京都の企業と言えば,京セラ(www.kyocera.co.jp/),オムロン(www.omron.co.jp/) ,日本電産(www.nidec.co.jp/ ),そして島津製作所(www.shimadzu.co.jp/)が思い浮かぶ。デフレ,円高の二重苦で製造業の経営環境は悪化しているが,京都の多くの企業は高収益を生み出すことに成功している。いずれもの企業も独自の卓越した技術や独自性で市場での優位性を確保し,持続的発展を維持する「オンリーワン指向」の企業である。
○なぜ日本電産は「雇用は守る」のか
日本電産は企業買収をする際にも、「雇用は守る」と明言している企業である。
企業としては、その存続の生命線である利益を無視してまで雇用を守るわけにはいかないだろう。
だが,従業員への危機的状況での対応として、雇用を維持する代わりに賃金カットをする、というのは,確かに一つの対処法である。従業員を解雇することと比べれば,雇用を維持したうえで全員の賃金を(一律ではないにしても)カットする、というやり方は「痛み」のより平等な負担と言えよう。業績の一時的な低迷,落ち込みに対する対応策としては,従業員の立場としても納得いける策と言えよう。
▼永守重信(ながもり・しげのぶ)氏
1944年8月生まれ。28歳の時に京都市のプレハブ小屋で日本電産を創業。ハードディスク駆動装置用モーターで断トツの世界シェアを獲得,自動車用などでもトップ製品を次々と生み出す。猛烈な働きぶりと不況をモノともしない攻めの経営で知られる。
《出典:日本経済新聞 2011/4/27 》
▼永守重信氏絶賛-経営者ブログ 震災時の帝国ホテルの対応 非常時にこそ,企業本来の姿が垣間見えるもの。平常時には,常識的な対応でことは足りるが,非常時には日頃訴求している経営哲学と教育成果がものを言う。
震災時の対応から垣間見る企業の社会性 3 -帝国ホテル
これを証明したのが,3.11東日本地震時での帝国ホテルの対応であった。日本電産・永守重信氏は,日経新聞連載「経営者ブログ」で,「定宿として帝国ホテルを選んだことに誇りを感じると」言い切り,賞賛の声を寄せている。
>>>震災で見えたホテルの実力
地震が起きた3月11日,群馬県桐生市にあるグループ会社から,車で東京に戻ったが,いつもなら2時間ほどで済む道のりにかかったのは12時間あまり。東京に到着したのは翌12日午前3時過ぎだった。そのまま,宿泊する予約を入れていた東京・日比谷の,帝国ホテルへと向かった。・・・・
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京都企業には業種が違っても,
1 自らのビジネスにおいては独創性を重視する。
2 ぶれない経営理念のもと,全社員が1つの方向に向かっていく精神が重視される。
といった共通性がみられる。
◇各社の経営理念
京セラ:全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に,人類,社会の進歩発展に貢献すること。
・オムロン:「企業は社会の公器である」
・日本電産:
1. 最大の社会貢献は雇用の創出であること
2. 世の中でなくてはならぬ製品を供給すること
3. 一番にこだわり,何事においても世界トップを目指すこと
・島津製作所:「人と地球の健康」への願いを実現する」
財界 2012年 1/10号 [雑誌] | |
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財界 2012年 1/24号 [雑誌] | |
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▼財界九州 2012年1月号
・日本経済団体連合会会長:米倉 弘昌
「国外に出られず国内に残る人の生活を支えるためにも、安定的な社会保障制度が大事」
・商船三井最高顧問:生田 正治
「農業を含めグローバル市場で光り輝く企業を育てるインフラ整備が国家の使命!」
レポート:
植物工場を世界へ輸出する三菱ケミカル、農業法人で野菜を栽培する住友化学
・特集 2012年 エネルギー関連企業はどう動く?
東電が燃料費の負担増で料金値上げ 企業からは反発の声/東電値上げの一方で東京ガスはガス料金を値下げ/東電「実質国有化」に向けて攻防が激化 会長候補に葛西敬之氏などが浮上