らくたこマックの行雲流水

たまには漕ぐかと言いつつ川を離れ、熊と隣り合わせで野山を駆け巡る。なんて外遊びは楽しいんだろうw

一匹オオカミの系譜

2011-01-28 11:28:03 | ボーダーコリー
最新の研究では犬とオオカミの遺伝子情報の違いは、わずか2%に過ぎないという。もっとも近いとされる犬種がチャウチャウだというから、見掛けが違うということは遺伝子レベルでは何の意味もないことらしい。成犬の姿や振る舞いがオオカミの幼獣に似ていることから、犬は若いオオカミだともいわれてる。
かつて北海道にはエゾオオカミが存在していた。もちろん食物連鎖の頂点である。アイヌ民族は『ホロケゥカムイ(狩りをする神)』と呼び、獲物を狩る勇敢な姿に尊敬の意を称した。遠吠えを聞くと「カムイが呼んでいる!」と、荷縄を携えて山に向かったという。狩猟民族であったアイヌとは、共存関係にあったのだ。1900年頃には絶滅したと言われているが、開拓期の白老町社台ではエゾオオカミと北海道犬の混血種を育成していたらしい。鵡川や室蘭方面からの、野生馬の追い込みに活用したという。もしも一部の北海道犬のなかにエゾオオカミの血が継がれているとしたら、なんだか夢のある話しですね。

ボーダーコリーが羊を追う姿は、オオカミが獲物に近づくのと同じやり方だそうだ。もちろんルークにもそんな遺伝子が刻まれているわけだが、今朝は実に不可解な行動をとった。決して鬼嫁が無理強いしてるわけではなく、あくまでも暗黙の了解でゴミ出しは私の役目である。ゴミ袋片手にルークと連れだって家を出ると、いきなり道路脇に積まれた雪山に登ってウンチスタイル。普通、この姿勢は急所であるお尻をさらすので、周囲に対して無防備な状態になる。この状況で敵に襲われたらひとたまりもない。オイオイ!ルーク君。いくら早朝の住宅街とはいえ、敵が全くいないとは限らないぜ。
なにやら、オオカミは糞便を臭跡として利用するらしい。群れオオカミは縄張りの通り道に頻繁にするが、一匹オオカミは必ず道から外れたところでするという。あ~ん!アンタは一匹オオカミの系譜だったのね。ん?その割りには撫でてかまって攻撃ばかりで、クールな無頼者には見えないんですけど(笑)

一緒に夢見ちゃいますか

2011-01-20 08:20:22 | ボーダーコリー
数日ぶりに向かったいつもの広場は、胸の高さにまで達した雪壁に遮られていた。この場は見なかったことにして足を進めると、ナンの躊躇もなくルークが壁に取りついている。ハングオーバーもお構い無しに力業でかけ登り、いっぱしのクライマー気取りで見下ろされた。このままではリーダーの沽券にかかわるので、こちらも両手をバルタン星人(古っ!)にしてよじ登る。いやはや、本気で子犬と付き合うのは体力勝負です。
前回来たときに踏み固めた場所は、跡形もなくスッポリと雪に埋もれていた。最近はさほど物欲がなかったが、今はスノーシューが喉から手が出るほど欲しい。明日にでも秀岳荘に行こうかしら。でもこんな理由で買う人はいないよね。人海戦術にも頼れず、たった一人でフミフミ々々・・。お~ぃ!ルーク君、アンタは座って見てるだけかい。

あがった息を整える間もなく、ルークにディスク出しを急かされる。待ちくたびれたウップンを晴らすかのように、深雪の中にガンガン突っ込んでいく。雪がなかったら大怪我しそうな勢いだ。ロンパパさんからアドバイスいただいた、手首のスナップを意識して投げる。ルークを相手に気分は千本スローだ。親子鷹を気取っていると、次第にコツが掴めてきた。なんとなく気持ち良く腕が振れる。ヨシヨシ!ルークと同じ言葉で自分を誉める。
同じくニーズパパさんからは、「around」の仕方を教えていただいた。「go」での出だしが悪く、タイミングが取りづらいのが悩みだった。好きなオモチャやタオルを使ってとアドバイスされたが、まったく動く気配がないのでオヤツに変えてみる。するとア~ラ不思議、コマンドと手振りに合わせて回りだす。ハハァ、こんな食いしん坊とディスクドッグを目指すのも悪くない。オイ!ルーク君、一緒に夢見ちゃいますか。まずは二人らしく、緩い感じでイインじゃね(笑)

ロンママさん、写真ありがとうごさいました(拝)

野趣満天なドックラン

2011-01-18 08:24:08 | ボーダーコリー
アイヌ民族には「カパッチリカムイ」と呼ばれている、天然記念物のオジロワシ。ヒグマやシマフクロウと並んで、崇敬されている動物だ。環境省のレッドデータでは "近い将来に野生絶滅の危険性が高い" と分類されている。北海道にはロシア極東地域から10月末頃から渡来し、翌3月には繁殖地に去っていく。以前、チミケップ湖でカヌーの上から眺めたことがあるが、とぎすまされた姿に魅せられたものだ。
そんな希少動物のオジロワシに、190万人もの人が住む札幌市内で遭遇した。茨戸川に合流する前の発寒川右岸、札幌市北区屯田町。そう!ルークが2回目に訪れたドッグストックでの出来事。なにやらスタッフの話しによると、フクロウなんかも出没するらしい。あ~、なんて野趣満天なドッグランなんだろう。

12月末に初めてここを訪れた時は、ボー&サモ軍団に圧倒されっぱなしだったルーク。この日は愛らしい笑顔のサモと、フレンドリーな黒柴に入口まで出迎えられご満悦。ディスクに興じるロンとニーズのボーダーズとも友好的だ。早く犬慣れして欲しい飼い主としては、穏やかで遊び上手な先輩犬の存在はありがたい。
ボーダーズに混じってディスクで遊ぶ。今まではしつけと遊びの延長なので、しっかりとしたディスク・トレーニングはしてこなかった。それでも先輩ボー飼いの方から「ちゃんとレトリーブしてるんでしょ」とか、「キャッチもバッチリだね」等と言われると気恥ずかしいがナンダか嬉しい。「春にはデビューだね」と甘いささやきを受けると、思ってもいなかった事が現実味をおびてくる。先輩ボー飼いの方々から基本的なトレーニング方法を、親切に教えて頂きありがたい限りだ。ニーズ兄には見事なスローをルークに投げてもらった。あっ!これで私のスローがヘボなことが、ルークにバレてしまったかも(笑)

逃亡を企てる

2011-01-12 11:51:58 | ボーダーコリー
厳冬期の登山じゃあるまいし、庭に出るのにラッセルするとは。ベランダに被った雪をはねるのにも一苦労だ。深雪のなかに2m四方の空間ができたので、ものはついでと4×5mほどの広さに拡張した。積み重ねた雪が1m弱になったところで、冬季限定のミニドックランの完成。窓を開けてボールを投げると、ルークが雪まみれになって遊んでいる。この姿を見ると苦労も報われますね。
スパイスママと遊んでいるあいだに、車庫前の除雪に取り掛かる。しばらくしてルークの名を呼ぶ、ひときわ大きな声。振り返るとラッセルした道に、小首を傾げたルークの姿があった。雪の壁に前足をかけたかと思ったら、ヒョイと飛び越えたという。ムムゥ、君の身体能力を侮っていたようですね。

最近、除雪をしている人にやたらと吠えるルーク。すれ違う人に吠えることはないので、その動作が気になるのか、道具が怖いのか。慣らすためにとスパイスママが、玄関脇につないで除雪をしたという。さして気にする様子もないので放っていると、居るはずのない場所にルークがちょこんと座っている...?。静かにしているフリをして、黙々とリードを噛み千切っていたようだ。いやはや、二日に渡って逃亡を企てるとは。それでも傍らに座っているのだから、可愛らしいものだ。ところでルーク君。昨日一緒に見ていた、プリズンブレイクごっこのつもりでしょうか。まさか主役のマイケルを、気取っているワケではないでしょうね(笑)


9歳の壁

2011-01-08 09:24:41 | ボーダーコリー
雪の少ない冬を満喫していたというのに、やっぱりドカッと降りましたね。札幌での大雪も今日で三日目。除雪の雪山も、例年並みの高さと相成りました。しかもホワイトアウトする荒れようで、冬将軍も本領発揮といったところでしょうか。玄関前の吹きだまりも凄いことになってるし。ブリザ~ド♪
そんな手付かずの新雪をルークが歩くと、足がスッポリと隠れて新種のツチノコのようだ。歩いているというよりも、泳いでいるといった感じ。ミニチュアダックスなら間違いなく溺れてますね。退屈な雪ハネのお供にとライラックに繋いでおくと、何やらひたすらに雪穴を掘ってます。ルーク君、探しものはナンですか。

1月8日はルーク6ヶ月の誕生日。人に換算すると9歳、小学3年生くらいだという。つい3ヶ月前に幼稚園に通い始めたというのに早いものだ。児童教育の分野で『9歳の壁』という言葉がある。これまでの目で見たらすぐに分かる勉強内容から、頭の中でイメージし思考する力が求められるのがこの時期。学校で学び始めて、最初にぶつかる壁である。
とかく「ハテな?」と首を傾げることの多いルークだか、どうも最近は物を考えているようなフシがある。都合の悪いことは聞こえないフリをしたり、喜怒を表情にあらわすことも多くなってきた。彼も子供たちと同じく、この壁にトライしているのだろうか。とはいえ、今はソファーの下にはまったボールに、ガゥゥ~!と唸っていますがね(笑)