satopのいろいろ日記

外資系金融に勤める31才OLの食、美、投資の日記

ヘッジファンドランキング

2007-07-31 | Weblog
まずinstitutional investorの6月号のヘッジファンドランキング100の上位10位までの紹介。ちょっと見にくいけど、左から2007年のランキング、2006年のランキング、名前、head officeの場所、fund capital (Million dollar).

2007 2006 Name Location Million dollar
1 24 JPMORGAN ASSET MGMT NY 33,087
JPMorgan Asset Mgmt NY 17,300
Highbridge capital Mgmt NY 15,700

2 1 GOLDMAN SACHS ASSETMGMT NY 32,531

3 2 BRIDGEWATER ASSOCIATES Westport,CT 30,210
Pure alpha strategy 30,210

4 3 D.E.SHAW GROUP NY 27,300
Macro strategies 9,400
Equity&equity-linked strategy 6,100
Futures¤cy-related strategies 1,300

5 4 FARALLON CAPITAL MGMT SanFrancisco 26,200

6 26 RENAISSANCE TECHNOLOGIES CORP NY 26,000
Renaissance Equity institutional Fund 20,000
Medaliion 6,000

7 7 OCH-ZIFF CAPITAL MGMT GROUP NY 21,000
Och-Ziff Master 15,000
Och-Ziff Europe 3,500
Och-Ziff Asia 2,500

8 6 BARCLAYS GLOBAL INVESTORS London 18,953
Equity Long-short 10,914
Global macro and currency 6,618
Fixed Income long-short 1,421

9 8 MAN INVESTMENTS London 18,800
Man AHL Diversified 2,530
Man AHL Alpha 397
Athena Guaranteed Futures 28

10 5 ESL INVESTMENTS Greenwich 17,500

ちょっとコメントすると
JPMORGAN ASSET MGMTは昨年の24位から1位に。(JP Morganはヘッジファンド大手のHighbridgeを2004年に買収し、HF部門として運用を行っている。
2位のGOLDMAN SACHS ASSETMGMTはGoldman's Global Alpha fundが有名。$10 billionの資産を運用しているそう。驚異的な収益をたたきだしたが、昨年は不振が続いた模様。
4位のD.E.SHAW GROUPのオーナー兼ファンドマネージャーは。、スタンフォードでコンピューターサイエンスと化学分析で博士号を取得。その後、コロンビア大学でコンピューターサイエンス部門もメンバーを務め、86年にモルガンスタンレーに入社。88年に独立。ここは、複雑な数学式や独自の手法によりマーケットを予想し投資をすることで知られている。この手法は一般の人には非常に何回でウォールストリートで最もミステリアスで興味深い人物とされている。

6位のRENAISSANCE TECHNOLOGIES CORPは、数学、物理学、天文学、統計学で博士号を取得した60人以上の優秀な科学者で運用されている。オーナー兼ファンドマネージャーであるジェームズサイモンズ氏は、MITとカリフォルニアバークレーで数学を学んだ後、MITとハーバードで教鞭を執った。アメリカ数学会から幾何学貢献者に送られるヴェブレン賞の受賞者。統計数学を串したシステムトレードで運用をしており、対象は世界中の資産市場。

7位のOCH-ZIFF CAPITAL MGMT GROUPはもとGSの人が立ち上げた会社で、アジアのストラテジーはまだ新しいと思うけど、すごい急成長している。

8位のBARCLAYS GLOBAL INVESTORSはQuant業界ではかなりの有名。オーソドックスな印象を受ける。

9位のMAN INVESTMENTSは名前は聞くけど内容はまだ調べていないから分からない。他の会社がどんな投資をおこなっているか調べるのはいい勉強、おいおい調べるつもりです。

ヘッジファンド

2007-07-27 | Weblog
エコノミスト最新号がヘッジファンドの特集をやっていました。世界のヘッジファンドの総資産は、2007年5月時点で約1兆6000億ドル(約200兆円)。設定されているファンドの本数は、9000本を超え、一万本に迫る勢いだそうです。その中で、ヘッジファンドが引き起こす市場の混乱があると記事は述べています。

ニューヨークやロンドンの株式市場の売買高の約5割、東京株の市場でも3割程度がヘッジファンドの資産だそうです。しかし彼らの200兆円という資産は、全世界のマーケットの運用資産総額の1%にも満たないのです。では、なぜヘッジファンドが市場を支配しかねない程の存在感を示すのか?
 
それは、彼らの取引手法にあると解説しています。例えば、日本のある大手信託銀行は日本株を5兆円程度保有するが、ほとんどがインデックス連動の運用で、年間の売買高は約1.5兆円、年間の回転率は0.3回程度です。この年度の回転率が、ヘッジファンドの場合は、年間50回転くらいしているところもあります。これは週次リバランスの場合で、この数字を見ても私はそんな多いとは思いません。だから、運用資産100億円程度の中堅ヘッジファンドでもレバレッジを使うことで、500億円の資産を動かし、それが、年間50回転すれば、2兆5000億円の資産を動かすことになります。大手信託銀行の500分の1の規模に過ぎないヘッジファンドの売買金額が上回ることになります。これが、ヘッジファンドが市場で注目される一つの理由です。その他興味深い記事が沢山出ていました。

中々忙しくてUPできないけど、明日は、ファンドマネージャー列伝と、Institutional investorに載っていた100 biggest hedge fundsについて書けたらいいなと思います。

rpy

2007-07-25 | Weblog
今日は、PythonからRを実装できるrpyで遊んでみた。http://rpy.sourceforge.net/
まだ簡単な分析しかやらしていないけど、結果がArray型でかえってくるなど、 一連の分析をするのにとっても使い勝手がよさそう。Rとpythonは相性がいいね。いろいろこれから試してみたいな。

Rは、有名な統計言語S言語をオープンソースとして実装し直した統計パッケージで 無償で配布されている。そのRの拡張パッケージ(ちなみに拡張パッケージは400以上あるとか)がかなりすごいインターフェースを備えていることに今日知って ちょっと試してみた。Rは基本はコマンド入力して、計算とかグラフの作成を行うから慣れないとちょっと使いにくい。 でもそれが、拡張パッケージを用いると、GUIでデータを表示させながらできるからすごい! S-plusもSPSSも学生時代から慣れ親しんでいるけど、その高価なソフトに近いものを無料で使えるなんてびっくり。というわけで、早速Rcmdr(これはRの機能をGUI方式で利用可能とするパッケージ) を入れて、使ってみる。さらに調べてみると、品質管理でおなじみのQC7つ道具も使えるみたいなんで同時にインストール。
パレート図
ヒストグラム
管理図
散布図
特性要因図
チェックシート
層別

色とかグラフとかちょっと荒っぽいけどかわいい。
すごく使えるかは分からないけど、無料でここまでできるのはやっぱりすごい。個人で統計分析するには、Rで十分過ぎるくらいだと思うな。

一人前になる為には

2007-07-23 | Weblog
山崎元さんがファンドマネジメントという本で「何年で一人前になるか」ということについて興味深いことを述べていました。H.Aサイモンらの研究によると、超一流の学者(ノーベル賞受賞者の中でも上の部に入るような)やモーツアルトのような作曲家、あるいはチェスの世界チャンピオンといった「傑出した仕事」をする為の一つの必須条件として、10年あるいはそれ以上の期間にわたってのその分野へのひたむきな注意の集中が必要だそうです。

またサイモンは、一つの意味のまとまりを持つ知識に「チャンク」という独特の単位を使用していますが、世界一流の「傑出した仕事」の背景には、その分野におけるチャンクをざっと5万ほど獲得する必要があり、この5万という数は、教養人の自国言語における語彙数に匹敵し、この獲得に約10年の集中的な努力が必要といっています。モーツアルトも羽生善治氏なども一流の領域に達するまで10年前後の集中的な努力を行ったと思われています。また山崎さんは、一人前のファンドマネージャーの修行期間として(一人前の線引きに個人差はあるがと断った後) 2年間の集中的な努力が必要としています。チャンクで言えば、1万語を超えたあたりで、これくらいのレベルになれば、なんとかその業界で会話らしい会話をできるのではないでしょか?私もよく、アナリストやベンダーに質問をした後、まだまだレベルに来ていないとよく言われたものです。(今でもよく言われますが)
たしかに、その業界で活躍している人々と会話をする為には、その会話が分かる程度の知識は必要です。クオンツ業界だと、BARRAのマルチファクターモデルを知らないと話にならないし、もう少しつっこめば、アルファってどう作るの?どう分析するの?なんて質問にも自分なりの考えを答えられないといけないですね。

英会話でもファイナンスの勉強でも、勉強はその効果が表れるのに、少し時間がかかります。イメージは、X軸に時間軸、Y軸にその効果をプロットしたら、底がeの指数関数のような感じ。始めは、その効果が表れるのに時間がかかりますが、徐々にその効果は目に見えるようになってきます。(やったらやった分の効果がでてくる)この時間がかかる部分を学生時代にできたら、一番良いことです。学生時代は、誰にも(仕事とかに)邪魔されず、まとまった勉強をするのにとっても適しているからです。私は金融や英語等の知識に関して、全然学生時代に勉強しなかったので、その効果が表れるのにすごく時間がかかりました。でも多少あきたり、へこたれたりしながらやり続ければ、効果は出てくると思います。

また最後に山崎さんは、これからファンドマネージャーを志す人は、ともかく2年間、集中的に頑張ったあかつきには、現在の自分とは一線を越す「プロ」になれると考えて努力してみてくださいと綴っています。逆に管理者から見ると、2年経って戦力化しないファンドマネージャーは、必要な努力をしていないか、適正がない可能性が高いので、2年がいわば損切りの判断だそうです。なかなかシビアな世界です。

今日は②

2007-07-22 | Weblog
今日は、朝からザ・リッツカールトン東京に行きました。
ホテル部分は、地下1階から2階と、45階から53階。客室は248室と外資系ホテルでは、そんなに多くない方。賃料は、7万程度~(52平米)。52階から53階にあるクラブフロアは、47階から51階よりもお値段は高くなり、ビュッフェが無料で食べれたり、サービスもそれに見合ったゴージャスなものだそう。
ちなみに一番高い部屋のザ・リッツ・カールトン・スイートは300平米で200万だとか。
46階は、スパとジム。スパから夜景や見えるんだって。会員になりたいけど、めちゃ高いんだろうな。
お昼は、45階の日本料理「ひのきざか」で会席を食べた。写真は、彩というコースのメインの写真。お値段もそんな高くないし、静かだし良いね。ここからの景色は、青山墓地とか迎賓館や代々木公園などの緑が見えて、とっても癒される感じ。内装は、どこかの日本家屋を移築してきたそう。

その後は、ひさびさに美容院に行った。もともと不精な性格なので、メガネにほとんどすっぴんで会社に行っているけど(それの方が研究がはかどる!)たまに、美容院でブローしてもらうと、あら私の髪ってこんなエレガントな感じにもなるんだ~と感心する。でも次の日にはいつもの私に戻っているけど。週末くらいおしゃれして出かけないとね。乙女心を忘れそうだわ。

その後は、これまたひさびさに青山の英会話に行った。ふとラウンジを見ると、なにやら生徒さんがジャージ着て踊っている。何してるのか聞いたら、なんとビリーズブートキャンプやってた。ここのアクティビティは本当に面白くて、みんなで映画見に行ったり、ワインとチーズの会をしたりする。それにしてもビリーで英会話とは中々考えたもんですね。

そしてその後は、ジムに行った。行きつけのジムがマシーンを新しくしたので
以前より快適になって、ここ2週連続ちゃんとジムで汗を流している。本当は、もっと行かないといけないんだけど、行けて週末1回くらいかな。忙しいときは、マンションの周りを2周している。これでだいたい3キロくらいだから、いい運動。
運動は適度にした方が頭がさえていいね。健康にももちろんいいし。

今日は

2007-07-22 | Weblog
今日は、朝から活動的に動いてました。いつもの整体に行って、その後ゴルフ初心者の友達を連れて、ゴルフに練習に行き、その後は家でホームパーティしました。
彼氏の会社の先輩が来てくれて、子供も合わせると全部で11人。みんなでワイワイイ楽しんでいたみたいです。私はというと、準備も適当に朝から出歩いていたので、ひたすら料理を作るのに徹していました。母が実家から送ってくれたトマトが甘くてすごくおいしくて、大好評でした。大きなトマト8つぐらいみんなで食べました。その中の奥様がケーキを二つも焼いてきてくれて、みんなで頂きました。甘さ抑え目のりんごのケーキとアーモンドタルト。おいしかったです。
海外に行かれた方も多かったので、いろいろと海外事情を聞きました。アメリカでお子さんを生んだ方がいたのですが、日本みたいに毎月検診とかなくて、かなり適当だったそうです。私も海外で生みたいな~と思っていたので、うーんやっぱりそうなんだと変に納得。
子供達本当に元気に走り回っていて、見ていてお母さん大変そうでした。泣いたり、走ったり、笑ったり、見ていてあきなかったです。

ちょっと上の話題と全然合わない話題ですが、先週にFortuneが2007年のFortune 500発表しました。その中で私はFortune500 Women CEOsに目がいきました。
http://money.cnn.com/galleries/2007/fortune/0704/gallery.F500_womenCEOs.fortune/index.html

ここは、会社名、年齢、報酬も書かれていて、皆様がすごい稼いでいるのにびっくりしました。

AIG金融豆知識

2007-07-21 | Weblog
日経金融新聞に賢く生きるためのAIGの金融豆知識というコラムが載っていて、毎回楽しく読ませていただいています。
http://www.aig.co.jp/mamechishiki/index.htm

このコラムは、まず質問形式から始まる。今回は、「006年の原油および、粗油の輸入額はいくらでしょうか?」というもの。

答え 約11.5兆円

日本は、原油等のエネルギーや食料品を輸入に頼る一方、自動車、電気などの工業製品を輸出し、大幅な輸出超過になっています。
財務省の貿易統計によると、2006年の日本の総輸出額は約75兆円、総輸入総額は約67兆円で、約8兆円の輸出超過になっているそうです。

主要商品別の輸入額のもっとも大きい項目は原油や粗油で、ここ数年は、原油の輸入量はほとんど増えていないが、原油価格の上昇で、2004年には約6兆円だった輸入額が2006年には、約11.5兆円にまで増えたそうです。(全輸入額の17.1%)、これと食料品の輸入総額(約5.7兆円)をあわせると、約17.2兆円になります。一方、最大の輸出量は、自動車の約12.3兆円で、次に大きい半導体等の電子部品(約4.9兆円)をあわせて17.2兆円になります。
これは、自動車と電子部品の輸出代金で、原油と食料品を輸入しているような形になっています。2001年から2004年まで増えていた貿易黒字が2005年、2006年では減少しています。

ここまでで、大まかな日本の貿易構造が分かります。

さて、貿易の収支と並ぶ重要な外貨の稼ぎ手として、所得収支があります。所得収支は、主に日本から海外への投資で得た利子や配当と、海外から日本への投資に対して、支払う利子や配当の差額をいいます。こちらは2003年から急激に上昇していて、2005年に、貿易黒字を所得収支の黒字が抜きました。2006年の所得収支の内訳は、企業などの直接投資からの収支が(約3.0兆円)と、債券株式などに対する証券投資から収益が約10.5兆円が黒字の大半だそうです。
(これらのほとんどが、約215兆円の海外投資の蓄積である対外純資産残高から収益によるものです)

近いうちに、海外からの利息や配当だけで、原油と食料品が買えるようになるなるかもしてませんとこの記事は綴っています。

「貯蓄から投資へ」の流れの中で、個人が外国の債券や株式、投資信託などを通じて個人金融資産のうち対外証券投資にまわるお金も増えています。このような金融商品への投資は、その投資収益により個人の生活が豊かになるだけでなく、少子高齢化が進む日本の経済力を補完し、将来を支えることにもつながるのではないかと考えられているそうです。

日本の現状と将来を考え、皆さんが少しずつ投資の勉強をしていくのは、必要なことなのかもしれないとこの記事を読んで思いました。

開発環境

2007-07-20 | Weblog
会社の開発環境を整えようと思い立ち、いろいろインストールを始めた。まず、Firefoxをダウンロードした。タブブラウザが使いたかったんだよね。
タブブラウザは、一つのウィンドウで複数のwebページを閲覧できるすぐれもの。
例えば、googleで検索しながら日記を書く際にも、二つもウィンドウを開かなくても、タブを切り替えることで見ることができる。
ただよく調べてみたら、IEにもMSNサーチツールバーというタブブラウザ使えるようにできる方法があったのね。http://allabout.co.jp/computer/windows/closeup/CU20050916A/index2.htm#1
どっちが使い勝手が良いか分からなかったから、どちらも入れてみた。個人的には、Firefoxの方が使い勝手が良い気がした。デザインもこちらの方が好き。まだブラウザーは圧倒的にIEのシェアが高いけど、外人とかFirefox好きな人が多いと思う。 Firefoxは、タブを左右に移動できて、好きな順に並べ替えることができるし、設定をすれば、最後に使っていた状態を毎回再現することができる。またあらかじめ、検索エンジンの検索バーにgoogle,yahoo,gooなどの検索エンジンが組み込まれていたり、他にもいろいろな機能が満載である。ディベロッパーがどんどん新しいツールを作っているので、その新機能を楽しむことができる。

次にEditorをいろいろ変えてみた。まずECLIPSEをインストール。Javaユーザーは、みんなこれを使っている気がする。pythonのサポートがないからとりあえず入れるだけ。でも、今pythonへの拡張作業に取り組んでいるみたいなので、リリースを待つ。http://www.atmarkit.co.jp/news/200703/07/eclipse.html

Activepythonはドキュメントはすごく使いやすいから好き。でもPythonWin IDEがあまり好きでないから、調べ物する時に使う。
Jeditは日本語だし使いやすいから、ずっと会社で使ってたら最近は、夕方になると挙動が遅くなることが発覚。
そこで、Komodoに乗り換える。やっぱりpythonにはこのEditorが一番あっている気がする。

最後にpythonでいろいろな数値計算をするために、ScipyとNumpyを入れる。以前はRを使っていたけど、pythonにも沢山のモジュールがあるから、どこまでできるか最近は試しに使っている。動作も速いし、いいと思う。

開発環境は、いろいろオプションを足そうと思えば、いくらでもいれることができるので、ほどほどにして、本業に力を入れたほうがよさそうだね。

さわかみファンド

2007-07-18 | Weblog
証券アナリストジャーナルのバックナンバーを読んでたら 2007,1月号に面白いインタビューが載っていたので記載する。 長期的なバイアンドホールドの代表である澤上篤人さん(さわかみファンドで有名)へのインタビューである。 日本株の大きな変化に対する3つのポイントについて述べていた。1.経済の拡大発展段階でよく見られる企業経営の目線から成熟経済への目線へのシフト発展段階は、需要が増えるのでそれを見越して、早めに設備を拡大、供給体制を拡大する。ところが成熟段階に入ると、需要がそんなにのびないので、拡張経営を辞め、固定費をさげ、スリム経営にシフト。企業経営において、売り上げを伸ばすことは、相手があったの話なので難しいが、コストの削減は、経営者の意思と決断さえあればできる。この5-6年ははこれをとことんやった年であった。その成果が表れて、固定費が下がって、損益分岐点も下がってきた。損益分岐点が下がると、そこそこの売り上げでも利益がでるので、これがROEに表れてきた。 2.株式構造の変化 88年、89年ころは、持ち合いと生保の政策保有を考えると全発行株式数の54%あった。期間投資家は18%くらいだったので72%が法人保有していた。持ち合いをした場合は、お互いに配当を減らせる。配当を減らせば、その分だけ利益計上が少なくできるので、その分節税ができる。(だから日本株は海外に比べて、利益に対する配当の割合が少ないのかと納得。)こういう法人保有の中に日本株の市場形成があった。しかし、幸か不幸か、法人保有がどんどん進んで売ることがなかったから結果的に、89年まで37年間に渡って、年率20.2%と日本株市場は世界最高のパフォーマンスを上げる。そして、法人保有でしか持つことを知らない人が、バブル崩壊で、市場をまったく無視して勝手にわれ先に売ったがゆえに、めちゃくちゃな暴落になった。今現在は、、持ち合いが13%前後、機関投資家が30%でしかない。以前と違い、残りの50%の純投資家や機関投資家が、、市場から企業経営にプレッシャーをかけれることになったのが今の市場。 3.預貯金では、話にならない。年金もあてにならない。 個人マネーがこれから株式市場に入ってくる。ここから10年くらい、日本株は面白い時期に入る。 彼らは、高い収益を続けてあげてくれるような世界の成長に乗っていける会社に投資しているのだそうだ。アセットアロケーションの中で現金を大切にしているところが面白いと思った。これとあれと買おうと前もって考えておいて、下落局面で買うのだそうだ。その為に30%くらい現金保有をしている時もあるそうである。また目先の業績でなく、5年先、10年先にどんな夢を乗せられるか、あるいはどんな面白みを感じられるか考えるという人間的な選び方をするそうだ。アナリストミーティングでは、いいじゃん、よし、応援しようか。という感じに投資する会社が決まるのだそう。 10年、20年の長期投資は、自分と共感する夢を持っている会社を探して投資するといいんだろうなと感じたインタビューであった。

クルージング

2007-07-17 | Weblog
昨日は、友達とクルージングをした。コースは、夢の島~お台場~芝浦を周って帰るというもの。
友達I君が2級小型船操縦士の免許をとったので、そのお披露目クルージング。
小型船舶操縦士には1級、2級と2つの種類があるが、1級小型船舶操縦士は、航行区域は無制限、2級小型船舶操縦士は、陸岸から5海里(約9キロ)と運行できる距離で分かれている。
どちらも20トンクラスのモーターボートまで運転が可能。種類にもよると思うが、乗客40人くらいまでのなら運転できるかもと友達が言っていた。
ボートの操縦は、海上のルールを守らなければいけないが、この海上ルールと陸上ルールの違いが面白い。例えば、モーターボートは船舶のライセンスを持っていなくても運転することができる。ただ、航路が決まっているところは免許を所持している人のみ運転可能。
私も少し運転させてもらったけど、風が強かったので、進行方向がずれて大変だった。慣れてきたら中々筋がいいと褒められてちょっとうれしかった。私も免許とろうかな~。
海の中は右側通行。もし対向船が来たら、右からよける。対向船が通り過ぎた後は、引き波がくるので、引き波に30度から入るように、左に少し舵を切る。30度から入るのが、揺れないこつだそうである。あと、人がいる船の横を通り過ぎる時には、波をたてないようにスピードを落とすのがルール。別の友達がそんなことお構いなしに、スピードを上げたら、すごい剣幕で怒鳴られたそう。また罰則をしたら、罰金という規則がない代わりにトレーニングを受けないといけない。
台風の後だったので、海の上も全然混んでいなくて気持ちよかった。写真は、途中でランチをした夢の島マリーナの写真。ここは東京から15分、365日、24時間入場可能なので、沢山のクルーザーが停泊していた。中には1億円以上はすると思われる豪華なクルーザーもあって大興奮だった。東京に、こんなにクルーザーを所持している人がいるんだとちょっとびっくりした。659隻まで停泊可能だそうです。
ちなみにビジターズバースの料金は一日止めても1700円。
http://www.tokyo-teleport.co.jp/marina/
またビジターズバースには事前の予約が必要で、空きがないと止めることができない。私たちも初めに、T.Y ハーバーのそばに止めようとしたら、駐艇場が予約一杯で止めることができず残念だった。


雨の中のゴルフ

2007-07-14 | Weblog
今日は、学生時代の友達と彼氏の8人で群馬にゴルフにいった。バブルのときに作った建物らしく、全部で63コース!!(本当は18×4=72コース作るはずだったみたいなんだけど、途中ではじけたらしく63コースまでしか作れなかったらしい)、ラウンジには生演奏、大きな像の置物に、赤いジュータンでなかなか面白い内装だった。朝から雨でずーっと降ってて、ラフは重いし大変だった。
私は理工系の学部だったので、女の子は約140人中の5人だった。前半、後半でクラス分けをしたら、なんと私のクラスは女の子が私一人だった。代返はきかないし、男の子はガラ悪いし(私にはこう見えた!)、勉強は大変だし、こんなはずでは。。。と入った当初は本気で悩んだ。でも小学校くらいの期間を、同じ校舎で過ごしたので、最後はなんだかファミリーみたいになってた。テスト前は、友達の実家にみんなで集まり、夜通し知識詰め込んで、しまいには、大学の研究室に寝泊りして(イス並べて寝てた)なんとか試験や発表を乗り切った気がする。ほんと戦友な感じでもあったな。4年に一回(うるう年)しか単位をくれない恐ろしい先生もいたし。(私はとってなかったけど。)論文前の徹夜とか先生からの論文への激しい突っ込みとか考えると、今の方が楽している気がする。女の子とか平気で先生に泣かされてた!
結婚した友達とか、幸せ太りしている友達とか、(同じ人)、悲しい出来事が
あった友達とかいたけど、そんな話もすべてネタにして、ゴルフを競って楽しかった。

帰りは、東京駅のお気に入りのラーメン屋さん、揚州商人で、スーラータンメンを食べて帰った。
http://www.whistle-miyoshi.co.jp/yousyuu/
ここは、かなり大好きなラーメン屋で二週間に一回は行ってる気がする。場所もいいしね~


男と女の違い(仕事編)

2007-07-13 | Weblog
会社でよく感じる男女の違いに「男の子はまずマニュアルから」、「女の子はまず手を動かしてみる」というのがある。(私と同僚の男の子の違いかもしれないですが)
例えばなんらかのプロジェクトを始める際に、私はとりあえず手を動かしてみる。プログラミングならとりあえず書き始めてみるとか、まずグラフ書いてみるとか。
男の子はまずマニュアルを書く。きちん流れを考えてから始める。すごく効率がいい感じする。
女の子はマニュアル作業って苦手なのかな?昔、女の子二人で、マニュアル(仕様書)を作っておこう!とか言ったものの、結局最後まで書かずに終わったことあった。
みんなで分担して書く大規模なプログラミングは、全体像をきっちりして、流れをみんなが把握して、同じことを書く回数をなるべく少なくして、そういうのを書き始める前にちゃんとしないと後で大変なことになる。後からつけたしてどんどん長いものになったりとか、変更ができなくなったりとか。プログラムでもデータベースでも将来のこと、使いやすさを考えた設計って本当に大切。データベースの設計でデータを取り出す時間、すごく変わってくるし、株価10年分の日次分析なんて変な設計しちゃうと、シミュレーションするだけで、一苦労になりかねない。

さてウェブを見ていて、すごく気になった記事があった。社会保険庁のデータベースについて書いた以下のもの。どんな風に設計しているんだろう。興味津々。
http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070704/108155/
コンピューターシステムコストに約1200億円!しかも未だにCOBOLだそうだ。メンテナンスする人限られそう。またCDB(階層型データベース)とRDB(リレーショナルデータベース)の併用という、絶対に使いたくない感じ。違うデータベース仕様をつなぎ合わせて使うってかなりの負担です。一人のデータをひっぱりだすのに、一苦労だろうな。また統計ソフトにもかなりお金をかけているそう。なんのソフト使っているのだろう。仕事柄、いろいろなソフトやデータを使ったことがあるから、今後の参考の為にも興味がわきますね。

海外のETFの数

2007-07-11 | Weblog
ETFとは株価指数の動きに連動するように運用される投資信託で、証券取引所に
上場されて株式と同じようにリアルタイムで売買されます。委託手数料と信託報酬がかかりますが、信託報酬は、通常の投資信託の0.6~0.8%に比べて0.11%から0.23%くらいで大変低いです。東証には現在11銘柄、(内訳は、Topix型3つ、日経平均型2つ、Topix core30 大型株型2つ、東証電気機器株価指数型2つ、東証銀行株価指数型2つです)大証には2本が上場しています。ETFにも通常の株式信託と同様、決算日にETFを保有する投資家に対して、「収益分配金」が支払われます。
実際に支払われるのは、決算日から3ヵ月後くらいです。現在東証に上場しているETFは7月もしくは8月にかけて決算日が設けられています。また小額の資金での購入が可能で、今ならだいたい18万円程度くらいから買えます。また信用取引も可能です。
ETFの売買状況としては、主に相場が上昇している局面で売買が活発になる傾向があります。平成17年におけるTopix型ETFの1日当たりの売買代金はおよそ54億円、日経平均株価型ETFはおよそ13億円になっています。

と前置きが長くなりましたが、海外のETFの状況について調べてみました。世界発のETFはカナダで誕生しました。その後、アメリカでETFが誕生したのは、1993年のことです。現在世界最大のETF市場はアメリカで、NY証券取引所には189本のETFが上場しています。ヨーロッパにおいても2000年4月に始めてのETFが導入されましたが、2001年ごろから急速に市場が拡大し、現在では150銘柄を超える規模です。日本については、2001年7月に初めてのETFが上場しました。現在の市場規模は、アメリカの2960億ドルに対して、約350億ドルです。以下をみるとアジア市場のETFの本数が少ないのが分かります。
上海証券取引所に3本、深圳証券取引所に2本のあわせて5本です。香港証券取引所に16本,シンガポール証券取引所に16本、台湾の取引所に3本、インドの取引所に7本です。ETFは、少ない投資でインデックスに投資するのに適しているので、世界のいろいろな国に投資したいけど、個別株は良く分からないなんて人にもお勧めな投資商品です。アジアのETF市場がもっと活性化してくれるといいですね。

NYSE Group 189本
Australian SE 3本
Bursa Malaysia 1本
Hong Kong Exchanges 16本
Korea Exchange 12本
National Stock Exchange India 7本
New Zealand Exchange 6本
Osaka SE 2本
Shanghai SE 3本
Shenzhen SE 2本
Singapore Exchange 16本
Taiwan SE Corp. 3本
Tokyo SE 11本
2007年5月末までのデータ

私がクオンツトレーダーになりたい!と思った一人のトレーダー

2007-07-10 | Weblog
就職活動を始めたばかりの頃、外資系証券会社に行きたいと考え、金融業界の本をいろいろと読んで勉強していた。それこそ、「銀行と証券会社の違い」なんてところから、「投資銀行とは?」といろいろ手探りで知識を増やしていった。そんな中「マネー革命」という一冊の本に出会う。その中の一人のトレーダーに憧れたのがきっかけだった。
それは、「R・G・ニーダーホッファー・キャピタル・マネジメント」というヘッジファンドを設立したロイ・ニーダーホッファーの話だった。
ロイ・ニーダーホッファーは、子供時代からコンピュターにのめりこみ、ハーバード大学で、人工知能理論を専攻する。その後トレーダーの経験を三年程積んで、独立してこのファンドを設立した。
ディーリングルームはカジュアルないでたちの若者が遊ぶがごとく働いているそうだ。(この話でイメージはグーグルのオフィス)既存の大手金融証券会社と違いリラックスした雰囲気がみなぎっている。ここは、トレーダーは取引専門、アナリストは調査専門というように分かれているのではなく、自分達で調査分析し、プログラミングし、実際に取引もする。トレーダーもプログラマーもアナリストも区別がない。一日の取引が終了すると、プログラミングをしたり、取引で気が付いたアイデアを検証したりする。
投資方法がまた面白い。世界中の指標をコンピューターがリアルタイムに表示し、あらゆる市場を監視する。人間の心理をソフトウエアに組み込むことで、相場の動きを的確に予測する。
例えば、指標が下がったり、なんらかの変化があった場合は、コンピューターがトレーディングルームにシグナルを送る。コンピューターが画面の記号、B(買い)、S(売り)のように支持をするのである。さらに面白いのは、ソフトウエアが一人一人の個性的なトレーダーに見立ててあり、50のソフトウエアは50人のトレーダーとして市況に反応することができる。人間にも強気のトレーダーや弱気のトレーダーがいるように、ソフトウエアに名前をつけ、いろいろな性格を持つものを作る。そして彼らが「原油はすべて売りなさい」、「○○を10億買いなさい」というように、様々な状況を瞬時にキャッチしすばやく判断を下す。
最後に判断を下すのは人間だけど、異なった投資判断をもつ(異なる投資判断をもつコンピューター)いろいろな戦略を組み合わせることで、リスクを軽減するそうだ。どんな風にプログラミングをしているのかも想像つかなかったけど、いろいろな状況に判断を下すこと、常に自分の考えを検証できることが面白そうだと思ったことを覚えている。

マカオ 歴史編①

2007-07-09 | Weblog
雑誌GOETHE(ゲーテ)6月号で、 新生マカオ、その全貌 と題してマカオが特集されていました。とっても内容が面白かったので少しご紹介。

歴史編

まずマカオは香港からフェリーで約1時間、ヘリコプターシャトルではわずか16分。マカオの変貌ぶりには目を見張るものがあり「世界最大のエンターティメント都市が誕生しつつあると、この特集記事は始まる。

1999年マカオは中国に返還される。マカオは中国政府が唯一公式にカジノの事業を認める行政区となった。その転機は2002年に訪れる。マカオ特別行政府が1962年以来40年間に渡る、マカオのカジノ王、スタンレー・ホー氏率いるSTDM社の独占に終止符を打ち、入札により国際的なカジノライセンスを3社に供与した。この時にライセンスを手にしたのが以下の3社。

ホー氏のSTDM社
香港のギャラクシー社
ラスベガスのウィン・リゾート社

そして2年後、ラスベガス・サンズ社が、ギャラクシー社のサブライセンスを使い、外国資本のカジノホテルを作る。
http://www.lasvegassands.com/

これが、外壁が金色に光り輝くマカオを変えるきっかけとなったアメリカラスベガス資本のサンズマカオ。
http://www.us8cn.com/?action_viewnews_itemid_757.html

開業月に来訪者が50万人を突破し、2ヶ月後には100万人を突破。初年度の売上はなんと約440億円で、初期投資をわずか開業8ヶ月で回収したそうである。

中国政府は、2003年9月に、1部の中国人観光客に中国本土からマカオへのビザを不要にしたことで、2001年には1000万人だった観光客が、2006年には約2200万人になる。(9割は中国人)訪日客数733万4千人と比べるとすごく大きいのが分かる。この特集の分析で面白かったのは、マカオの魅力として、地の利を上げている。2時間フライト圏内に11億人。(ラスベガスの2億5000万人に比べると4.5倍。

現在マカオは、市場開放後わずか3年で60年の歴史を持つラスベガスを抜いて世界1位のカジノの収入。この伸びはまだまだ続きそうなのが、さらにびっくりです。