日本三大砂丘と言われる吹上浜は、日本の渚100選にも選ばれています。
松林からのびるここの遠浅の海を、私たちは「おのえんがた」尾上潟とよんでいました。
47km離れた南さつま市から続く砂丘が岩礁地帯にぶつかって終わる照島の島平で、遠洋マグロ船の出立見送りがありました。
集落の道路から照島神社の沖に姿をあらわした「松栄丸」に向かって、大漁旗を振って見送ります。
船は照島沖を大きく一周して、航海の安全と大漁の祈願をしたら南海の漁場にむけて出発していきました。
子どもの頃、同級生がこんな作文を書いていました。
句読点の打ち方も習ってないし、方言も混ざっているので、わかるかなぁ?
でたち 1年 ○○ ○○
ぼくが がっこうからかえってきたら おとうさんが
「はよ、ふねに はたを ふりに いきなさい。」といいました。
ぼくははしっていきました。
ふねがふいとをならけて でていきました。
おばさんたちが てねげを ふりました。
ふねのひとも ふりました。
「ずんばい いよを とってきやんせ。」
ほくは いそのところで おろで はたをふりました。
二ねんのつかさも ふりました。
ふねが みえんときまで ふりました。
インド洋まで漁に行くまぐろ延縄漁船松栄丸は、500トン位もあるのでしょうか。
昔は39トンの木造船でしたねぇ。