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ひょっこり猫が我が道を行く!

カオスなオリジナル小説が増殖中。
雪ウサギが活躍しつつある、ファンタジー色は濃い目。亀スピードで更新中です。

005 宴

2010年02月28日 10時24分10秒 | 小説作業編集用カテゴリ
 
 今夜は無礼講なので堅苦しくない立食式パーティの開演だ。
 ランチョンマットを敷いた楕円形の白いテーブルを幾つも置き、部屋の至る所に魔法で照らされた色取り取りの小型照明ランプ。
 匂いを嗅げば食が進む高級料理をお皿に分けられ、ワインをグラスに惜しみなく振る舞い、天井に天使と思しき壁画が描かれた大広間には身分のある貴族、王族が居た。

 周りで宮廷音楽士達が、その場に居る者を陽気にさせる様な音を打ち鳴らす。
 弦・打楽器が活き活きと弾むその音色に人々の心は充ち溢れ、笑い合いながら、誰もが覇者の降臨に喜びを表している。  
 そんな中、一人浮かない顔で玉座の隣で座っている姫君が居た。クリーム色のドレスの上にレースで編み上げた白い生地を重ね、上品な色の赤い花を模した留め具で裾を切り返している。子供っぽくも無く上品に着こした彼女。
 会場には似つかわしくない微かな溜息を零すと、隣にいる父に拾い上げられた。

「フリージア、まだ気分が優れないのか」
 
 父である国王ハシュバットは一人娘の体調を案じる。娘を心配するあまり会場に興味が行かない。
 耳に届く華やかな旋律も、食欲を満たす食べ物も娘の前では型無しである。この場を盛り上げる従者達にとっては胃痛がする思いなのだが。

「ええ、お父様、御免なさい。もう少ししたら治ると思うのだけど」
「そうか、あまり無理をするんじゃない。そこのお前、何か飲み物を姫にやってくれないか。酒以外でだ」
「畏まりました」
 
 フリージア・イリオス・ディッセントは今年15歳。翡翠色の瞳は母譲りで髪は父似の鷲色。性格は内に秘めた情熱を灯し、淑やかではあるが不意に周りを驚かせる所があるので、姫付きの侍女はいつもハラハラさせられる第一王女である。それでもハシュバット王からは娘可愛さに溺愛している程の猫可愛ぶり。
 姫らしい礼儀作法、勉強などは勿論だが剣術や魔術等、多方面に渡り勉強している。
馬に乗る事も厭わなく、積極的に乗りこなしている言わばじゃじゃ馬である。その行動力は王から譲り受けたのかもしれない。女王の資質がある証拠だ。 
 そのじゃじゃ馬が先日召喚の間で倒れたと聞いて、王や宰相に大目玉を喰らった。
 専属騎士のイールヴァやライウッドには悪い事をしたと思っている。
 自分の好奇心を抑え切れずに反対を押し切って共に付いて行ったのだ。目が覚めた時、侍女に一部始終を聞いて真っ青になりつつ国王である自分の父に、彼らに責任が無い事を力一杯説明した。
 心なしか残念がっていたが(そこは見ないフリをして)、彼らに責任を追及させないと約束を強引に取り付けたのである。それだけフリージアが目覚めた事に父は安堵していたのだろう。
 二人の近衛騎士が無罪と聞き安心した後自分の母、王妃マトリカリアが不思議な顔で訊ねてきた。

「召喚の間で覇者の可能性である白い猫を見て気絶したそうね。でもリアは猫が苦手だったの?」
「い、いえ。違います」
「そう、では何故気絶してしまったの? 二人の騎士から話を聞くと期待した覇者殿が猫だったと推測した為、ショックを受けて倒れたと報告があったわよ」
 
 何処の儚い姫君だと、眉を顰める。自分の事なのに全く記憶に無い。
 確かに期待してないと言ったら嘘になるが、気絶する程ショックを受けたとは言い難い。私の性格を知っている友人でもある近衛騎士の二人が、何故その考えに行き着いたのか首を傾けてしまった。

「う、うーん。それがよく分からないんです」
「そうよねぇ。普段を知ってるリアを見れば、随分奇怪な反応ですものね」
「はぁ。お母様、それって」
「じゃじゃ馬なリアが倒れたと聞いて、侍女のメリナが白目剥いて倒れそうになったし、エヴァディスは剣を研ぎ始めるし、ハシュバットは鞭をしならせながら攻撃魔法を詠唱しだしてね」
 
 王の魔法は完璧に防御しづらいのよねーーとのほほんと呟く母。つまりあの親バカは攻撃魔法を放って、母の守護魔法で防いだという事だ。
 王妃がそんな事して良いのかと問い正したくなったのだが、あの場で魔法を防ぐ者は母しか居なかったらしい。頼りの綱の宰相も王に加担していたからだ。
 バカップルである夫婦がたまに巻き起こす大喧嘩を、皆が目の当たりにするのはいつもの事。母以外が防げば反逆罪で裁かれてしまう。力の差は歴然としつつも、最終的に折れるのはいつも父であるが。
 一時は不穏な空気が流れたが、母の無言の睨みでその場は静まったとか。二人の近衛騎士から、王妃は最強ですねという賛美の言葉を頂く事になるのは後の話である。
 父の暴走話を聞き、ジュースを吹き出しそうになって慌てて反対の手で抑えていた。それでも母からの滑らかな責め攻撃は続く。
 
「それでイールヴァとライウッドったら凄い脂汗出しながら額を床に付けて、謝罪してから無言のエヴァディスに連れて行かれたのよ。長い銀髪が揺らめいて、彼の顔が般若の様に……」

 頭から角、口から長い牙が見えたわという恐ろしい喩えを出す矢先、フリージアが耐え切れなくなり会話を遮った。

「おっ、お母様、先程の失態についてこの度は真に申し訳御座いませんでした。次からは無茶をしません」
「よろしい。では、お父様にもその事を伝えて来なさい。一番、貴女を心から心配していたのですから」
「はい、分かりました」
 
 宰相の般若の顔というくだりからフリージアの目が潤み始めた。自らもエヴァディスの恐ろしい顔を見た事がある為、怯えてしまう。五歳の時、護衛も付けずに城を無断で抜け出してしまった時の事を思い出した。
 イールヴァがエヴァディスの親戚に当たるので王宮に見学に来て知り合ったのである。
 ライウッドも貴族でカーナリウム家の末の子に当たる。二人共の身分が貴族という事で、姫の友に相応しいと三人顔を合わさせられた。
 最初は二人とも萎縮していたが次第に打ち解けるようになり、いつも一緒に勉強したり魔術を習ったり、同じ先生の教えを受けながら毎日を楽しく送っていた。
 お供と言えば近衛騎士だが、彼らの目をやり過ごして城を出る。その時一緒に付いて来てくれたのがこの二人だった。お忍びで街へ繰り出し城へと帰って来た頃、裏口で待ち受けていた宰相に三人仲良く遠慮無しでコッテリ絞られた。当時二十代のエヴァディスの怖い記憶はその時からトラウマとなる。

 
 項垂れながら王に謝罪をして頭を下げているフリージアを見て感慨に耽る。
 娘にとっては大したことが無くても、その身に何かあれば真っ先に責任を追及されるのは、娘に従事している者達だと分からせる必要があったからだ。今回はお咎め無しで済んで良かったが、娘に傷一つでも付ければ、父でもあるあの国王は黙っていない。
 普段は穏やかで知性溢れる王として民衆や各国に知られている。
 しかし己や身近にいる大切な人物が危機に陥った時、鋭い牙を剥き出し冷酷な判断を下す事を王妃であるマトリカリアは知っている。

 ディッセント国に魔物の襲撃に遭った時は一人で上級魔法を駆使し魔族を蹴散らす為に軍を下がらせた。威力の馬鹿高い上級魔法は敵味方関係なく周辺を薙ぎ払う。
 自らを含めた守護結界を張り、見事に三百は数が居た魔物を風の刃で瞬時に殲滅した騎士王を、当時のマトリカリアは人伝で耳に挟んだ事を記憶している。
 覇者殿が居ない当時は騎士王ハシュバットが最強だと。
 普段からフリージアを守る近衛騎士を見ているからこそ、もしかすれば彼は威力を弱めたのかもしれない。本気で攻撃されれば守護魔法は張っても意味は無いからだ。
 自らの擦り傷を負った指の皮膚を見ながら溜息を零す。夫に傷を付けられたがそれでも本当に憎めない。惚れた者の弱みだろう。
 娘から謝罪を聞いた後、ハシュバット王がやって来て癒しの魔法をかけてもらった。ごつくて大きな優しい手の平を握り返し、二人は覇者の降臨を心から祝う。

 ――その頃の理緒――

「ブジャックシュ!!」
 
 肌寒い、月の綺麗な夜、塀に登ってやり過ごしていたハンスと共にガウラが居ないか遠目で広間を眺めていた。
 ガウラを救いたいと思う心は勿論あるのだが、体がウズウズして毛繕いに夢中になる。ペロペロ舐めるのが癖になって来た頃、辺りが騒がしくなった。

「チュウウ(嬢ちゃん、ガウラのおっさんが来たぞ)」
「ニャ(何処?)」
「チュウ(あそこだ)」
 
 ハンスに促され下を見ると、首に鎖をかけられ柱に固定された獅子ガウラがいた。反抗するのを諦めたのか、大人しくされるがままになっているのが弱々しい。
 
「ニャアアッッ(ガウラッッ)」
「チュウウッ!(まだだ、まだ行っちゃ駄目だ!)」
 
 ハンスに慌てて呼び止められる。少し状況を見てから考えて、作戦を練った方が良いと言う。今飛び込めば自分達は元より、ガウラにまで危険が及ぶときつく説得された。歯を食いしばり混乱しながら事態を観察する。
 その時商人風な男がガウラの頭に触って何か金属の飾りを取り付けた後、男は揉み手をしながら王族や貴族たちに話し掛けた。

「王族・貴族の皆様、ご機嫌麗しゅう御座います。覇者殿降臨の祝賀会に私如きめが招かれ大変恐縮の思いです。今日の為にとっておきの物を用意して準備してきました。どうぞ、今夜は存分にお楽しみください!!」
 
 男は顔に笑顔を貼り付けひと通り挨拶した後、今夜の催しの主題に入った。

「さあ、世にも珍しい喋る獣ですよ。今まで獣人にしか獣との会話は成立しなかったが、この獣についてる金属を頭に付ければアラ不思議、世界共通語のハヌマ語を話すことが出来る様になります!!」
 
 人々はざわめいた。獣が共通語を話す?
 本当にそんな事が出来るのか、疑惑に満ちた目で男と柱に鎖で繋がれた獣を凝視していた。
 
「オラ、何か喋ってみろ」 
「……」
「この頭の金属でお前が喋れる事が立証されれば、俺はたちまち大金持ちなんだよ」
「…」
「獣であるお前が喋れば、俺も良い事尽くめだし、お前も群れに帰してやる。さあ、喋れ!」

 グルル……と唸り、鎖を引っ張られながらしつこい男に観念してガウラは口を開いた。

「オレにどうして欲しいんだ?」

 事態を見守る人々が驚愕する。獣の放つ言葉を理解出来るのだ。

「早くこの鎖を取ってくれ。不快だ。首が痛い」

 ガウラはこの不便な状態を流暢に話す。人間の耳にはハヌマ語に聞こえるのだ。
 世界一般の共通語で周囲に居る物の頭の中に響いてくる。文句の一つを満足気に告げた獅子は、ブルッと首を振って隣に居る男を見やった。
 
 静寂に包まれた途端に沢山の拍手が沸き起こる。
 今まで獣の言葉が解るのは、獣人しか居なかった。人間にとっては屈辱にも近しい感情。身体的能力や言葉の壁で獣人に劣る等、当然ではあるが忌々しい事この上なかったのである。興奮が冷めやらぬ中、大勢の貴族が商人に喋りかける。

「素晴らしい発明じゃないか。君が作ったのか」 
「はいっ」
「後で王の元へお目通りした方が良い。これなら王宮に出入りする事が出来るだろう。他にもこんな面白い発明があるのかね?」
「勿論御座います」
「オイオイ、積もった話は後だ。まず今日は皆でこの珍しい金属の発明と、覇者殿の降臨に乾杯しようじゃないか!今日の素晴らしい日に」
「「「「「乾杯!!」」」」」
 
 ガッハッハッ
 
 貴族・王族は笑いが止まらない。手に掲げたグラスを高々に上げて、上等な酒を飲み干す。
 人々が笑いに耽っている頃、理緒は気付かれないように豪華な料理の並んだテーブルの下へ潜り、そのやり取りを聞いていた。
 途中、床に落ちた果物を口に加えてハンスと一緒に食べていたのだが気分は低下する一方。
ただ、ガウラにどのタイミングで近づこうか迷っていた。ひたすら迷っていた時、この和やかな雰囲気は突如一変する。荒々しい足音が、華やいだ広間に響いた。


「大変です!南の方角から魔族の襲来です!」
「何だと?!」
 
 一同、これには騒然とした。
 見張りの兵が塔から辺りを異常が無いか警備していた所、南の方角から複数の魔族が空を飛んでいた。辺りは暗いので正確な数が確認できず、街の一部の地区に被害が出たと報告があった。

「何て事だ! こんなめでたい日に!!」
「は、早く逃げんと……」
「ど、何処へ逃げるんじゃ?相手は魔族じゃぞ??建物の中へ逃げても無駄じゃ」
 
 辺りが騒がしくなる中、ハシュバット王が場を静める為に一声上げる。

「皆の者落ち着け、無闇に騒ぐな。いいか、この王宮から出るんじゃ無い。忘れたのか。ディッセントの国には魔族が襲来したが、ここには覇者殿もいる。希望はある」
「そ、そうだ。女神の恩恵を受けた覇者殿が……だが肝心の覇者殿が居ない」
「我々は見捨てられたのか?」
 
 貴族達は一様に顔を白くさせてしまう。

「しかし、おかしいな。この国全体に結界を張らせてあるのに。何故魔族が結界に入って来る?」

父の疑問に近くに居たフリージアはハッと何かに気づいた。魔術を勉強しているのでこの考えに辿り着く。

「魔術師達の結界は魔族は寄せ付けませんが獣や人間は通る事が出来ます。もしかしてそれらを囮に使って、結界を脆い内側から破いたのでは?」
「成程な」
 
 獣や獣人を無差別に結界から弾く事は出来ない。最近では彼らはこの国で働いたり商売を始めたりと、友好的に進めてきたからだ。
 何かを考えながら床を見つめていた王はチラリと商人風の顔を見る。国王からの猜疑の目が合うと、商人はサァッと顔が青白くなった。

「まっ、待って下さい。私はただこの金属を売りに来ただけで……それにこの獣は足に怪我をしている所を私は助けただけなのです。結界を破くなんて、そんな大それた事はッ!」
「カイナは高い知能を持つと聞く。その獣が魔族を招いたとは考えられんか?」
「まっまさか!!そんな筈無いですし、有り得ません!! そもそも町に入る前から鎖に繋いで監視していたので御座います。囚われながらそんな器用な事が出来るとは思えません」
「ふむ、まずそれは後で尋問するか。守備隊、この商人を牢に繋いでおけ」
「はっ! カイナは如何致しますか?」
「原因が分からぬ以上、むやみに殺せないな。よし、コイツも鎖に繋ぎ牢に閉じ込めておけ」
「御意!!」
「ああ、その頭に取り付けた金属もきっちり調べろ。それと他の守備隊にエヴァディスと、謹慎処分を受けた近衛騎士二人も呼んでおけ。その二人はフリージアと王妃の護衛に付いてもらう」

 ハシュバットが王妃とフリージアを優しく見つめる。そこでフリージアは果敢に前に出た。貴族達が固唾を呑む。

「お父様、私もお手伝いをさせて下さい。私は母には及ばずとも炎の魔術を得意とします。きっと役に立って見せます!!」
「フリージア、気持ちは嬉しいがお前は女でこの国の唯一の王位継承者だ。この混乱に乗じて、不遜な輩がお前を如何こうしようと企む可能性もある。大人しく自室で休んでいてくれ」

 翡翠の瞳と焦げ茶色の瞳が交差する。頭を優しくサラリと撫でられる。

「王妃と姫を安全な所へ」
「お父様!!」
「マトリカリア、フリージアを頼む」 
「分かったわ。貴方も気を付けて。さぁ、行きましょうリア」
 
 去って行く二人を見送り、残った貴族を避難させる。 
 王の下した命令に守備隊の一人が商人の腕に縄を括りつけ、牢に連行していく。通路には商人の悲痛な叫びが木霊した。 


 





「我が主ハシュバット国王陛下、宰相エヴァディス馳せ参じました」
 
 静かになった大広間に一人の人間が厳かに進み出る。玉座に座っている王に膝を付き、王からの返答を待った。

「悪かったな、エヴァディス。お前も体を休めている時に。実は折り入って頼みたい事があるのだが」
「陛下の御配慮感謝致します。ですが頼み事だなどと……主である陛下の御命令ならば喜んで承ります」
 
 そうか、と伏せていた瞳を上げ、焦げ茶色の瞳がエヴァディスを見やる。

「私はこの王宮から動かずに、宮殿に結界を張ろうと思う。私が動けば色々な所で問題が蔓延るだろう。人々の混乱もある。だから騎士団を連れて人々の救助と共に、魔族の掃討に当たってくれないか」
「宮殿内の守備は如何致しますか?」
「宮殿内は問題無い。守備隊に警備をさせ、私の傍には専属の守護獣を置く。今から張る結界は中からも外からも魔族は元より、生き物は全て通り抜けが出来ない様にする。より高度な結界だ。一度王宮から出れば入る事は出来ない。危険な任だ。騎士団だけでは心許ないし、やってくれるか?」
「御心のままに。宰相エヴァディス、国王陛下の為必ずご期待に添えて見せます」
「宰相なのに悪いな。将軍に戻るか?お前程の外交的手腕を持っているのが無くなるのはチと辛いが」
 
 エヴァディスは苦笑いしながら首を横に振る。

「いいえ、私は騎士団をとっくに辞めました。後任の騎士団長にその任を引き継ぎましたし。私が戻る事は、陛下が任命しない限り御座いません」
「わかった。お前の忠誠心はしかと受け取った。だが、決して死ぬな。お前の命は私の物だ。生き残って必ず私の元へ帰って来い!」
「御意!」 
 
 背中まである銀の髪を翻し、騎士団と共に城を出る。
 エヴァディスが町へ向かったという報告を守備隊から聞くと共に自らの魔力を更に高め、王宮をスッポリと黄金色の防御膜が張られた。結界が上手く張れた事を魔力で確認すると、

「さて、覇者殿を探すか」

 焦げ茶色の燃えるような瞳が静寂に包まれた空間を見据える――




姫  フリージア・イリオス・ディッセント
王妃 マトリカリア・イリオス・ディッセント

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