烏合庵奇譚

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渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

チャレンジ! 煮干出汁で“ざるラーメン”

2010-08-22 20:32:51 | 烏合庵の食卓
むしむし暑い休日昼餉.さらりと冷たい“笊ラーメン”でも…
いつもはつれあいが汁を仕立てるが(簡単にするときは市販の麺つゆ;定番具材はハムと胡瓜の千切り・錦糸卵・当り胡麻・卸生姜),チト思うことあり.今日は私がやってみましょうか.
拙庵,素より中々煮干好き.つれあいの味噌汁・青菜の煮浸し,私の蕎麦汁(発端は“かね及山田”@函館)にも欠かせない.ならばラーメン;況して笊仕立てならば,

とゆーワケで前夜の仕込み,先ずはかえし.

拙庵基本よりもかなり辛目.酒:味醂:醤油=1:1:2.酒と味醂を合せて煮切り,火を止めて醤油を加えたら,常温に休めておく.半生かえし擬き.


次は出汁.

鍋に水を張って昆布を沈め,煮干がっつり.500mL 強に目刺サイズ8本.例によってワタ・頭もろとも.ざっと割いて浸し,こちらは冷蔵庫で休めておく.

そしてもう一手間.

ちょっと油を纏わせて,麺の喉越しを良くしたい.常備のサラダ油に葱の青い所.弱火に掛けてじわじわと.風味を移すと言うよりは,葱で油のクセを抑える感じ.葱が青いうちに火を止めて,冷めたらこれも冷蔵庫.あとは明日のお楽しみ.


で,当日.

具材はつれあい手錬;レンチンで鶏ささみの酒蒸し.ざっくりと手で裂いておく.

汁の仕立て,先ずは出汁.休めて置いたのをとろ火に掛けて,煮立てぬように1時間ほど.

火を止め,粗熱が取れたら出汁殻を漉し上げる.


引き上げた昆布は細切りにしてかえしと馴染ませ具材とする.


汁の仕上げ.

出汁1.5:かえし1(目安です.味をみて加減),蒸し鶏の煮汁を合せ,隠し味の酢少々で引締める.仕込んだ葱油を垂らして冷せば汁は上り.


麺は拙庵笊ラーメン定番“冷しラーメン用”.細めで喉越しが好いモノ.固め(パッケージ指示のミニマム)に茹上げ,確り洗い〆.仕上げの1回は氷水.

とりどり盛付け,“煮干出汁の笊ラーメン”,如何でしょう?(蕎麦笊が無いので皿盛りですが ^^;  生卵と七味はお好みで)


お.結構イイです.やっぱ汁,あんまり甘くしないのが吉ネ (o^ ')b
姑息と言う向きも居られようが,鶏の煮汁が煮干のクセ(えぐ味)を丸め,程好い深みとすることが出来た.油もアタリ,麺の喉越しは申し分無し.生卵を溶けば一寸こっくり,二度美味しい.一玉半,さっくり啜り上げてしまった.

“煮干し感”を主張させるなら,あたりを塩で八割がた,かえしで風味を添える方が好いかな.更に希求の向きには乾煎りした煮干しをフードプロセッサーなどで粉砕して添えるのもアリか.私はそこまで望まないけど.麺は,旭川風も面白いかもしれない.次回はそのあたりも試してみたい.

とても美味しく,いただきました!

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