遅ればせながら、4月に見たお芝居。
大人計画の「ウェルカムニッポン」。
松尾スズキさんが3年ぶりに書き下ろし、演出した作品。
クドカンを初め、テレビでお馴染みの方々も結構出演されてたと思います。
アメリカで知り合った日本人留学生を追って日本にやってきたアメリカ人女性が主人公。
その、元留学生の日本人男性は、
震災後東北にボランティアに出かけている設定で一切現れない。
主人公のアメリカ人女性と、住人や男性の知人との間で繰り広げられるドラマ。
老母とスナックに入り浸る体育教師、元力士のヤクザ、元役者のホスト、
と、登場人物はユニーク。
不倫、借金、タヌキの捕獲、演劇部の指導、などから織りなされる、
時にすっとんきょう、ときにオセンチ、ときにお下劣な珍エピソード。
「奔放なエネルギー」?炸裂!なのでしょうけど、
このお芝居がどうというわけではなく、
超コンサバ系の自分は、破天荒な展開のものには、
正直ついていきづらくなりました(泣)。
日に日に、保守性が増し、
型破りな抽象性を理解する寛容ささえ忘れつつある自分に
あらためて気づかされた次第です。
会話の小気味いいテンポと、ドラスティックでありながらも自然な展開が
醍醐味のお芝居だったと思いますけどね。