南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

NHKニュース:人工衛星で災害時の安否確認 世界津波の日に実験 和歌山

2017年11月05日 | GNSS/QZSS情報
11/05午後9時前のNHKニュースにて「人工衛星で災害時の安否確認 世界津波の日に実験 和歌山」が流れました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171105/k10011211491000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

のNHKWEB記事は2週間以内に消えてしまいますのでトップ画面とスクリプトを記録します。


スクリプト開始:
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5日は国連が定めた「世界津波の日」です。和歌山県広川町では、南海トラフの巨大地震による津波に備えて、人工衛星を活用して住民の安否情報などを確認するシステムの初めての実証試験が行われました。
このシステムは内閣府が災害で地上の通信設備が使えなくなった場合でも、日本版GPS衛星「みちびき」を活用して住民の安否情報などを確認できるよう整備を進め、来年度からの試験運用を目指しています。

5日は和歌山県広川町で津波に備えた避難訓練に合わせて初めての実証試験を行い、住民などおよそ90人が参加しました。

避難場所となる高台の神社には専用のアンテナやパソコンが設置され、避難してきた住民の名前や年齢などの情報が登録されると人工衛星を通じて内閣府にデータが送られました。

システムでは避難した人数やけがの状況などの情報も送ることができ、速やかな救援活動に役立てられるということです。

参加した小学6年生の男の子は「入力操作も簡単でとても心強いです」と話していました。

内閣府準天頂衛星システム戦略室の川津泰彦室長補佐は「災害時に孤立しそうな避難所を中心に配備を進め、防災力の向上に役立てたい」と話していました。
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スクリプト終了

同時に、日本沿岸自治体各地に来年度以降にはこうしたシステムを何千台?設置・配置しておく必要があるかの見積もり計画と必要な予算計画規模について、NHKやマスコミは問いかけて国民に報道すべきでしょう。

みちびきQZSS衛星群とその地上セグメントが公共的なものとはいえ、経営的に基本的な見積もり・数字は押さえておくことが、みちびきの持続性には必須でしょう。

11月4日UTC QZSS軌道運動24時間ややスローアニメGIF & 最新TLE

2017年11月05日 | QZSSの軌道・幾何
世界時UTCの11月4日における24時間QZSS軌道運動のややスローアニメGIFを作成しましたので記録します。


このアニメGIFは300倍速(5分が1秒に対応)になっていますので、比較的正確にQZS-3GEOと重なる時刻を読み取れると思います。それから8の字軌道3衛星のシフト時間も読み取れると思います。

また
https://www.celestrak.com/satcat/search.asp
による最新のTLEは以下のとおりです。

QZS-1 (MICHIBIKI)
1 37158U 10045A 17307.91646396 -.00000073 00000-0 00000+0 0 9996
2 37158 40.9419 157.2993 0748424 270.0863 83.6673 1.00288492 26155

QZS-2 (MICHIBIKI-2)
1 42738U 17028A 17308.27677532 -.00000224 00000-0 00000+0 0 9998
2 42738 44.5698 287.6681 0735442 271.4414 80.0602 1.00253469 1599

QZS-3
1 42917U 17048A 17307.57545910 -.00000347 00000-0 00000+0 0 9991
2 42917 0.0406 182.6378 0002643 61.9874 132.6186 1.00273509 813

QZS-4 (MICHIBIKI-4)
1 42965U 17062A 17306.49183372 -.00000312 00000-0 00000-0 0 9993
2 42965 40.4555 24.4480 0758318 269.8443 58.1328 1.00235339 240

TLEの各項目の意義は:
Source of the keplerian elements: AFSPC

です。



(注1)元期(年)は軌道要素データ取得年であり、元期(通年)は軌道要素データを取得した期日(月日時分秒、単位は day )である。

(注2)摂動1は、平均運動の変化量 [rev/day^2] であり、元期からある時間経過した観測時点における方位角、仰角、及び距離を求める場合の基となる。

ご参考まで

11/04-11/05 スマホGNSS@Que&Zen2各3機モニタリング並列比較

2017年11月05日 | 2017/11スマホQZSモニタリングデータ
4衛星軌道投入後スマホQZSS目標:QZS-3,QZS-4のスマホ受信確認

伊能忠敬没後200年の2018年5月17日まで193日
2018年5月18日の太平洋・島サミットPALM2018まで194日

本ブログ主力機Covia QueとZenfone2の受信データ各3台分の並列比較を記録します。
AndroiTSアプリによるGNSSレベルプロットのスナップショット・タイルを使用します。

USN-Que 3機による8時間分単位モニタリングの並列比較タイルを記録します。

左からU-Que, S-Que, N-Que(Andoroid7化済み)の順になっています。
2017/11/04_09h~11/04_16hJST:


2017/11/04_17h~11/04_24hJST:
左からU-Que, S-Que, N-Que(Andoroid7化済み)の順になっています。


2017/11/05_01h~11/05_08hJST:
左からU-Que, S-Que, N-Que(Andoroid7化済み)の順になっています。



USN-Zen2 3機による8時間分モニタリング並列比較タイルを記録します。
左からU-Zen2, S-Zen2, N-Zen2の順になっています。

2017/11/04_09h~11/04_16hJST:


2017/11/04_17h~11/04_24hJST:
左からU-Zen2, S-Zen2, N-Zen2の順になっています。


2017/11/05_01h~11/05_08hJST:
左からU-Zen2, S-Zen2, N-Zen2の順になっています。


これまでも同種3台のモニタリング並列比較について、アクセスの感触が良いようなので、技術検討的にも役立つ各3受信機の並列比較のプロットにしています。

相変わらずCovia社Que機のデータ取得の安定度はZenfone2よりも優れていることが確認できます。

Android7化されたN-Que機の受信感度は、アップグレードされる前と比較して1-2dB程度受信レベルが低いように、この1週間のデータからは言えるように思います。統計誤差か設置場所の若干の移動・ズレか気候の違いによるものかは判りません。GNSS/QZSSの受信感度が高く安定していることは変わらないと思います。