dans la rue別館: radionoise

ストリートで見つけたあれこれ、ほぼ京都。

ポンパとは何か

2006-07-30 | Retro on the street


この堂々とした「ポンパ」の文字。昔の日立カラーテレビのブランド名だったんですよね。河原町通りに面してまだこんな看板が残ってるのにも驚きます。(河原町今出川あたり)

このポンパ。どんなテレビだったかというと、日立のサイトに1970年の「ポンパ」カラーテレビの画像があるのですが、70年代を象徴する素晴らしく立派な家具調テレビですね。

私たちがイメージする「ポンパ」というとこういう昔のテレビなのですが、日立のサイトをポンパで検索すると、いろんな製品や技術要素が登場します。たとえば、テレビの世界でも、プラズマテレビのWOOOのプレゼン画面にポンパ!のフレーズが見えるではないですか。
どうやら、「ポンパ」というのは、なんらかの入力が即時に現象に反映されるというようなことを表す日立の企業内用語のようで、まだまだバリバリの現役なんですね。昔のポンパもテレビのブランド名ではなく、採用されている新しいICの愛称っていうことかもしれません。

興味ついでに商標登録を検索してみると、「ポンパ」は1971年の登録を皮切りに、その後続々と適用範囲を拡大して登録され続けています。日立グループが関わっているあらゆる製品や技術、サービスに対して使える商標なんでしょう。ただしある1点を除いては。それは「菓子パン」の分野。実はこれだけは江崎グリコが登録していました(笑)。

夏風景

2006-07-30 | Kyoto watch


北野天満宮の近くに立ち寄ったのでちょっとお参りしてきました。本殿に近づくと、なにやら良い香りが…。大福梅の土用干しです。夏ですね。

北野天満宮のサイトにあるように巫女さんではなく、胸に天神様の梅のマークが入ったポロシャツ姿の神社の方が端から梅干をひっくり返しておられました。

この時期は人が少なくていい感じです。梅干の香りに包まれるだけで何だか健康になるような気がしました。

70年代への扉

2006-07-23 | Retro on the street

烏丸通といえば、京都市街地の中心を走る幹線道路なのですが、いろんなレベルの古いものもひっそりと残っています。
このオレンジ色のドアは、ステンドグラス風やデイジー柄のステッカーがなんとも70年代で素敵です。多分昔は何かのお店だったのでしょうが、この前を通るたび、この扉の中の当時のインテリアを覗いて見たいという思いに駆られます。(烏丸夷川あたり)

雨の大路小路

2006-07-17 | Kyoto watch
暑すぎ。雨降りすぎ。湿気多すぎ。
という、もやーっとした街角にピッタリすぎるこのマンション。そのまま不条理マンガの舞台に出てきそうです。(西木屋町松原あたり)



そして祇園祭の山鉾巡行は、歴代稀にみる悲惨な土砂降り。
でも、こんなベストポジションから優雅に見ることができました。ありがとう。


いよいよ祇園祭

2006-07-09 | Kyoto watch
日曜日の新町通り。いよいよお祭り本番!という気分にさせるのはこんな風景だったりするのです。

電柱のトランスのところから道路を横断している電線がすべて取り払われ、上部が黄色い保護ネットのようなもので覆われます。すっきりと開けたこの空間を鉾が通っていくというわけです。


四条通りは提灯があざやかに灯り、街角の氏子さんの家々でもお祭りの支度が始まっています。鉾立ては10日から。今年は巡行が日曜日、宵山が土曜日ということで、想像するのも恐ろしい人出になりそうです。でも、屏風とかお飾りなんかはちょっと見に行きたいなあ。

と今年の情報を調べていると、地元のローカル局で、ベタですがなかなかいいコンテンツがありました。こういうのは、やっぱり長年のお付き合いとかコネとかがないと、きょうびのネットメディアでは作れない分野ですね。

KBS京都ラジオの祇園祭ポッドキャスト
京都新聞社の祇園祭動画ニュース

郵便番号は正しくハッキリと

2006-07-01 | Retro on the street


昨日は6月最後の夏越の日、皆さんは水無月を召し上がったでしょうか?今日から7月。いよいよ祇園祭ですね。

7月1日というのは1968年に郵便番号が制度化された記念の日らしいです。ということで、なつかしの郵便キャラクター「ナンバー君」に登場いただきましょう。

この「ナンバー君」、すでに1998年2月に郵便番号が7桁化された際、ニューフェイスの「ポストン」君に郵便キャラクターの座を奪われて久しいのですが、まだまだ街角には生き残っています。この写真のお店は郵政公社の看板がなければ、とても今の時代のものとは思えない渋さではないですか。(寺町夷川あたり)


ほかにも、ちょっと古い町名看板に郵便番号の入ったものがあるのですが、そこにもナンバー君を見かけることがあります。最初の郵便番号は3桁でしたっけ?これは、仁丹のような企業宣伝の媒体ではなく、郵便番号の普及のための啓蒙媒体だったというわけですね。




あとは、身近なところでフォントの郵便記号にもナンバー君が入っているのですが、これがいよいよポストンに代替わりしそうなのをご存知でしょうか。Windowsの次期OS、Vistaの標準フォントとなるメイリオでは、これまでナンバー君の居場所だったコード番号(Unicode)のイメージがポストンに差し替わっているのです。

ためしに、MSゴシックメイリオで郵便記号を書き出してみました。やっぱりマークとしてのシンプルさや完成度は、まつげパッチリのナンバー君ですかね。