千住真理子さん トークイベント。
トークショーということでしたが、愛器ストラディヴァリをご持参されていました。
その300歳を超える名器に出会うまでの、
バイオリニストとしての挫折と葛藤の日々。
悩み抜いた末に辿り着いた、引退という決断、20歳。
その後、
病気と闘う方を音楽で元気づけるというボランティア活動でバイオリンを演奏するうちに、
子供の頃感じた「バイオリンが好き」
という純粋な思いが復活したこと。
しかし、バイオリニストとして復活しても、
以前のような演奏ができず苦しんだこと、
演奏家としての感覚は、少しずつ徐々にではなく、7年後突然一気に戻ってきて、
それはまるで神からの赦しのようであった(彼女はそう理解した)こと。
ストラディバリとの出会いは突然だったが金策に苦労したこと。
などを、途中、
G線上のアリア、愛の喜び、アメージンググレース、ジュピター、を弾きながら淡々と、かつ熱く語ってくれました。
千住真理子さん(17)「G線上のアリア」他 <音楽の森>
まっすぐ真剣に生き、考え、感じた人が、しっかり自分のことばで話すと、
心は自然と伝わり人の心を打つものですね。
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病気でも何でも、本当に、良くなる時は、いっぺんに良くなるものだと想います。でも自信は、雪のようにゆっくり静かに降り積もったようなものでないと本物じゃないと、小林秀雄は言っていました。
いい人や素晴らしいモノとの出会いも、前触れもなく、突然やって来るのでしょうね。欽ちゃんは、良いことは前からでなく、後ろからやって来たと言っていました。
自分にとって本当に縁のあるものは、長い年月がかかっても、待っていれば、いつか必ずやって来るんだなあ…とか、いろいろ考えさせて戴きました。
良い新月(29日)、温かい師走をお過ごしくださいね。
普段あまりほめられることがないので、
素直にうれしいです
ぼちぼち細々と続けますので、
引き続きどうぞよろしくおねがいします