鹿児島県のスーパー「A-Z」社の事例分析を通じての-住みやすく暮らしやすい鹿児島づくりを考える------------
問題提起1:大型店を創り,店にお客を引きつけるという商法(経営)は,もはや時代遅れの発想・経営ではないのか。
問題提起2:鹿児島の商業者,行政,農業関係者は,「コメリ」(本社・新潟)の経営,ビジネスモデルに関心,あるいは脅威を感じてはいないのか。また,茨城のホームセンター「ジョイフル本田」をご存知であろうか。(コメリは,鹿児島県内に11店舗を展開する有数のホームセンターです。ジョイフル本田は,「大型店指向」,「非効率経営」を貫くホームセンターのリーディング企業です。同社の千葉ニュータウン店は,世界最大級のホームセンターです。)
【出店:千葉ニュータウン店のphotoは,同社HP】
問題提起3:「A・Zスーパーセンター」への先客万来は,鹿児島の行政の無策を物語る一面でもある。
こうした問題提起,なぜ,そういえるのかという点に関して,「A・Zスーパーセンター」の事例分析を通じて,“鹿児島のいま”を分析し,さらに,“住みやすく暮らしやすい鹿児島”に向けての,あるべき姿を考察します。
「A-Z」社の事例分析に入る前に,1)「A-Z」社がマスコミなどから「常識外れなのに伸びつづけている」と評価されている点,2)「A-Z」社の出店が,地元商店街衰退の一因である,との2点にについて私の見解をお示したうえで,本論に入ります。
::::::::::::::::::::::::::::::::
▼見解1・ジョイフル本田の経営システムにも注目を
「A-Z」社の事例分析に入る前に,「A-Z」社がマスコミなどから「常識外れなのに伸びつづけている」と評価されている点に関しては,見解を異とします。
「AZスーパーセンター」の魅力は,ロードサイド立地の大型店舗と大規模駐車場,終日営業,「なんでもある」ともいわれる,生鮮食品から自動車まで37万点の幅広い品揃えにあります。休日ともなれば車で遠方からのお客が詰めかけます。
こうした点から,「A-Z」好調の要因は,小売業界の常識にとらわれずない効率無視の品ぞろえ,前例否定,利益第二主義の経営のユニーク経営にあると賞賛されています。
こうした見方に水を差すものではありませんが,実は,この「A-Zスーパーセンター」と同様な,流通業界の非常識の発想は,今から30年前に,「ジョイフル本田」(茨城県土浦 年商 約1,300億円)で実践されている事を強調しておきます。
ジョイフル本田は,当時の小売業界の常識であった本社集権の経営を否定し,店舗への大幅な権限委譲しました。また,巨艦主義店,一年に一個しか売れない商品であっても顧客の注文に応えるという効率無視の品ぞろえ,・・・・と,当時,ライバルの度肝を抜く非常識経営を実践し,いまホームセンター業界のリーディング企業の位置にあります。
流通業界の皆さん,鹿児島まで足を運ぶのも結構ですが,千葉,茨城,群馬にあるのジョイフル本田の店舗見学と企業研究も検討ください。
なお,ジョイフル本田の経営に関しては,私のHP「マーケティング&マニュアル講座」で取り上げます。
ジョイフル本田 posted by (C)naritatatamiten
▼見解2・商店街のシャッター減少,商店衰退は,「A-Z」出店の所為(せい)ではない
阿久根市とそれに隣接する出水(いずみ)市の商店の疲弊,衰退は惨憺たるものがあります。その原因の1つに「A-Z」が,顧客を奪うから,とするのは,お門違いの言い分です。 ---「入力文字数の制約から,見解2に関しては,16日(月)に掲載します。」
問題提起1:大型店を創り,店にお客を引きつけるという商法(経営)は,もはや時代遅れの発想・経営ではないのか。
問題提起2:鹿児島の商業者,行政,農業関係者は,「コメリ」(本社・新潟)の経営,ビジネスモデルに関心,あるいは脅威を感じてはいないのか。また,茨城のホームセンター「ジョイフル本田」をご存知であろうか。(コメリは,鹿児島県内に11店舗を展開する有数のホームセンターです。ジョイフル本田は,「大型店指向」,「非効率経営」を貫くホームセンターのリーディング企業です。同社の千葉ニュータウン店は,世界最大級のホームセンターです。)
【出店:千葉ニュータウン店のphotoは,同社HP】
問題提起3:「A・Zスーパーセンター」への先客万来は,鹿児島の行政の無策を物語る一面でもある。
こうした問題提起,なぜ,そういえるのかという点に関して,「A・Zスーパーセンター」の事例分析を通じて,“鹿児島のいま”を分析し,さらに,“住みやすく暮らしやすい鹿児島”に向けての,あるべき姿を考察します。
「A-Z」社の事例分析に入る前に,1)「A-Z」社がマスコミなどから「常識外れなのに伸びつづけている」と評価されている点,2)「A-Z」社の出店が,地元商店街衰退の一因である,との2点にについて私の見解をお示したうえで,本論に入ります。
::::::::::::::::::::::::::::::::
▼見解1・ジョイフル本田の経営システムにも注目を
「A-Z」社の事例分析に入る前に,「A-Z」社がマスコミなどから「常識外れなのに伸びつづけている」と評価されている点に関しては,見解を異とします。
「AZスーパーセンター」の魅力は,ロードサイド立地の大型店舗と大規模駐車場,終日営業,「なんでもある」ともいわれる,生鮮食品から自動車まで37万点の幅広い品揃えにあります。休日ともなれば車で遠方からのお客が詰めかけます。
こうした点から,「A-Z」好調の要因は,小売業界の常識にとらわれずない効率無視の品ぞろえ,前例否定,利益第二主義の経営のユニーク経営にあると賞賛されています。
こうした見方に水を差すものではありませんが,実は,この「A-Zスーパーセンター」と同様な,流通業界の非常識の発想は,今から30年前に,「ジョイフル本田」(茨城県土浦 年商 約1,300億円)で実践されている事を強調しておきます。
ジョイフル本田は,当時の小売業界の常識であった本社集権の経営を否定し,店舗への大幅な権限委譲しました。また,巨艦主義店,一年に一個しか売れない商品であっても顧客の注文に応えるという効率無視の品ぞろえ,・・・・と,当時,ライバルの度肝を抜く非常識経営を実践し,いまホームセンター業界のリーディング企業の位置にあります。
流通業界の皆さん,鹿児島まで足を運ぶのも結構ですが,千葉,茨城,群馬にあるのジョイフル本田の店舗見学と企業研究も検討ください。
なお,ジョイフル本田の経営に関しては,私のHP「マーケティング&マニュアル講座」で取り上げます。
ジョイフル本田 posted by (C)naritatatamiten
▼見解2・商店街のシャッター減少,商店衰退は,「A-Z」出店の所為(せい)ではない
阿久根市とそれに隣接する出水(いずみ)市の商店の疲弊,衰退は惨憺たるものがあります。その原因の1つに「A-Z」が,顧客を奪うから,とするのは,お門違いの言い分です。 ---「入力文字数の制約から,見解2に関しては,16日(月)に掲載します。」
▼A-Z 関連ブログ
鹿児島 スーパー「A-Z」社の事例分析を通じての問題提起2-住みやすく暮らしやすい鹿児島づくり”
鹿児島 スーパー「A-Z」社を通じての問題提起
鹿児島のいま 「A-Zスーパーセンター」「コメリ」を通じての分析1
利益第二主義―過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学牧尾 英二ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
ビジュアル 流通の基本 (日経文庫)小林 隆一日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る |