WRAP
曲目:「Rock Magazin」「アクシデント」
「飾り窓」
1985年に発売された3曲入り1stEP.
ビートの効いた1曲目とラモーンズのようなノリの良い2曲目。
特にRock Magazinは、どうジャンル分けして良いかわからない位
オリジナリティが溢れカッコイイ!
そして繊細なバラードのB面3曲目。
EP三部作の「現在」にあたる
TRAP
曲目:「直情径行」「迷宮」
「空間のあなた」
1986年発売。EP三部作の「過去」にあたる3曲入り2ndEP。
レコード評などで、よくZELDAと比べられた。
PUNK色は弱く暗めの曲が3曲。
しかし「初期ZELDA」云々は全作品通してプロデュースしている
リザードのモモヨの色のせいだと僕は思う。
完全なオーバープロデュースであり
ライブバンドとしての彼女達の魅力を半減させてしまっている。
ライブで聴く、このEPの曲はドライブ感に溢れ
歌詞は紛れも無くお仕着せではない上質のPUNKROCKだ。
RAPOUT
曲目:「NOT FOR SALE」「LEGEND」
「RAPOUT!」
1986年発売。EP三部作の「未来」にあたる3曲入り3rdEP。
ジャケットは森田じみいが手がける。
モモヨ色が薄くなりライブ感が戻ってきた感じがする。
ノリノリのロックンロールと幻想的なバラード。
ライブでも人気の曲ばかりを収録。
以上3枚のEPは全て8トラックという、
その当時でも異例のお粗末な機材をワザと使って録音されたという。
HYSTERIA
曲目:「輪廻(リーインカーネーション)」
「ランドスケイプ」
「ヒステリア」
「マタニティーブルー」
「麻酔/魔睡」
「輪廻(リーインカーネーション)」
待望の1stLP。
結果的に最後のアルバムとなってしまった。
曲調はバラエティに富んでおり、
命と母性という明確なコンセプトを元に作られた
映画のサントラを思わせるようなストーリー性に溢れた名作。
録音は、当時主流だった16トラックに変更。
音の厚みが全く違う。
TRAPの評でも書いたけれど
リザードのモモヨの存在無しでRAPは語れない。
しかし、違うプロデューサーが手がけたRAPも聴いてみたい。
またZELDAと比べてしまうが、バンドの魅力を生かすも殺すも
プロデューサーの腕でもある。
RAPの悲劇(といえるのか分からないが)は、そういう面もあるだろう。
全ての作品は雑誌DOLLの主宰する
シティロッカーレーベル(ドグマ)よりリリース。
そのレーベルからリリースされた多くのバンドがそうであるように
現在の再発ブームの中、
コアなファンから熱烈な要望が出ているのにも関わらず、
依然、再発されていない。
CD化され再発される事を心から願います。