![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6d/16f867389c1f7485171ad34afc40481b.jpg)
クーラのHPには長大な経歴、フル・バイオグラフィー(英文)が掲載されています。そこからキャリアの画期となった主要な出来事(主要劇場デビュー、ロールデビューなど)を抜粋し、インタビューなどで語られた内容などを若干加筆して掲載しました。
欠落、事実誤認等は私の責任です。引き続き、修正・加筆を続ける予定です。(2/23若干修正済)
過去の通常のオペラ出演等の一覧も、できれば今後、掲載したいと思っています(2016年カレンダーのみ作成済)。
〈 誕生~母国アルゼンチンで 指揮者・作曲家を志す 〉
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●1962年 12月5日 アルゼンチンのロサリオに生まれる
・12歳 ギターを学び始める
・15歳 合唱指揮者としてデビュー
・16歳 教師について作曲とピアノを学び始める
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●1982年 ロサリオ国立大学に入学、指揮と作曲を専攻
大学の合唱団の副指揮者になる
ギター、ピアノ、フルートなど7種類の楽器を学ぶ
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●1984年 ブエノスアイレスに移り、作曲家・指揮者をめざしつつ、生計のためテアトロコロンの合唱団の一員として働く
この間の主な作曲作品
・フォークランド戦争の犠牲者追悼の平和のためのレクイエム(1984)
・ピノキオ(1986)
・Via Crucis segun San Marcos (1986)
・マニフィカト Magnificat (1988)
・スターバト・マーテル Stabat Mater(1988)
・マッチ売りの少女(子ども向けオペラ)(1991)
●1988年 オラシオ・アマウリのもと本格的に歌唱技術を開発する
たまたまキャンセルしたテノールの代理で「星は光りぬ」を歌い、その声に注目した声楽家がアマウリを紹介
レッスンのお金がないクーラに、「あなたのような声は30年か40年に1人しかいない」と無料で指導
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ゆりかごの長男ベンをあやしながら、ピアノに向かって作曲中
〈 欧州での活動にふみだす 〉
●1991年 妻・長男とともにイタリアに移住 住んでいたアパートを売り、渡欧のチケットを購入
ガレージに住み、皿洗いなどアルバイトで生計をたてる
ヴィットリオ・テラノバのもとボイストレーニングを開始、テラノバも、経済的に苦しいクーラに無料でレッスン
7/25 ジェノバで欧州初のコンサートに出演、指揮はマルコ・アルミリアート
●1992年 2月ヴェローナで子ども向けオペラヘンツェのPollicino、Paolo ArcaのLa gatta biancaでデビュー
●1993年 初めて主要な役でデビュー
・アントニオ・ビバロ「令嬢ジュリー」ジャン(トリエステ)
・ヤナーチェク「マクロプロス事件」アルベルト(トリノ)
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〈 国際的なキャリアの急速な広がり 〉
●1994年 ドミンゴ主宰のオペラリアで優勝
シカゴの「フェドーラ」ロリスでアメリカデビュー ミレッラ・フレーニと共演
マルティーナ・フランカのプッチーニ「妖精ヴィッリ」ロベルト 初CD録音(全曲盤)
この年の他のロールデビュー
・ヴェルディ「ナブッコ」イズマエーレ(ジェノヴァ)
・ヴェルディ「運命の力」ドン・アルヴァーロ(トリノ)
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●1995年 ロンドン・ロイヤルオペラハウスにデビュー ヴェルディ「スティッフェリオ」タイトルロール
パリ・オペラ座 オペラ・バスティーユにデビュー ヴェルディ「ナブッコ」イズマエーレ
トッレ・デル・ラーゴでプッチーニ「トスカ」カヴァラドッシ ロールデビュー
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●1996年 ウィーン国立歌劇場デビュー プッチーニ「トスカ」カヴァラドッシ
この年の他のロールデビュー
・マスカーニ「イリス」オーサカ(ローマ) CD録音
・サンサーンス「サムソンとデリラ」サムソン(ロンドン)
・マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリッドゥ(ラヴェンナ)
・ベッリーニ「ノルマ」ポリオーネ(ロサンゼルス)
・ビゼー「カルメン」ドンホセ(サンフランシスコ)
・ヴェルディ「海賊」コッラード(トリノ)
・レオンカヴァッロ「道化師」カニオ(チューリヒ)
・ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」シェニエ(チューリヒ)
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●1997年 ミラノ・スカラ座デビュー ポンキエッリ「ラ・ジョコンダ」エンツォ
ヴェルディ「オテロ」ロールデビュー アバド指揮、ベルリンフィル、エルマンノ・オルミ演出 トリノ
初のソロアルバム「プッチーニアリア集」
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●1998年 新国立劇場開場記念公演 ヴェルディ「アイーダ」ラダメス 初来日・ロールデビュー
この年の他のロールデビュー
・プッチーニ「外套」ルイージ(アムステルダム)
・プッチーニ「マノン・レスコー」デ・グリュー(ミラノ)
●1999年 ニューヨーク・メトロポリタン劇場デビュー マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリッドゥ
カルーソー以来2人目のオープニング公演でのデビュー
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●2000年 ヴェルディ「椿姫」アルフレード パリでロケ、TV世界生中継
この年の他のロールデビュー
・ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」マンリーコ(マドリード)
●この頃、エージェントの売り出し方に耐えられず、自分らしい音楽の道を歩むため独立、自分のプロダクションCuibarを設立
歌、指揮、演出・舞台デザイン・・多面的活動の展開
●2001年 ポーランドのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィアの主席客員指揮者になる(~04年)
この年のロールデビュー
・ヴェルディ「ドン・カルロ」タイトルロール(チューリヒ)
●2002年 自らのレコードレーベル Cuibar Phono Video (CPV)を設立
●2003年 ヴェローナのアリーナでプッチーニ「トゥーランドット」カラフ ロールデビュー
ハンブルク歌劇場でマスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を指揮、その後「道化師」カニオを歌う
この年の他のロールデビュー
・マスネ―「エロディアード」ジャン(ウィーン)
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●2004年 ヴェルディ「仮面舞踏会」を指揮(ピアチェンツァ)
この年のロールデビュー
・プッチーニ「西部の娘」(チューリヒ)
●2005年 ベルリン・ドイツオペラ デビュー 「道化師」カニオ
●2006年 ウィーン国立歌劇場に指揮者としてデビュー プッチーニ「蝶々夫人」
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●2007年 オペラ「道化師」をもとにダンスやパントマイムを加え構成した舞台「La Commedia e finita」を制作(リエカ)
脚本、舞台デザイン、演出のキャリア開始
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●2008年 ヴェルディ「仮面舞踏会」を演出・セットデザイン(ケルン)
初の写真集「Espontáneas」発刊
この年のロールデビュー
・マスネ「ル・シッド」ロドリーグ(チューリヒ) ロールデビュー 初日前日に父死去
・プッチーニ「エドガール」4幕版世界初演 タイトルロール(トリノ)
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●2009年 ナンシー国立オペラ座でマスター・クラス
●2010年 サンサーンス「サムソンとデリラ」のセットデザイン、演出、主演(カールスルーエ)
プッチーニ「ラ・ボエーム」ロドルフォ ロールデビュー(チューリヒ)
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●2011年 チェスキー・クルムロフの回転劇場で「道化師」カニオ 出演
●2012年 プッチーニ「つばめ」のセットデザイン、演出、衣装、指揮(ナンシー)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」のセットデザイン、演出、主演(リエージュ)
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●2013年 ヴェルディ「オテロ」のセットデザイン、演出、主演(テアトロ・コロン)
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●2014年 作曲作品「スターバト・マーテル」の世界初演(チェスケー・ブジェヨヴィツェ)
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●2015年 作曲作品「マニフィカト」の世界初演(マッシモ・ベリーニ)
マーラー交響曲第2番「復活」を指揮(ノヴィ・ソンチ)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」のセットデザイン、演出、道化師主演(テアトロ・コロン)
中国国家大劇院に「サムソンとデリラ」でデビュー
プラハ交響楽団とレジデント・アーティストとして契約(3年間)
ピエタリ・インキネン指揮、プラハ響により、ネルーダの詩にクーラ作曲の"If I die, Survive me!"オーケストラ版世界初演
プッチーニ「ラ・ボエーム」のセットデザイン・演出(ストックホルム)
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(今後さらに加筆していく予定です)
*掲載の写真は主にホセ・クーラのHPやフェイスブックなどからお借りしました。
この略歴も、これまでにReeさんのツイートで読ませて頂いていたことが俯瞰できて、とてもわかりやすく、きれいにまとめていらっしゃると思います。
ブログ人口もどんどん減ってしまっていますが、やはり、読者がじっくり時間をかけて読むことができたり、検索性にも優れているので、こうしてアーティストのキャリアをまとめたりすることには向いているツールだと思います。
どうぞ、ご無理のない範囲でゆるゆると頑張って下さいね。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
ブログのシステムがまだよくわかっておらず、コメントに気付かず失礼しました。
やはりしばらくやってみて、ヴァラリンさんがお勧めくださった、ブログの良さを実感しつつあります。まだ自己満足ですが笑。
やはり長文で書きたいだけ書けることや、動画、画像も比較的容易で、まとまった記録として残すことが可能なのは、ツイッターやFBにはない素晴らしさですね。
一方で、コメントのシステムは、ツイッターの即時性に比べるとちょっと、使い勝手が・・という気もします。でもあわてず、ゆっくりやればよいわけで、これはこれで大丈夫です。
ブログ人口の減少、将来性という点では、これは読んでいただきたい情報を発信するうえでは、不安面ですよね。まあ、クーラの情報が見たい人はそう多くはないと思うので、検索でぼちぼち、訪問客が来てくだされば、それで満足です。
いろいろ励ましていただいて、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。