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(私が登ったのは一般ルートであるヘルンリ稜:赤色、下方にヘルンリ小屋が写っている)
とうとう山頂アタックの日が来ました。2日前に降った雪も収まり、今日(8月5日)は晴天が約束された一日です。
3時半に起床し全ての準備を整えて朝食。ヘルンリ小屋の朝食は黒パン、チーズ、バター、ジャム、紅茶orコーヒー。
私はパンとチーズ大好きなので嬉しいな~。
長い一日のエネルギー充填のためいっぱい食べました
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4時20分ヘッドランプをつけて出発。小屋を出てすぐのところにⅢ級の壁がありますが、フィックスロープのお陰でクリアー。
(しかも前日に練習しておいて本当によかった)
マッターホルンのガイドは競争するように登ると噂に聞いていたけれど、私のガイドのフレドリックさんは無理をしません。終始私のペースを大切にしてます。
日の出を迎えて岩壁が赤く輝く、美し~い!
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ヘルンリ稜を忠実に登り、ソルベイ避難小屋に到着。
ここに7時30分までに着かないと山頂アタックは難しいネと前日に言われていましたが、6時40分でした。
「いいタイム、山頂めざして頑張ろうネ」とフレドリックに言われてウルウル
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よ~し頑張るゾ~
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ここで20分休憩し補給して、いよいよ上部岩壁を目指します。
小屋の横からはⅡ級+~Ⅲ級-の壁が延々と連続します。
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そして太いフィックスロープが張られた壁に出ます。
アイゼンの前爪を岩のクラックに着実に置いて登ります。ロープをしっかり握られるよう、寒くても手袋は皮製がよいです。
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登っても登っても続くフィックスロープ‥‥。
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フレドリックが「ピッケルを出して」
そう、これはロープ地帯を抜け、最後のピッチということ。
(うれしい~)
雪面は締まりアイゼンが小気味良く効きました。
一歩一歩高度を上げていくと‥‥
あ、
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マリア像だ!
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ツェルマットを見守るように立ったマリア像。
そして‥‥
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目を前に向けると
そこには
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山頂が‥‥
見・え・る!
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ここからは
一歩一歩かみ締めるように
登りました。
感激で
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涙が流れてとまりません。
「前十字靭帯切ってリハビリ辛かったな~」
「いつもマッタホルン目指して痛いリハビリ乗り越えてきたな‥‥」
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マッターホルン山頂にて、ガイドのフレドリックさんと。
フレドリックはこれまで何度も登頂を試みたのですが、天候急変や顧客の不調などで登れず、なんと今回が初の登頂だそう。
2人で抱き合って感激を共有
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山頂到着はジャスト9時、小屋から4時間40分でした。
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10分遅れでKさんとガイドのジャックさんも無事登頂。よかった~
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さて、マッターホルンでの事故は圧倒的に下りに多発しています。
この長大な尾根を下るのかと思うと、正直ゾッ
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行くしかありません。
ひたすら下るのみ。
フレデリックさんが危険箇所は確実に確保してくれ、ロアーダウンとクライムダウンでとにかく、下る下る下る‥‥。
自分はホントにこんなに登ったんかいな、と疑問に思うほど下っても下ってもヘルンリ小屋は遥か下方に見えました‥‥
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最後はヘロヘロになってヘルンリ小屋に到着。
「ゴンドラの最終便に間に合うかギリギリだよ、頑張って歩こう!」
ガイド氏のお言葉に「ハイ‥‥」というしかない私。
ゴンドラ駅までの間に、何度も振り返りました。
目に飛び込んでくるのは、このマッターホルンの雄姿です。
「この山頂に立てたんだ、嬉しい~」
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無事ゴンドラに間に合い、ツェルマットに戻って我々は
ビール
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乾杯
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しました
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翌朝、手袋を見ると指先に穴があいてボロボロなことに初めて気づきます。
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穴が空いていることに気づかないほど一杯イッパイの限界状態だったんだな~と、
マッターホルンの厳しさに
改めて気づきます。
厳しいけれど、素晴らしい山でした。
マッターホルン‥‥ありがとう
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それにしても、山頂での写真の笑顔の本当に幸せそうなこと!
登頂、おめでとう!
本当に良かったね!
本当に本当によく頑張ったね
天気も良く、体調も良さそうでなによりです。
いつになるかわかりませんが私が登頂するときにはアドバイスお願いします!(笑)
(脚を引きずりながら高岡を歩き回りましたね)
そして、ようやくマッターホルンまでこれました。
本当にありがとう!
山頂での達成感は、凄いものがあります。360度の大展望、4千m峰がズラリと肩を並べていますから、壮観ですよ。
MATさんいらっしゃるときは、ぜひご相談くださいね~。できるかぎりのアドバイスさせていただきます。
この夏、ヘルンリ小屋までハイキングを予定していてこちらにたどり着きました。
マッターホルンに一般の女性が登頂されているのを初めて知り、驚いております。
私はヘルンリ小屋までしか行きませんが、単独のため少し不安になっています。
吹雪いた時など、何かアドバイスいただけないでしょうか?
以前、ユングフラウ駅からメンヒ小屋まで歩いた時、視界が悪く怖かったです。ずっと圧雪道だったので下を確認しながら歩けましたが、今回はちょっと違いますよね。
突然失礼しました。
生物多様性など、おもしろそうな記事を見つけましたのでまた訪問させてください。
ヘルンリ小屋までの道は、晴れれば楽しいハイキングルートです。素晴らしい展望を楽しみながらゆっくり登られたらよいでしょう。
しかし吹雪の時は‥‥、行かない方が良いのではないかなぁ。ゴンドラ終着駅に大きなレストランがあるので、そこで状況を尋ねたら良いと思います。
ヨーロッパアルプスは夏でも天候が急変し、雪が数日続くこともありますね。晴天になることを祈っています。どうぞ楽しんでいらっしゃってください。
天気が怪しいときは、ゴンドラ駅で聞いてみることにします。
ところで、重ねてお聞きして申し訳ないのですが、ヘルンリ小屋を予約しているのですが、キャンセルした場合、ツェルマットで当日宿泊予約は可能なのでしょうか?
駅寝は辛いな~という年齢になりましたので・・・。女ひとりですし・・・。
いらっしゃるのはいつでしょうか?ハイシーズンのツェルマット、ホテルやレストランは、結構値段がはります。私たちは1週間単位でアパートを借りて、自炊しました。これも楽しかったよ。