!

総評としては、立場や価格帯を考えてもどうしても司令官と比較してしまいがちですが、メガトロンの出来は微妙と言わざる
を得ません。そしてその微妙さも、デザインが足を引っ張っていると思うのですよ私は。あの無茶なハリウッドデザインを
これだけギミックを詰め込んだりして纏め上げたのは評価しますけど、やっぱりあの玩具化を全く考えていないデザインは
無理があったのだな、と。


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