ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

三重の超老舗級醸造所へ モクモクブルワリー(その1)

2024-02-29 17:47:52 | ビール紀行(中部・東海)
今回からは三重の超老舗級醸造所の「モクモクブルワリー」へのビール紀行をお送りします。モクモクブルワリーは三重県伊賀市の農のテーマパーク「モクモク手づくりファーム」内にある醸造所。醸造所の歴史は長く、地ビール黎明期からと25年以上の歴史を誇ります。こちらは醸造開始から、何度も通っている、思い出のある醸造所です。こちらのビールの特徴はドイツスタイルをベースとしながら、オリジナルのアレンジを加えたビール。昔らから精麦から手掛けることで有名な醸造所です。ビールの販売は施設内と直販のみのという、ビール紀行家好みのアウトレットです。久しぶりに現地でビールを飲みたくなり、ビール紀行してきました。醸造所へのアクセスですが、JR草津線・関西本線の柘植駅からタクシーで約15分という、タクシーしか手段のないビール紀行家泣かせのロケーションです。ちなみに訪問したのは昨年の暑い季節でした。

     

     

     

JR関西本線で柘植駅に到着。久しぶりに関西本線に乗りましたが、味があって渋い!もちろん非電化。

     

柘植駅は関西本線と草津本線が乗り入れる駅。左側の草津線は電化に対し、右側の関西本線は架線無し、この非対称性が良い。

     

     

柘植駅と駅前の様子。この駅はいわゆるターミナル駅ですが、駅は小さく、駅前には何もありません。駅前にはタクシーの小さな待合があるので、そちらで配車してもらいます。

     

     

タクシーに乗車すること約15分、醸造所のあるモクモク手づくりファームに到着です。距離があるので、タクシー代、そこそこかかります。

(続く)



モクモク手づくりファーム
三重県伊賀市西湯舟3609 
TEL:0595-43-0909

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音楽家が醸す Teenage Brewing(最終回)

2024-02-26 18:50:23 | ビール紀行(関東)
前回の「Teenage Brewing」の続きです。


次に頂いたのは「The Seed (Ume)」(梅クロモジゴーゼ)。

     

     

越生の梅の香りと塩気が絶妙にマッチ!あとからクロモジの香り。心地よい強めの酸味が効く。激しく旨い!梅の香りと塩気・酸味が調和する、これこそゴーゼという感じのビールです。塩気がこれほど出ているゴーゼも珍しい。クロモジの香りと後を引く酸味が良い!

     

フードのメニューです。食事の種類はミニマムですが、ご飯ものもあるので、しっかり食べたい人も大丈夫。

     

     

頂いたのは、やはりビールのお供の定番のソーセージ。「こぶたのしっぽさんのソーセージ盛り」です。地元のソーセージ屋さんのようです。お肉の旨味と程よい塩味の素晴らしいバランスのソーセージ。特に、クミンシードの入ったチーズ入りのソーセージが香り豊かで美味しい!

     

     

最後は「Space Echo」(TIPA)で締め。見た目はミックスジュース。シトラス寄りのトロピカルなホップの豊かな香り。モルトの旨味はやや豊かでジューシー。ホップによる酸味と苦味が心地よく効く。シトラス系がメインのアメリカンホップが炸裂する、クリーンなイメージのインペリアルIPA。激しく旨い!ドリンカブルなので、危ないビールです。

今回はこれにて終了。こちらのビール、ほとんどがIPAで意欲的。IPAも似たり寄ったりではなく、多様性が楽しめます。その中で頂いたゴーゼが秀逸。しっかりと塩気を出せたのは越生の梅との相性だと思います。

こちらの醸造所は、今後ますます頭角を現していくことでしょう。



Teenage Brewing
埼玉県比企郡ときがわ町馬場435 ー1

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音楽家が醸す Teenage Brewing(その3)

2024-02-22 16:14:23 | ビール紀行(関東)
前回の「Teenage Brewing」の続きです。


ビールのメニューです。

     

     

店内に大きく掲示されていますが、手元のメニューの方が説明があって、見やすいです。ビールの種類は10種類。うち2種は他の醸造所とのコラボビールです。これだけ多いと組立に悩みますね。

     

     

最初に頂いたのは「Teenage」(DDH IPA)。オレンジ、マンゴー系のトロピカルなホップが炸裂!モルトの旨味はしっかりジューシー。ホップの苦味と渋味がしっかりボディを引き締める。旨い!オレンジやマンゴー系のホップの香りが広がる、ジューシーなダブルIPAです。アルコール感を感じさせない、ヤバいビールですね。

     

     

続いては「Earworm」(DDH West Coast IPA)です。膨らみのあるモルトの甘い香りとハーブのようなホップの香り。モルトの旨味はしっかりで、ホップのしっかりした苦味が響く。旨い。モルトの豊かな香りが特徴の、典型的なIPAらしい苦味が効くビールです。

(続く)



Teenage Brewing
埼玉県比企郡ときがわ町馬場435 ー1

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音楽家が醸す Teenage Brewing(その2)

2024-02-19 11:20:18 | ビール紀行(関東)
前回の「Teenage Brewing」の続きです。


醸造所に到着。

     

     

元は木工所だった建物をリノベーションした醸造所だそうです。なので何も知らないで通りかかっても、ビール造っているとは気づきません。

     

     

1階の入り口付近の窓からは醸造所の中の設備が確認できます。

     

     

     

店内の様子。外観とは違って、かなりアートな空間が広がります。しかも全てが統一されているのではなく、エリアごとに違った個性を見せています。

     

     

入口付近の窓からは醸造所の様子を見ることができます。仕込みの規模は約800Lで、発酵タンクが800L×6基、ブライトタンクが800L×2基という体制。結構、大規模です。最初から今後の展開を見据えての初期投資だそうです。

     

     

     

店内に冷蔵庫を発見。ぎっしりと缶製品が並んでいます。個性的なジャケットのデザインもこちらの特徴。約500mlのサイズもいいですね。

     

店内に入る時は気づかなかったのですが、外にも客席がありました。オープンエアのテラス席で、こちらでビールを頂くのもよさそう。

それではビールを頂きましょう。

(続く)



Teenage Brewing
埼玉県比企郡ときがわ町馬場435 ー1

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音楽家が醸す Teenage Brewing(その1)

2024-02-17 23:02:53 | ビール紀行(関東)
今回からは埼玉県ときがわ町の「Teenage Brewing」へのビール紀行をお送りします。Teenage Brewingは2023年春に誕生したばかりの新規醸造所。音楽家の方がビール醸造を手掛けるだけあって、アーティな要素とセンスが感じられる醸造所です。誕生からまだ1年も経っていませんが、既に人気は高く、ビール好きの間では高い定評を得ています。醸造所&タップルームはJR八高線の妙覚駅から徒歩約12分の場所に位置し、緑豊かな心癒されるロケーションにあります。残念ながら八高線の本数は多くないので、今回はお隣の越生駅からバスと徒歩で醸造所に向かいました。ちなみに訪問時期は随分前で昨年の夏のことでした。

     

     

     

東武鉄道の越生線で越生駅に到着。お隣の線路がJR八高線で、本来なら八高線に乗り換えるところですが、時間が合わず、バスを利用します。

     

     

越生駅東口です。駅前のバス停から、ときがわ町路線バスに乗ります。

     

     

バスに乗車すること約8分、「鹿の下」バス停で下車します。

     

     

     

バス停からは八高線に沿って北上する道をひたすら歩いていきます。徒歩15分ほどで、ときがわ町に入りました。

     

     

     

ときがわ町に入ったら、ラストスパート。そこから数分歩くと左手にそれらしい建物が見えてきました。「BEER BREWERY」の看板発見。醸造所に到着です。

(続く)



Teenage Brewing
埼玉県比企郡ときがわ町馬場435 ー1

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鉄工所が設備から手掛けるビール 岸和田ビール(後編)

2024-02-13 16:18:55 | ビール紀行(関西)
前回の「岸和田ビール」の続きです。


ビールを購入し、試飲させていただきます。

     

     

     

案内していただいたのは醸造所隣接のこちらの試飲室。いつタップルームとして営業してもおかしくないくらいの素敵な空間です。簡易サーバーの設置してあります。この空間は嬉しい想定外でした。

     

訪問時のビールは3種類。現在はさらに種類が増えているようです。鉄工所にちなんだネーミングが個性的。

     

     

最初に頂いたのは「鐵工」(小麦エール)。カスケードを中心とした柑橘系のホップの香りとモルトの香り。モルトの旨味はしっかりで、柔らかな口当たり。ホップの苦味が心地よく抑え目に効く。旨い!柑橘系のホップの香りとモルトのしっかりした旨味が特徴の、口当たり優しいペールエールです。

     

     

続いては「白鐵」(ライトエール)。20%小麦使用。フルーティなエステル香で、ホップの香りは控え目。モルトの優しい味わい。ホップの苦味も控え目で、ほんのり酸味を感じる。フルーティなエステル香が特徴の、柔らかい味わいのエールビールです。旨い。スタイルに合致していないので、なかなか表現しにくいですね。

     

     

3種目は「黒鐵」(ブラウンポーター)。ロースト香とそれに重なるカラメル香。モルトの旨味はしっかりながら程よく、ホップとローストによる心地よい苦味が効く。旨い!ロースト香とその奥にカラメル香が顔を出す、ちょっと個性的なポーターです。これも手元でやや変化する個性的な球種ですね。

今回はこれにて終了。こちらのビール、伝統的なスタイルから少しずらしたアレンジが特徴的。それでもホップのキャラクターを抑えたドリンカブルなお味です。鉄工所ならではの映える醸造設備を眺めながらのビールは格別の旨さでした。

北海鉄工所のスタッフ様、この度の訪問では大変お世話になりました。感謝申し上げます。



株式会社北海鉄工所・クラフトビール室
大阪府岸和田市臨海町7番地1
TEL:072-438-0557

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鉄工所が設備から手掛けるビール 岸和田ビール(前編)

2024-02-11 17:14:48 | ビール紀行(関西)
KIX BEERのブルワーの方に紹介していただき、向かったのは大阪府岸和田市の「岸和田ビール」の醸造所。こちらは地元の北海鉄工所が鏡板の加工技術を活かして、自ら醸造設備を製造し、ビール醸造を手掛けるという自前主義の醸造所です。神戸の新長田にある鉄人28号のモニュメントもこちらが手掛けたそうで、その加工技術の高さが伺えます。ビールのスタイルは伝統的なスタイルにアレンジを加えた、一ひねりしたビールになっています。醸造所には直売所があり、そちらで購入することができます。今回は直売所でビールを購入して、試飲させていただきます。

     

     

     

南海沿線からタクシーに乗車し、醸造所に到着。鉄工所の一角に醸造所があります。立派な直売所の窓口を発見。今回はスタッフの方のご厚意で醸造所の様子を見せていただきました。

     

     

     

醸造所の中に入ると、醸造所の見学ルートが綺麗に整備されていました。かなり気合入ってます。

     

     

ガラス越しに見たことのない形状の大きな発酵タンクが確認できます。何といっても自社製ですから。この上部の丸みを帯びた部分や下部の円錐形の部分の加工はお手の物のようです。

     

醸造所内の様子。ピカピカの設備が所狭しと並んでいて圧巻。まるで石油化学コンビナートのよう。

     

こちらは仕込みの設備。仕込みの規模は1000L。発酵タンク1000L×4基、貯酒タンク1000L×4基という体制です。

     

中でも驚いたのは、見たこともないこの円形の貯酒タンク。唯一無二。まるでパチンコ玉、そして美しい!映えます。鉄工所の加工技術の高さを実感です。

それではビールを頂きます。

(続く)



株式会社北海鉄工所・クラフトビール室
大阪府岸和田市臨海町7番地1
TEL:072-438-0557

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レジェンドが醸す KIX BEER(最終回)

2024-02-02 17:32:16 | ビール紀行(関西)
前回の「KIX BEER」の続きです。


醸造所で購入したビールをホテルで頂きました。ヴァイツェン系は何度か飲んだことがあったので、それ以外のビールを選択。

     

     

ペールエールです。モルトの豊潤な香り。モルトの旨味はしっかり目で、ホップの苦味が控え目にボディを支える。モルトの豊潤な香りが特徴の、絶妙なバランスのペールエールです。激しく旨い!さすがです。こちらが目指されている何杯でも飲める系の仕上がりのビールです。

     

     

こちらはアンバーエール。モルトの豊潤な香りとグラッシーなホップの香り。モルトの旨味はしっかりで、ホップの苦味がしっかり心地よく響く。モルトの香りとホップの香りのフィニッシュ。激しく旨い!モルトの豊潤な香りとバランスの良いボディ感が素晴らしいアンバーエールです。

今回はこれにて終了。瓶ビールだったので、若干温度高めだったこともあり、キャラクターがよく分かって旨かったです。モルトの香りとボディとのバランスが素晴らしいビールでした。やっぱり、エール系は冷やしすぎないのがいいですね。

KIX BEERさんを訪問して、朗報を入手。お隣の岸和田ビールさんの技術指導をこちらのレジェンドブルワーさんが担当されたとのこと。岸和田ビールの醸造所をご紹介いただきましたので、引き続きそちらのビール紀行に移動します。



KIX BEER 泉佐野ブルーイング
大阪府泉佐野市大西2丁目2599-4
TEL:072-468-6766

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