リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

モノクロだった景色だって キレイになって彩られて

2016-10-12 15:10:28 | 2016年度秋公演
こんにちは(*^^*)
法学部3回生の長澤茉梨乃です。
今公演には役者、舞台監督チーフ、制作チーフとして参加しております。


1つ上の先輩方の卒団を見届けてから、早くも1年が経ちました。
昨年の秋に、稽古場などで交わした雑談の内容は、今でもはっきり覚えています。
そして、先輩方が当時おっしゃっていたことと同じような言葉を、自分が今、無意識のうちに発していることに、戸惑いが隠せません。


私は、誤解を恐れずに言えば、「苦労するために」リツゲイに入りました。
もちろん演劇が好きだから、大学で挑戦してみたかった、という理由が先にあります。
しかし、いくつかある好きなことの中から演劇を選んだのは、それが私にとって、「最も必死で取り組まないとできないこと」だったからです。

舞台鑑賞が趣味である母親の影響で、幼い頃から、舞台芸術にはある程度親しみがありました。
(余談ですが、私の名前の由来はタカラジェンヌです。笑)
また、小学校低学年の頃に、期間限定の舞台創造プロジェクトで、役者として舞台に立ったことをきっかけに、演劇が好きになりました。

ただ、学生劇団で公演を打つとなると、不安要素がたくさんありました。
スタッフ作業では、手先が不器用すぎて、大道具・小道具や宣伝物の製作に向いていなかったり。稽古では、頭で考えずに体を動かしてみることが苦手だったり……(他にも数え切れないくらいあります)。

得意/不得意と好き/嫌いが基本的に一致する私にとって、上手くできないことは大きなストレスになるし、不得意な要素が多いことに向き合うのは、とても勇気の要ることでした。

実際にリツゲイで演劇をしてみて、自分なりに必死で取り組んでも、上手くいかないことは多々ありました。それが不甲斐なくて、しんどくなってしまったことも何度もあります。
公演の準備を進める中で、自分の価値観が理解されないことが辛くて、本気でもう辞めようと思ったこともありました。

それでも思い返せば、リツゲイで演劇をやって良かった、楽しかったと思える記憶が圧倒的に多いのは、3年間一緒に過ごした3回生をはじめとして、個性豊かで温かい団員に出逢えたからだと思います。

そのおかげで、上手くできなくても、好きなことを好きって言っていいと気づくことができました。


いよいよ本番が迫ってまいりました。
稽古・スタッフ作業ともに、最後の追い込みをかけています。

卒団に際しても、まだまだ上手くできないことはあるかもしれません。
でも、演劇が好きという気持ちを、今はただ全力でぶつけたいと思います。


劇団立命芸術劇場2016年度卒団公演
「レエン・コオト」
ぜひご来場ください!!

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