炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

Charles Darwinの考察した火山噴火と地震 ・『 ビーグル号航海記 』より

2004-12-17 | 中.南米
This greatest photography is courtegy of Dr. Carsten. Deutsch.
Vielen danke!

 今日は、チャールズ ダーウィンの『ビーグル号航海記』について、紹介致します。
欧米では、地震と火山噴火は、関連したものと考えられ、それに関する出版物も、実に多いようです。その概念の基礎をなしているのが、この航海記録です。

 日本では、ガラパゴス諸島訪問で有名なこの著作、本当の表題は、『ビーグル号の世界一周航海で訪問した国々における、自然史及び、地質学上の調査に関する、航海記録』という、長い題名です。

 この航海記には、昆虫、植物、動物、更にその化石、岩石、地形、地質に至るまでの,マニアックなダーウィンの博識が展開されます。日記形式で、読みやすく、ダーウィンと供に、雄大な世界一周航海を楽しめます。(最後にはアフリカ大西洋 アンゴラ沖合千kmの セント ヘレナ島へ、ナポレオンを訪ね行きます。)

 さて、いよいよ太平洋に入り、チリの オソルノ火山 の噴火(写真↑.標高約2600m)を目撃(1835年1月15日~19日)。そして更に150kmほど北上し、2月20日に、ヴァルディヴィア地方で大地震と大津波を体験します。
この火山噴火と地震の関連を考察する部分こそ、この航海記前半の白眉ではないかと、私は思うのです。
ダーウィンはここで、壮大な考察を巡らし、私たちを自然の偉大さへといざないます。

*(写真は、ドイツのDr. Carsten 先生のご好意でお借りしました。コメント欄にリンク有ります。本日、許可頂きましたので、記事も改めて掲載いたします。Vielen danke!)*

-ご参考-
チャールズ ダーウィン 『ビーグル号航海記』岩波文庫 Charles Darwin.
アレキサンダー フォン フンボルト『新大陸赤道地方紀行』岩波書店(ダーウィンの愛読書 原書は仏文) Alexander Freiherr von Humboldt.

拙ブログ 
フンボルトの指摘する、火山噴火と地震の連動性
火山噴火と地震の連動性を考える.その1.浅間山
火山噴火と地震の連動性を考える.その2.東日本の火山と地震
地震と噴火の連動性を考える. フィリピン (北部編)


コメント欄にも、オソルノ火山の写真リンクがあります。美しい山容を是非ご覧下さい。 オソルノ火山の雄姿

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5 コメント

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ショートカット ((リンク))
2004-12-17 15:42:13
チリの地図(OSORNO火山は、南緯40度付近、Puerto Monttの近く)☆Hartmut's Homepage より!

http://www.bielefeldt.de/map_c_e.htm



☆Schauer氏の写真 !(本文に掲載中。)

http://cortex.informatik.tu-ilmenau.de/~schauer/privat/photography/PATAGONIA/osorno_conluna_s.htm



☆Fair Trade Stock Photography !

http://www.photographersdirect.com/buyers/pe_buyer.cgi?imageid=222165

http://www.photographersdirect.com/buyers/Osorno



☆bikerの写真!!

http://www.biketrip.org/pix.php?PicId=195



☆PHOONスタイルの写真 !

http://www.phoons.com/osorno.html
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 ((なおこ))
2004-12-17 15:43:15
2004-12-17

これはチリのオソルノ火山の写真なんですね

すばらしく素敵で妄想的な写真です♪

表現のしようがないくらいです

感動的ですね♪

娘は美術部で絵を書いてるんですけど

こんなに描けたら最高でしょうね 

と思ってしまいました(笑)
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ショウアー先生の写真にコメントをありがとうございます(^^)。 (U-1)
2004-12-17 15:45:31
2004-12-17 15:44:00

私も大変素晴らしいと思い、ドイツにメイルを送りました。コンピューターの先生なのですが、デザインもなされます。

http://cortex.informatik.tu-ilmenau.de/~schauer/privat/design/design.htm



一芸に秀でた方は、いろいろ出来るものです。お嬢様も、高いところを、表現されてください. 

ダーウィンは、この山の噴火の一ヵ月後、大地震に遭遇します。オソロしいことです。
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はじめまして (ありす)
2004-12-19 08:53:02
U-1さん、はじめまして

前の「炎と水の物語」更新されないなーー、と見てまして、今日やっとこちらに越されたことを知りました。

随分前になりますが、U-1さんにコメントいただきましたのに、初心者で気づきませんで、ご挨拶が大変遅れまして、申し訳ありません。

個人的にはバリに去年、旅行に行きましたので、「失われた植生- 白檀の島々」の投稿など興味深く読ませていただきました。

LINKさせていただきましたので、また寄らせていただきますね。
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はじめまして(^^)。 (U-1)
2004-12-19 20:28:33
ぼちぼち、あちこち改定中ですので、改訂版と有りましたら、また、読んでくださいね。



バリ、素晴らしいですね(^^)!あれぞ、炎と水の島です。

スンバワ島の噴火は、イタリアのヴェスヴィオ79年の噴火の状況に似ていて、興味深いです。

(リンクは、ネット内にはいろんな人がいて、そちらにそうな人が行くと、大変なのではずしといてくださいね。)
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