大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

サイバトロンの守り神

2008年12月30日 20時26分35秒 | TFその他
今回ご紹介するTFは、ウチにしては珍しい復刻TFです。そしてその一番手となるのが、このサイバトロン警備員“オメガスプリーム”。


…色々と言いたいことがお有りでしょうが、何分もう20年近く前の製品の復刻版なので、それらのコメントは口に出さずにそのまま飲み込んでおいてください。
クロー状の巨大な腕のインパクト、そして背中の翼が良いアクセントを与えています。本当は細かいマーキング等のシールがあるのですが、それらが無い方が
TFらしいと思って貼っていません。


ご尊顔拝見。そもそもオメガスプリームはスカイファイヤー同様に最初からTFとして開発された製品では無く、元々は海外玩具
メーカー“トイボックス”社の製品「メカボット1」でした。しかし紆余曲折を経て、TFとして販売される様になったという訳です…
この辺の流れはレーザーウェーブも同じですね。アニメ放送当時はオメガスプリームは国内販売されていなかったのですが、
原型のメカボット1の方は少量ながら輸入販売されていました。私も当時、それを玩具店で目撃した事が有ります。“あ、オメガ
スプリームだ!でも色が違うし…メカボット1?何だこりゃ?”と思ったのを今でも覚えています。メカボット1はオメガスプリーム
カラーとそれとは別のカラーバリエーションがあり、当時私が目撃したのはそのカラバリの方だったのです。今回の復刻版では
アニメ設定に近づけるべくフード内に目鼻が有りますが、メカボット1の方にはそんなものはありません。本当はアニメ設定だと
口もあるんですが…残念。

アニメ本編での彼はどうだったかと言うと、“サイバトロンの新メンバー!”というナレーションと共にいつの間にか参戦していた
キャラの一人( ´∀`)サイバトロン1の巨体(この時点では)で口数が極端に少なく陰気、その口調は片言ですが決して知能が
低い訳では無く、“復讐するは我にあり”とか言ったりもします。単独で仲間を乗せ惑星間航行が出来る能力は、デストロンの
持つ転送装置スペースブリッジを持たないサイバトロンには重宝され、パワーグライド同様にかなり出番の多いキャラクターで
した。それだけに、玩具が国内販売されなかったのは本当に残念…・゜・(つД`)・゜・エアーボットと違い参戦の経緯までは描
かれていませんが、第34話“オメガスプリームの秘密”にて彼の過去が明らかにされました。元はセイバートロン星の警備ロ
ボットだった彼ですが、同僚のビルドロン部隊によって自分の守っていた都市“クリスタルシティ”を破壊されてしまいます。ビル
ドロン部隊はメガトロンさまの開発した洗脳マシン“ロボスマッシャー”の犠牲となりオメガスプリームを裏切った、そしてオメガ
スプリームもロボスマッシャーに襲われたのですが間一髪でそれを破壊します。しかしロボスマッシャーによる魔手を防ぎきれ
ず彼の頭脳は侵され、それ以来ビルドロン部隊への怨念以外全ての感情を失った復讐鬼となったのでした…普段は陰気なの
は恐らくその為でしょう。しかし、ロボスマッシャーにやられる以前から片言だったので、口調に関してはロボスマッシャーの影
響では無いです。そして、コンボイ司令官を演じた玄田哲章氏の演じた数少ない別キャラクターの一人でもあります。


何分初期TFなので、可動については推して知るべし。しかし腕の可動だけは当時としては中々優秀で、肘曲げ&回転可動、肩の回転可動&脇も
開くと、実際に弄ってみると予想外によく動くのでビックリします。私が腕関節について言及するのが手首ですが、オメガスプリームの場合はそも
そも手首が有りませんから。画像では若干前傾姿勢になっていますが、重心やギミックの都合上オメガスプリームはどうしてもこうなってしまうの
です…そのオメガスプリーム最大の特徴は電動歩行ギミック!最初はバンダイが良くやってる“どーせ足の裏にタイヤが付いていて、実際はそれ
で移動してるんだろ?”と思っていたのですが、タイヤなんて付いていなくて本当に二本足で歩行します!しかも足を前後に引きずるのではなく、
ゾイドでも無いのにちゃんと片足を上にあげてから前に出しています!流石に後に登場した電動歩行ギミック持ちTF“ダイナザウラー”に比べたら
劣りますが、それでもこの時点でそれをやっていたというのは驚きでした。この際だからここでご紹介しますが、彼の武器は左腕のプラズマブラス
ターと後頭部のレーザーキャノン…ですがロボットモードでは特にギミックはありません。もしもオメガスプリームが後方に転倒したとします、そうな
ると最も危険に晒されるのは後方に伸びたレーザーキャノンですが、上記の通り前傾姿勢がデフォなのでまず倒れる心配はありません。


オメガスプリーム最大の特徴と言えば、やはりそのクローアームでしょうか?もちろん開閉可能で、デカくて迫力満点でもーサイコー!
しかし流石に重く、腕関節ではその重量が支え切れない時が多々あります。サイズから手頃なサイズのTFを握らせたい所ですが、素手でも
この有様なので多分保持出来ないと思います。


オメガスプリーム:ビルドロン・殺すッ!

リフューザー:ひ、人違いッスーッッッ!!!た、確かに自分、デストロンで黄緑で重機ッスけど人違いッスーッッッ!!!

ですから、そういう時はマイクロンを使用するのがお勧めです。軽いし、何より小さいし。


コンボイ司令官:そうやってビルドロンは君を裏切り、君の愛する街クリスタルシティを破壊したのか。

そして上記の第34話のワンシーン、コンボイ司令官に過去の出来事を“体育座りで”語るシーンも再現可能ですwこれは一度足を外して、胴体の前に置いている
だけで実際には座っていないんですが、それでも充分そう見えると思います。しかし…なんでこう可愛く見えるんだ‘`,、( ´∀`) ’`,、


ビークルモードは宇宙ロケット発射基地。基地と一言で言ってもナンなんで、その基地を構成している一つ一つの部分をご紹介していきます。


まずは護衛戦車、これはオメガスプリームの上半身の大半からなっているもので、実質本体です。内蔵ギアボックスもここにあるので、底面にあるタイヤで電動走行
が可能です(キャタピラはロボットモードの太ももなので、残念ながらこの状態ではフェイクです)。その際、走行と連動し砲台が回転&レーザーキャノンが上下に動き
ます。レールに沿ってグルグル回る訳ですが、レールから外して床に置けばまっすぐに前進します。ロボットモードと全く違うギミックになっていますが、これは外側か
らスイッチを切り替えているのでは無く、最近のTF同様に変形と同時に内部からスイッチが切り替わる様になっています。今でこそ当たり前のギミックですが、この時
点で確立していたとは本当に凄いです。先のロボットモードと比べて大幅に変わっていますが、砲台は全く変形しておらずただ真後ろに向いただけなので、オメガス
プリームの顔がそのまんま残っているのが難。こっち見ンな。


撮影中に思いつき、ふとやってみたオレ変形…自分でやってみてナンですが一体何なんだコレは。キモい。


次、ロケット。これはご覧の通りロボットモードの両下腕部がそのまま連結されただけで、変形らしい変形は全くしていません。アニメ本編では
もっぱらこの部分だけが飛行し、到着した時にロボットモードに戻ると、出発点に残っているはずの護衛戦車を始めとした各パーツもどこから
ともなく飛んでくるのが今も謎…それに護衛戦車とロケット、オメガスプリームにとってはどっちが本体なのか…?これがTF七不思議。
今気付きましたが、オレンジ色のクローってロケット噴射をイメージしてるんですね。


次、管制施設。これはオメガスプリームのバックパック&踵その他で構成されています。アニメ本編では…ただあるだけでこれを使って何かした
って事は殆ど無いです。ただ先の第36話では、何故かロケットと連結された状態で飛行しています。はっきり言って余りパーツの寄せ集めに近い
ですが、それでも管制施設っぽくは見えるので良しとします(ただし視点限定)。


最後にレール…オメガスプリームの変形で一番驚かされるのがココです。白いレールはご覧の通りロボットモードで背中から背負っていた部分ですが、グレー
の部分はなんとロボットモードの脛パーツ、これを分解し組み替えたものなんです。流石に白レールはロボットモードだと余剰パーツが出ますが、それでもここ
まで原形留めなくなるというのはマジで凄い。本当、レールにしか見えませんもの。中央で微妙にうねっていますが、これは護衛戦車が管制施設付近を通る時
に砲塔が引っ掛かるのを防ぐ為です。管制施設に近づいたら、うねりを通り引っかからない所に避ける…という訳です。


そしてロケット発射基地ですから、
マイクロンやフィギュア類を合わせれば基地遊びなんかも出来てまぁ素敵。それに最近のTF、こういう事の出来るアイテムが極端に少ないですからねぇ。


変形シークエンス。
まず護衛戦車から…ってもう見たまんまです。頭部は襟元から90度折り曲げるのですが、ここギアが噛んでいて一気に動かすと破損の恐れ
が有るので、やる時はギアを一つ一つゆっくり動かすのがコツです。尚、先ほどお話しした内部でのスイッチ切り替えは、ここで行われます。


次に管制施設、基本的にバラバラにするだけです。組み付けはまた後ほど。


次にレール…ここは本当に細かく分割します。
ちなみに中央にある黄色いパーツ、これはレールを裏側から止めていたストッパーです。だから普段は見えないんです。


何処がどの様になるかは…スンマセン勘弁して下さい。こんなの一つ一つ紹介していったらメンドくさいったら…。
そして、先の管制施設に使われていたパーツ各種も含め取り付けて行きます。足はジョイントを介しての組み換えになりますが、そのジョイントが緩めになっていて
すぐバラバラになってしまいますが、先の管制塔から外した黄色いパーツがそのストッパーになっており、それを使えば自壊する事はありません。本当、細かい所
までよく考えられています。上記の画像で白いレールパーツは全部で6つありますが、余るのは6つ中4つ…つまり殆ど余るってコトですね・゜・(つД`)・゜・いや、
オメガスプリームはただでさえムチャな変形なので、むしろこれは“潔い”と取って大目に見るべきか。


最後にロケット、これは本当に前後二分割して腕に差し込むだけです。両方ともストッパーが付いていて、弄っている時は自然に抜け落ちる事が有りません。
本当、オメガスプリームは細かいところまで良く計算された設計となっていて、始めて弄った時はもう目から鱗が落ちまくりでしたよ。アニメじゃ変形と言うより
細かく分解してから再合体していたんで、玩具ではどんな変形になるんだろうと思っていた少年時代ですが、まさか大人になってからその謎が解けるとは
思いませんでしたわ。


一応、余ったレールも取り付ける事も出来ます。出来るんですが…ダメだこりゃ_| ̄|○|||


オメガスプリーム:今日こそ・逃がさない。復讐・果たす!

総評としては、大味さは覚悟していたんですけど蓋を開けてみればビックリ!細かいところまで計算されつくした構造、プレイバリューの高さ、
そして時代を感じさせない電動ギミック!少年時代にアニメで見て“これは無茶だろう…常識的に考えて”と思わせた変形を、レールが余ると
惜しい所まで行きながらもほぼ完壁に再現!いや、本当はこっちの玩具ありきなのはもちろん分かっていますよ?それでももう、基本的な部
分の大味さは全く気にならなくなりました…いや自分でもこんなにお気に入りになるとは、本当に驚きました。何と言うか、古代遺跡からオー
バーテクノロジーを発掘したような気分でしたわ。決して他人には勧められませんが、20年以上も前にこれほど高度な電動ギミックを完成させ
ていたというこの事実、是非一度触れてみて欲しいですね。


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