私は、広島県の老人大学「高齢者健康福祉大学校」の20期生で、現在その同期会の、
相談役兼南支部支部長をしている。(広島市南区在住)
同期会は年4回、機関紙「お好み新聞」(A4版8枚)を発行しているが、地域別に
編成されている各支部に、地域に関する情報の原稿を要請することが多い。
最近の私の投稿から、近所の隠れた名所、評判のグルメに関する文書2編を紹介する。
元宇品の「グレース」
倉庫を改造した店内には滝やシャンデリア
広島電鉄「元宇品口」から、プリンスホテルに向かって徒歩10分、白い蔵のような倉庫を改造して作った、
個性的なダイニングカフエ「グレース」がある。港町の宇品にマッチした風情だが、店内は洋風、入ったら上品な滝が望める。
倉庫を改造しただけあって、窓が一つもない不思議な空間だが、テーマが「優雅」、「淑やか」、「上品」とあって、
ゆったり過ごせる席が並んでいる。
ランチメニューは、
〇グレースランチ (肉・魚・パスタが全てある 2,300円)
〇お肉ランチ お魚ランチ (各1,800円)
〇パスタランチ (冷・温 各1,500円)
〇ステーキランチ (ヒレorロース 各2,800円)
等がある。
“夜のランチ”(題名矛盾のようだが…)も人気があるようだ。どのコースも前菜・スープ・デザート・ドリンク付きで、
味は十分に満足できるので、まあリーズナブルな値段かなと納得。チョットした会食にはベリーグッドである。
この店の特色が別にある。トイレが誠に風変わりな全面鏡張りで、すごい数の自分が映し出され(薄くなった後頭部も…)、
一見の価値はあるかな…。
また、壁をスクリーンにして、名作「ローマの休日」がサイレント上映されている。さらに、誕生月等の「記念日」には、
特製のデザートプレートに、(Happybirthday)等のメッセージを入れるサービスが受けられる。
なお、昼時は賑わっているので、予約をしておいたほうが良いようだ。
★唱歌「港」 歌碑
♪♪ 空も港も夜は晴れて 月に数(かず)ます船の影
これは有名な唱歌「港」の出だしで、誰でも幼い頃、一度は口ずさんだことがあるでしょう。
この港は、広島市南区の宇品港のことです。
しかし誰もそれを知らず、まさに「流浪の歌」として、広く歌われてきました。
しかし、昭和48年に、私の知人でもある海員組合幹部の宮城伸三氏が、宇品の古老から
「この歌の港とは宇品である」と聞き、調査をした結果、作詞:旗野十一郎、作曲:吉田信太、補作詞:林柳波であり、
また本土と元宇品(現在プリンスホテルがある)を結んでいる暁橋(通称:眼鏡橋)から見た風景であることが判明しました。
そして、昭和50年に宇品中央公園に歌碑が建てられました。形は船の煙突を模したもので、下面に錨が配置されています。
そして、宇品・宇品東・元宇品の三つの小学校4年生が、一人一文字ずつ歌詞を書き、当時の宮沢県知事がタイトルの
「港」の文字を書いたそうです。
さて、これには、悪童どもの替え歌があります。「ドレミっちゃん洟垂れ、目はガンチ、耳はヅンボで聞こえない……」。
品が悪く、差別用語の羅列で現在では“発禁モノ”。皆さん、歌ったことがあるのでは … …。
本部の投稿要請に、支部のメンバーが、文章作成にアレルギーがあるので、致し方なく私が書くことが多くなる。