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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

QZSS受信対応製品について炎上させないために

2017年02月20日 | GNSS/QZSS情報
来年度からQZSSの後続機が続々と上がることがTVニュースや新聞情報などで広く知らされています。

今回の雷神さまのQZSS受信状況は、今後、次々と登場するであろうQZSS対応製品について問題を炎上させないためのいろいろな問題を提起しているように思います。

メーカ側は当然QZSSは受信できていると主張します。しかし購入者側はそれを検証することがなかなか困難です。

同様なことは内閣府のQZSSのページ
http://qzss.go.jp/usage/products/list.html
にあるような製品群について言えるように思います。

最近の有名どころでは、トップに掲載されているiphone7が日本で販売している商品については、以下の「iはありがとう」Webサイトにあるように、QZSS受信対応を開始しているとなっています。
http://arigato-ipod.com/2017/01/iphone-7-plus-qzss-quasi-zenith-satellite-system.html
日本国内で販売するには、この情報は今後,他機種との差別化に役立つでしょう。iphone7 ユーザも漠然とした国益的な満足感が働き、購入してナビに使用するでしょう。

こうしたやり方でよければ、雷神さまも同じ手法を取りたいところでしょう。

しかしアンドロイド機では様々なGNSS受信スカイプロットNMEA出力アプリがあるので、宇宙技術に関心のあるユーザは自身で、それらのアプリをいくつかインストールしてGNSS受信状況は「Snapdragon搭載機種が非常に多数の衛星を極めて安定に受信できる」などという技術的な評価比較をユーザサイトや口コミサイトで確認できます。

そして現在、雷神さまにQZSSについて、その問題が起きているといえます。

一方、アップルのiphoneではQZ-finderアプリにてQZS受信の確認できるとありますが、ユーザサイドでは技術的な比較・確認は極めて難しいわけです。ユーザに1番身近なナビの機能において、アンドロイド機とアップル機との間に明確な不公平が状態が起きているともいえます。

QZSSが4機体制になると、スマホ・タブレットという大衆的で多様でマッシブなユビキタス機器においてQZSS受信についての技術的クレームが発生することが予期されます。それに備える意味からも雷神さまには頑張って頂く必要があるといえるでしょう。

ある意味で、やっとですが、QZSS受信に関してどのようなオープンな認証手法が技術的に適切か、ユーザにとって重要か、を考える段階に来れたといえるでしょう。

このブログはこの問題にも関心を払ってゆきたいと思います。
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