南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

BDSSまで手がまわらないのかもしれない

2016年12月07日 | GNSS/QZSS情報
U-bloxの埋め込み型コンパクトGNSSモジュールSAM-M8Q GNSS receiver情報は以下のURL:
https://www.u-blox.com/en/product/sam-m8q-module
にありますが、 SAM-M8Q GNSS receiverの対象衛星系はGPS/QZSS,Glonass,Galileoの3系統となっています。

U-bloxが3年以上まえからBDSSをM8系に積極的に取り込んできたわけですが、最新のモデルではBDSSを外してきています。最新中華スマホでもBDSSを除外するものが出てきている点とあわせて、BDSSを持て余しはじめているのかもしれません。

当方の1年8ヶ月のスマホモニタリングでもGPS/QZSS、Glonassの受信安定性に比べて、BDSSの安定な受信確保には苦労しています。

より小型で安価なアンテナ・受信系が要求される日進月歩かつ激烈な開発競争状況環境では、どうしても必要最小限であるGPS/QZSSに合わせて設計やチューニングがなされるので、BDSSまでは手が回らずBDSSの受信には不安定さがついて回ることが起きてきているのではないかと思い始めています。

そうならQZSS受信可能スマホがもっと増えても良いはずだが、Snapdragon系の多数支配下においては、なかなかうまく行かない。

このあたりをモニターし続けるのが、もともと本ブログのモニタリング・システムの目的なので、随時このブログにおいても報告してゆきたいと思います。
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