ラウパ二日目。
この日の密かに楽しみしていたのはチェロメタル APOCALYPTICA 。
ちょうど正午からの演奏だった。
◆APOCALYPTICA
人気があった。大いに盛り上がった。
歌詞のない曲なのに演奏も飽きさせない。
4人の中で一番目立たないと思ってた右端の人が途中から観客を煽る。
一番左端の人は一度も立たず、殆ど笑いもしなかった。
個性的なメンバーがチームでプレイしてる。
これはアルバム1~2枚は買わないと。
◆CRADLE OF FILTH
昨日の OVERKILL に引き続き、アリーナがグチャグチャに。
おまけに俺のいる位置がクラウドサーフィング(観客の頭上を泳ぐように移動すること)の「獣道」になってるようで、曲のサビがくると必ずといっていいほど頭上に人間が浮遊してくる・・・ヒジョーに迷惑。
靴の踵が頭を直撃して結構痛かったこともあったし。
盛り上がったけど、曲を楽しむって感じではなかった。
来年の5月に来日決定、とか言ってた。
新作から「Heartbreak And Seance」しか演奏せず。
「Wester Vespertine」や「The Seductiveness Of Decay」が好きなのだが・・・残念。
◆SABATON
文句なしに二日間で一番盛り上がったアーティスト。
兎に角ステージが楽しい。
SABATON を聴きだしたのは「Coat Of Arms」(2010年)からだったが、その後の「Carolus Rex」「Heroes」「The Last Stand」にマンネリ感を拭うことが出来ず、聴き続けていたものの感動は少なかった。
しかし今回で見方がかわった。改めてよろしく。
ラストは1曲余裕残し、アンコールという形で「To Hell And Back」を演奏する演出もにくかった。
◆GENE SIMMONS BAND
KISS ファンの俺としては二日間で一番グダグダなステージに感じた。
ジーンに動きがなかったし、1曲終わるたびにサングラスを外して鼻の頭の汗をタオルで拭う仕草がジジ臭かった。
途中、素人を多数ステージに上げさせて一緒に歌わせるのだが、カラオケボックスのノリ満載で観るに堪えなかった。
MICHALE SCHENKER FEST に備え隣のステージから観てたが、まともにBig Rock Stage
から観てたら途中で脱出してたかもしれない。
ただ素人を騒がせるだけ騒がせといて、曲が終わった時にジーンが「Get Out」と言ったのはウケた。
もともとジーンの曲は重めの曲が多くて華やかさがない。
色んな事情はあるのだろうが、やはりここは最低でもポールを連れてきてBest Of KISS を演奏して欲しかった。
二日後に大阪で単独ライブが予定されているようだが、観客は入るのだろうか?
心配だ。
◆MICHALE SCHENKER FEST
ハッキリ言ってマイケル・シェンカーは、コージパウエルが参加してた時期しか知らない。
「Into The Arena」~「Let Sleeping Dogs Lie」は個人的に大いにウケたが、掛け声を掛けてる人は少なかった。
「Looking For Love 来るか!?」と期待したが無理だった。
以前グラハム・ボネットは歌詞を覚えるのが苦手、というエピソードを聞いたことがあるが、ここでも下を向いて(カンニングペーパーを見ながら?)歌ってたのが可笑しかった。
マイケルのプレイスタイルは昨年 SCORPIONS で観た兄ルドルフにそっくり。
ただ流石にあちらは現役でオリジナルアルバムを発表しているバンド。
それに比べると勢いはイマイチだった。
あとマイケルのギターソロが長いのなんのって!
ここら辺で止めとけばいいのになぁ、と2回くらい思ってしまった。
アンコールはお約束の Doctor Doctor。
観客が欲していた、というより無理やり持っていった感が強い気がした。