もう15年以上前になりますが、パリの実在の歴史的建造物を舞台に、世界中に生中継されたヴェルディの椿姫。ホセ・クーラがアルフレードで出演しました。日本でも録画放送され、ご覧になった方も多かったのでは。
マリー・アントワネットが愛したプチ・トリアノン宮などをロケ地にして、豪華で美しい椿姫でした。生中継で、なおかつ出演者と指揮者・オケは別の場所にいて、音を合わせるのは大変だったようです。そんな問題を超えて、リアルで美しく、キャラクターの魅力があふれる作品となったと思います。
エテーリ・グヴァザーヴァ/ホセ・クーラ/ロランド・パネライ他出演
ズービン・メータ指揮/RAI交響楽団
Artists: José Cura, Eteri Gvazava, Rolando Panerai
Conductor: Zubin Mehta Direction: Giuseppe Patroni Griffi
DVDも発売されたのですが、残念ながら現在は入手は困難です。 → 再リリース情報!(2016年11月予定)
ホセ・クーラHPの紹介ページ
その代わり、YouTubeにいくつかの場面がアップされているので、画質はあまり良くありませんが、まとめて紹介を。
第1幕、ヴィオレッタにアルフレードが求愛する場面。テーブルの下でのキスシーンが美しい。
"Un di felice, eterea" La Traviata
第1幕第5場 アルフレードの言葉に動揺しつつ、「私はいつも自由」と歌うヴィオレッタ。
Eteri Gvazava Jose Cura "Sempre libera" La Traviata
第2幕第1場 共に暮らし始め、「天国にいるようだ」と愛の喜びを歌うアルフレード。
"Lunge da lei per me non v'ha diletto!" La Traviata
第2幕第2・3場 別荘暮らしの費用のためヴィオレッタが持物を売っていることを知り、急いでパリに向かうアルフレード。
"O mio rimorso! O infamia" La Traviata
第2幕第6場 別れの手紙を書くヴィオレッタと、不安を抱くアルフレード。
"Che fai?" La Traviata
第2幕12場 別れた2人がフローラの邸宅で再会、カードで対決するアルフレードと男爵。
"Alfredo! Voi! " La traviata
第3幕 ラストシーン 再会した2人と悲しみのラスト。
La Traviata Last
DVDには特典映像としてメイキング・ビデオがついていました。Youtubeにあがっていたこともありますが、すぐに削除され、現在は見られません。撮影現場の様子やインタビューが収録されていました。
ラストシーンの直後、涙にぬれ、悲しみにぐったりしている2人の様子も写っていました。
写真が趣味のクーラは、このロケ現場にもカメラを持ち込み、撮影していたようです。その様子が写真におさめられました。クーラ本人のフェイスブックで紹介されたものです。
クーラは自分のフェイスブックに自分が撮影した写真コーナーを作っていますので、今後、いろいろとアップされてくるかもしれません。