朗報です。
2000年に世界で生中継されて、大きな話題になった、ヴェルディのオペラ、椿姫。パリの歴史的建造物を舞台に、ヴィオレッタがエテリ・グヴァザーヴァ、アルフレードでホセ・クーラが出演したプロダクションが、NAXOSから、DVDとBlu-rayで、再度リリースされることになりました。 → NAXOSのHP
素晴らしい作品で、放映後にDVD化されたのですが、絶版になったらしく、その後、長らく入手できない状態が続いていました。 → 入手できました!現物の様子はこちらの投稿で
ただし、今回の再リリースは、単独ではなく、同様の野外ロケシリーズ3作、この椿姫と、ドミンゴのトスカ、そして、グリゴーロがマントヴァ候、ドミンゴがタイトルロールを歌ったリゴレット、このセット販売のようです。
また、DVD4枚セットと、ブルーレイ3枚セットがあります。
広告のコピーは…
幻の映像、遂に登場! 「その時、その場所で」演じられた3つの名作オペラ映画
3つのライヴ・フィルム『トスカ』『椿姫』『リゴレット』
『ラ・トラヴィアータ・イン・パリ』(2000)
ヴィオレッタ・ヴァレリー…エテリ・グヴァザーヴァ(ソプラノ)
アルフレード・ジェルモン…ホセ・クーラ(テノール)
ジョルジョ・ジェルモン…ローランド・パネライ(バリトン)、他
イ・ソリスティ・カントーリ
イタリア国立放送交響楽団
ズービン・メータ(指揮)
『トスカ・イン・ローマ』(1992)
フローリア・トスカ…キャサリン・マルフィターノ(ソプラノ)
マリオ・カヴァラドッシ…プラシド・ドミンゴ(テノール)
スカルピア…ルッジェーロ・ライモンディ(バス・バリトン)、他
ローマ・イタリア放送交響楽団&合唱団
ズービン・メータ(指揮)
『リゴレット・イン・マントヴァ』(2010)
リゴレット…プラシド・ドミンゴ(バリトン)
ジルダ…ユリア・ノヴィコヴァ(ソプラノ)
マントヴァ公…ヴィットリオ・グリゴーロ(テノール)
スパラフチーレ…ルッジェーロ・ライモンディ(バス・バリトン)
マッダレーナ…ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ)、他
イタリア国立放送交響楽団
ズービン・メータ(指揮)
収録時間:合計9時間25分
〈 VERDI Rigoletto, La traviata PUCCINI Tosca – live now on DVD 〉
La traviata in Paris (2000) Eteri Gvazava, José Cura
Tosca in Rome (1992) Catherine Malfitano, Plácido Domingo
Rigoletto in Mantua (2010) Plácido Domingo, Julia Novikova, Vittorio Grigolo
発売元のNAXOSによると、2016年11月11日にリリースとのこと。
また日本での発売は、広告がでていたローチケHMVのHPによると、11月22日となっています。
3作セットのため、定価13,823円、HMV会員価格で9,990円と、だいぶ高額なのは困った点です。
* アマゾンやタワーレコードでも広告が掲載されました。価格もそれぞれ違い、発売日も違いますので、購入を検討されている方は、お気をつけください。
さらに現時点では輸入盤のみのようです。
告知によると、字幕は、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、さらに韓国語はあるのですが、日本語はありません。これは確認したいとわかりませんが、日本語字幕がほしい方は、推移を見てからの方がいいかもしれませんね。
また、当初の椿姫のDVDは、下の写真のような美しいパッケージで、多くの写真が収録された冊子と、とても魅力的なメイキングビデオが付属していました。
今回も冊子と、3時間余りの特典映像が付いているようです。3作セットなので、以前のものと同じかどうか、今のところの情報からは、判断できません。
とはいえ、3作とも評価の高いものですので、発売が楽しみです。
販売会社のYoutubeチャンネルnaxosvideosには、この3作の予告編がアップされています。
椿姫
DVD Box - 3 Live Films - La Traviata in Paris (Eteri Gvazava, Zubin Mehta, Giuseppe Patroni Griffi)
トスカ
DVD Box - 3 Live Films - Tosca in Rome (Placido Domingo, Zubin Mehta, Giuseppe Patroni Griffi)
リゴレット
DVD Box - 3 Live Films - Rigoletto in Mantua (Placido Domingo, Zubin Mehta, Marco Bellocchio)
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おまけとして、以前の投稿にもまとめて紹介しましたが(「2000年パリの椿姫 La Traviata Paris / Verdi」)、Youtubeにあがっているパリの椿姫のいくつかのシーンを紹介します。
当時、クーラは37歳、まだまだ若く、この収録のためにかなり減量して臨んだということです。実在の歴史的建造物でロケをした美しい映像、そして容貌、演技、歌唱とも素晴らしい、2人の主人公にピッタリなグヴァザーヴァとクーラ。違和感なく、物語に入り込める貴重なプロダクションです。できれば、高額な3枚セットではなく、個別で販売も可能になってくれるとうれしいですね。
冒頭の序曲途中でホセ・クーラ演じるアルフレード登場から、「乾杯の歌」の場面まで
"Dell'invito trascorsa ..libiamo ne' lieti calici" La Traviata
第1幕、ヴィオレッタにアルフレードが求愛する場面。テーブルの下でのキスシーンが美しい。
"Un di felice, eterea" La Traviata
第3幕 ラストシーン 再会した2人と悲しみのラスト。
La Traviata Last