国分一宮
国道48号線、仙台市青葉区錦が丘へ入る市道脇にある小高い丘に諏訪神社があります。
この神社は、延暦年間(782~806)にこの地に祀られた山神に始まり、1189(文治5)年の奥州合戦後、源頼朝が陸奥国留守職伊澤家影に社殿を建立させ、諏訪神社と改めたと伝えられています。
1457(康正3)年~1865(慶応元)年に至る12枚の棟札(県文化財)からは、室町時代には国分氏の崇敬を受け、国分氏の没落後は代々伊達氏の外護を受けたことがわかっています。
1663(寛文3)年に各郡から浄財を募って再建されるなど、国分荘33ヶ村の総鎮守としても崇敬を集めており、明治時代中ごろまで、その年の天候と豊凶を占う筒粥神事が行われていました。
現在の本殿(県文化財)は、1705(宝永2)年に完成したと推定されます。
中宮・左宮・右宮にわかれ奥には3つの厨子が置かれています。
素木造、三間社流造、杮葺きで三間の向拝と浜床をつけ、拝殿をともなわない古い形式をしています。
諏訪神社の後方、標高180メートルの独立した丘陵上に「御殿館跡」があります。
関山越えの旧最上街道沿いに面し、愛子・秋保邑の分岐点になっているところです。
野武士が立て籠もったとされる防御性の強い山城で、全域に土塁や間道・空堀がめくらせています。
(出典 宮城県の歴史散歩 )
【諏訪神社MAP】
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