photo:「椿 無料フリー写真素材」 http://freephoto.sakura.ne.jp/tubaki.html
椿(つばき)は日本原産の木で、日本から中国へ渡り、シルクロードを西へ旅してヨーロッパで美しい東洋の花として好まれるようになりました。その美しい花の姿はシャネルのデザインや、資生堂のロゴマークにも使われています。
この椿の実からとれる良質の油は、奈良時代から食用、頭髪用、灯用、鉄製品のさび止めなどに使われていました。
いま,椿油の3大産地は伊豆大島と長崎の五島,それに鹿児島県です。なかでも桜島の椿油は県の生産量の大半を占め、その品質の良さは定評あるところです。
桜島は1970年代ごろから火山活動が活発になり、農作物は降灰により多大な被害を受けました。そのようなひどい降灰の状況の中でも、椿は美しく、たくましく実をつけていました。そこで、火山灰に強い植物である椿の苗木を植える事業が始まり、桜島に椿が増え,いま,その数は6万本以上です。
髪につけるイメージが強い椿油ですが,昔から食用油としても使われてきました。その組成はオリーブオイルに似ていて、「和製オリーブオイル」とも呼ばれており,パスタやドレッシングなどに良く合います。東京の料亭などでは,天ぷら油としても使われています。油っぽくなくて胃もたれしない。さっぱりとした食感が椿油の特徴です。
椿油の85~90%はオレイン酸でできています。このオレイン酸は、あらゆる脂肪酸の中で最も酸化しにくく、最新の研究によると、オレイン酸は血中コレステロール調整に優れた機能を持ちます。
◆桜島-index
・桜島フェリー
・桜島の成り立ちと見どころ
・桜島の近況
・世界最大の大根 「桜島大根」
・桜島の句碑と文学碑-編集中
・林芙美子/森光子 放浪記
・桜島-お奨めの宿
・桜島 -特産品
・部屋から桜島を望めるホテル
⇒⇒HOMEに戻る