烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

2010,G/Wぷちトリップ#3;復路編,

2010-05-18 21:22:02 | Ape & Imp
リベンジ積丹,そして…
“じょぐら”@余市町大川町で“えびラーメン”


“鯉川温泉旅館”の湯を堪能し,心なし軽くなった体をImpのドライビングシートに沈め,一路札幌,帰庵の途(道草多し).
往路・復路は成る丈同じ道を通りたくない性分,海沿いを巡るのは端からの魂胆.宿の前からD66:岩内洞爺線でチセヌプリ⇒大谷地⇒岩内と抜けるつもりだったが,朝食を運んでくれた女将に問えば,“今年は雪が多くて…” まだ冬季閉鎖中と言う.取敢えず倶知安まで戻り,共和から神恵内に抜けてR229,積丹半島.2年ほど前,強風にてゲートが閉じられ振られた岬を目指す.

駐車場からナイフリッジ伝いの遊歩道(画像は帰路;画面中ほど上方,小高いところにポツンと鳥居の様に見えるのが遊歩道のゲートです)をゆっくり辿って25分程,神威岬の先端に立つ.群青の水平線が丸い.


出自から遊びに来道した母を案内して以来20年ぶりくらいか.長男坊が生まれたばかりでつれあいは留守番だった…
その時は,往路は浜沿い,復路を尾根伝い.今は念仏トンネルを抜ける浜沿いルートは閉鎖されてしまったし,転げ落ちそうだった尾根道は随分整備されたけど,山肌の風化も進んだなあ… つれあいは独身時代以来だとか(往復とも浜沿い)…
    共に風で振られた2年前の雪辱を果たす.

そしてもう一箇所,積丹に来たら必ず立ち寄る“島武意海岸”.人が通れるだけの暗い手掘りのトンネルを抜けた途端に広がる静かな入江の光景は,何度訪れても溜息が出るほど美しい.付合い始めた頃のつれあいを伴って浜に降り,ひとつ拾った蝦夷馬糞海栗を割って喰わせ(当節,立派な密漁です.絶対真似しないで下さい),雲丹嫌いを好きに変えたのも懐しい思い出… 駐車場前にでかでか掲げられた風景画の看板は,チョット余計なお世話かな (^^;)ゞ

再び Impを駆って余市に向えば,センチメンタル・ジャーニーは行成り喰い気.遅い昼飯,初訪の此方にお邪魔.


“じょぐら”と言えば地場の甘海老を使ったラーメン… とのイメージが何故か成立してしまっている私.券売機前のメニュー.該当の一杯はトップの“余市前浜えびラーメン:¥880-”,迷い無く押すボタン.期せずして,つれあいは2番目の“あっさり塩:¥500-”,坊主は裏面の“焼きしょうゆ:¥700-”に散った.
窓向きのカウンターに陣取って暫し,ご登場の立役者.


深めの丼から覗く赤ら顔.粗挽きの鷹ノ爪がほくそ笑む,大胆不敵な面構え.殻ごと焼いた甘海老が5尾.一寸用心,鷹ノ爪を外してスープをひと啜り…
お,結構ピリっときますね.けれど然程後を引くことは無く,とんこつみそスープの旨味が透けてくる.鷹ノ爪を混ぜても辛味は余り強くはならず,香りが立って来る感じ.
麺は中太の緩縮れ,一寸もっちり.ズッと啜ってハタと直感,“こりゃ,メシに合う!”  …初めは断ったフリーサービスの小ライス(“えび”など一部)をお願い,早速スープに浸して頬張る.


いや,美味いですコレ.麺よりずっと(失礼! ^^;)ゞ スープの旨味が際立つように思う.飯となら,もう少し鷹ノ爪を足してもイイな.飯を頬張り,香ばしい甘海老を殻ごと齧って麺を追掛ける.止らない.小ライスは必須だね.あと,麺と海老,一寸減らしてもいいから,ぷりぷりの海老雲呑ふたつでも載っけてくれたら最強なんだけどなぁ.
メニュー中唯一鶏がら清湯系,ワンコインの“あっさり塩”はすっきりしたスープで麺との相性も良く美味い.ただ,つれあい曰く“トッピングもあっさり”なので,がっちり食べたい向きには少し物足りないかもしれない.“焼きしょうゆ”は太麺に節系と焦し醤油の利いた豚骨スープが絡んで美味い.丼一杯で比べれば,3品中ではこれが一番好きかな.

美味しかった.御馳走様.後から知った事だが,甘海老を使ったラーメンの発端は豚骨塩ベースだったようで,そちらも是非,頂いてみたかったなあ.

食べログ⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/4194397/



帰庵の途.この春大改修を終え,“GW日本一周クルーズ”の途中,小樽港第3号埠頭16番バースに停泊中の“にっぽん丸;22,472総トン(改修後)”を見学(船内公開はやってませんでした).こんな船でのショートクルーズも魅力的だが,からきし船に弱いつれあいは“苫小牧⇔八戸以上はムリ!”だそうで…

銭函を過ぎ新川辺りから俄かに強まる風の中,拙庵に辿り着けば折りしもポツリと落ち出す雨.行動中に当らなかったのは見ッけもの.二日間の道程 323.4km.ゆったり走った,ぷちトリップでした.

補追;積丹ブルー:
積丹はアイヌ語の“サク(夏)=コタン(集落)”,夏のあいだ漁労のため人々が集まり暮らした浜の集落に由来すると言う.その海の透明度の高さ,深い群青は“積丹ブルー”と賞されるが,対馬暖流の勢力が強まる夏,特に旧盆を過ぎた頃が一層素晴らしい.正に“サク=コタン・ブルー”と呼ぶに相応しいと思う.
※積丹周辺の海栗は,旧盆過ぎには終漁(8月末)間際で身入りは大分落ちてきます.地場産・ぷりぷりの“うに丼”を御所望の方は,7月中旬~旧盆前にいらっしゃるのが宜しいかと思います.

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2 コメント

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余市前浜えびラーメン (獅子丸)
2010-05-19 21:57:56
いやあ、この真っ赤に燃えるスープの色は!
大いに私好みのラーメンでありそうな予感がします。
年内に、ゼヒ喰いに行きたいと思います!
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思わず… (raven-spk)
2010-05-20 00:33:19
メシのすすむラーメンですね.
ごはんに染込む真ッ赤なスープのグラデーションが堪りません (o^ ')b
メニューにもありますが,3~10月の限定だそうですので御注意下さい.
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