2-2、離乳期が嗜好を形成する。

2013年04月06日 | 生物共存農法
子供のころに与えた食べ物が、どのように成長後の嗜好にかかわるかを、カツオだしを与えたマウスで実験した結果があります。

Aグループ;分娩4日前の妊娠マウスにカツオだしをえさに混ぜて与え、離乳が完了まで、親、子供ともカツ      オだしのえさを与え、その後は、子供にカツオだしを抜いた餌をおとなになるまで与える。
Bグループ;カツオだしをえさに混ぜない。
Cグループ;離乳が完了してから、こどもにしばらくの間、カツオだしのえさを与える。
3グループの子ネズミが、成長した後にカツオだしに嗜好があるかを調べてみました。

Aグループは、カツオだしのえさを好んで食べました。
Bグループは、カツオだしの嗜好性は、低いままでした。
Cグループは、ある程度好みましたが、A程ありませんでした。
AとCには、嗜好性の違いに決定的な違いがありました。

人をマウスと同意義に扱うことは、できませんが、
離乳食にレトルト食などを主に与えると、レトルト食の嗜好性が強くなって、野菜などの自然食の嗜好が低くなり、腸内細菌の育成に問題が発生するのではないでしょうか。
また、人の脳のニューロン神経の数は、幼児期に爆発的に増加し、10歳ごろまでに意味のある神経網に整理され、不要なものは、消滅していきます。
離乳食は、乳幼児から幼児への脳の成長に欠かせないもので、この時期に経験した食が子供の嗜好に影響する可能性があり、成長後の健康にも影響しているのではないでしょうか。

参考文献;味覚と嗜好のサイエンス


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