何だか随分と長い夢を見ていた気がする。今までのは夢だったのか?
不思議な女の人や、夢うつつの時に聴こえた複数の声は?
考えても答えなんか出ない。落ち着かなきゃ。ところでここはどこだろう?
暗いが一つの窓がある。そこから陽の光が微かに降り注いでいた。
部屋の中が見えないこともないので目を凝らしてみる。
色取り取りの怪しい薬が入っているビンやら、様々な形の頭骸骨が棚の所に整頓されている。
剥製にされている猿やら鳥やら見た事が無い動物に、カエルに似た生物の内臓開き、リアルである人間の人体模型。何かの実験室を彷彿とさせる暗い部屋に背筋が凍る。
目線を下げると、茶色い石畳の上に魔法陣らしき白い文字が描かれている。何だろう? と魔法陣の円を辿っていると、自分が円の内側に入っているのだ。
突然不安になった。
もしかして、自分は何かの宗教に巻き込まれたのでは? それでこんな怪しい部屋に閉じ込められてたりして。身代金を要求されても大層なお金なんか家には無い。そんなの御免だ。
とにかくここから逃げなくては……咄嗟に目に飛び込んだのは、隅に錆びついたドアだった。そう思って触ろうとしたんだけど……
(ひ、捻れん! しかも届かないっ)
おかしい。ドアノブに手が付けられない。自分はこんなに背は低くなかったのに。
息切れしながらジャンプをしようかと迷った時フと気が付く。バッと勢いよく自分の手を見て驚愕してしまった。
「ミ、ミ、ミギャアーーーー???!!!(は、は、はあーーーー???!!!)」
自分の手がニャンコの手だ。触り心地の良さげな肉球付きで。
「ニャ、ニャアア!!」
な、何だコレ。新手のイタズラか。っていうか笑いの域を超えちゃってるよ。誰が笑うんだよ。笑った奴はコロス。
悶々と一人ツッコミしながら物騒な事を考え始めた。笑えない冗談に涙が零れそうになった時、ドアの外から複数の人の声が聞こえた。身構えると、体中の毛も逆立った。
「この召喚の間に覇者様が来たというのは真ですか?」
「ええ、プロテカの巫女が覇者の気を感知しました。間違い無いようです」
「そうですか。では、覇者様を迎え入れなくては―――」
ギィィィ
錆びついたドアが開かれて、三人の人間が入ってきた。
一人は襟元がタートルネック風で、肩がふんわりと膨らみクリーム色のワンピースを着ている。シンプルだが腰に細いピンクのリボンを巻付けて、奥ゆかしさと、可愛らしさ両方を引き立てている。
鷲色の髪をして、頭の上に小さい団子を作って残った毛を下ろしている。瞳は翡翠の色? が、外国人?? 小顔な上に大きな宝石の様な瞳。お人形さんみたいだ。
「姫、お下がり下さい。ライ、頼む」

女の子を守るように鞘から剣を抜いて出て来たのは銀髪の男の人?
着ているのは、服と言うより鎧って言えばしっくりくる。タートルネックの上に、鳥の絵を模した銀色の鎧を身に纏ってる。
(ブッ! な、な、剣から雷が出てるっ!!)
バチバチッと放電して、西洋の剣版、スタンガンか何か?!
「地を照らし出せ、アースホール!」
後から部屋の中に入って言葉を放った人は、簡素な革の鎧を着た金髪の男の人。何かを呟くと手から光が溢れ、部屋の中全体がさらに明るくなった。
「どこにも居ないけど……ん?」
げっ、金髪の人と目が合った。ちょっ、ちょっと、こっち見ないでよ。私は関係無いよ?
「どうしたライウッド、覇者殿はいたか?」
「多分違うと思うんだけど、いや、可能性が無くはないか」
「お前、さっきから何を訳の分からない事を」
手にしたスタンガンみたいな剣を鞘に戻し入れ、金髪の男の人がこっちに近づいて来た。
私は空気です。置物です。猫です。ダメ?
「猫が居ました」
「まあっ」
「なっ、何処から入った。ここは厳重にしてあるはずだぞ」
手の平の上にある光を頭上近く上げると金髪の男の人、ライウッドさんに抱き上げられた。よしよしとあやされ、大人しくされるがままになる。
「ニャ、ニャウ」
「……」
空色の瞳と目が合い、何かを見定められてるみたいだ。逸らす事も出来ずどうしたもんかとジーッと上から下まで見つめられ、私の首元で視線を止めた。
「これは「ライウッド、そんな猫より覇者殿を探せ」 イールヴァ、この花を見てくれ」
イールヴァという銀髪の騎士が私に近づいてくると、ライウッドさんは私の首をもぞもぞ触ってきた。
ライウッドさんは一瞬目を細めて笑ってくれたが、すぐに顔を引き締めていた。
「こ、これは!女神にしか咲かせない奇跡の花ピリマウムか? 本物? 何故こんな猫が貴重な花を持ってるんだ?」
「ニャ(知らないよ)」
顔をプイッと逸らすと銀髪の男の人にジロッと睨まれた。
何だか悪い事をしたみたいで居心地悪い。ていうか、この世界では女神さまが普通に存在するのか? さっきの言い方はいかにもなんだけど。
いきなりの責め口調にショボンとするとライさん(省略しちゃった)は私の頭を軽く撫でてくれた。落ち込んだ事が分かったんだろうか?
「イールヴァ、猫に当たってもしょうがないだろう。問題はこの猫が覇者殿かどうかじゃないのかい? 僕としてはこの猫で間違いないと思うよ。それに猫が身につけてるピリマウムは本物で、この花にはありとあらゆる守護の魔法がかけられてるから……」
ライさんは私の体を優しくさする。
「火であぶろうが鞭で打とうが、その力で弾かれると言うことか」
銀髪の騎士が腕を組みフンと鼻で息をする。
呆れたような顔をするライさんが私に視線を移した。
「イル、白い猫に拷問は出来ない。それにこの猫は女神エリシュマイルの加護を得ている。30年ぶりに来た、異世界の覇者殿だ――」
「こいつが??」
“異世界” “女神” “エリシュマイル”
「ニャア?(え)」
最後の“エリシュマイル”の単語は、さっき女の人が名乗った名前? うそ……あの人はホントに女神さまだったの??
信じられない気持とは裏腹に、火あぶりに鞭打ちという拷問の話を思い出した。とりあえず沢山の疑問を置いといて、いい加減離せ! と、喋れないのでウウゥゥ……と唸ってみる。私の反抗的な態度を目にした銀髪の騎士は(イルさんでいいや)鼻でフンとあしらい、額にデコピンかましやがった。
ピンッ
「フギャッ(イデェッ!)」
「何睨んでんだ、猫のくせに」
「ブッ! イル、頼むから猫に当たらないでくれ」
ライさんは笑いながら私のおでこを優しく撫でてくれた。
クッ、私が何したってのよ。暴力反対!
そう罵っていると、彼らの後ろに居たお譲さま風の女の子が倒れた音がした。この状況についていけなかったみたいで気絶しちゃったのかな。倒れたいのはこっちなんだけどな。
……しょうがないか。期待されてやって来たのは偉人でも鉄人でもない、唯の猫だもんね。
お母さん、お父さん、お兄ちゃんズ、私、猫になっちゃったよ――
二人の注意がお姫様に向いてる時に、私は暗い部屋を飛び出した。
金髪の騎士:ライウッド・カーナリウム
銀髪の騎士:イールヴァ・ホンバーツ
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ラクトちゃん、こんちゃっすぅ~~~
順調に書けてるねぃ~~~
小説を書く時ってどんな環境で書いてるの
次々と浮かんでくるもんなの
あだしはこりからもラクトちゃんの絵を見ながら小説を読んで、頭で想像しながら楽しみまつ
今日は風呂にも行って来てイイ感じじゃけぇ(笑)夜はラクトちゃんのバックナンバーやカテゴリーをもにょってみたいと思いまつ
モモチいじくり専門の玲くんに邪魔されそうやけど
あはっ
次々と浮かんでは来ましたが・・・
最初だけでした・・・
BGM聴きながら、小説書いてます。。
てか、やっぱり読みにくいのはナゼーーーーッ
あゆさん、小説の方はまだ読まなくても良いですよ。。アップしてるくせに、まだまだ修正の余地があるんで。次の日見るとガラリと変わってる! てことも度々あると思うのです
はあ――――っ
自分でブログんのも初めてだし、好き勝手にいじれないのが悔しいです。。。ふへへ
そうだ、あゆさん。
私のパソの中に、gooみたいにラクガキが出来るのを今さらながら発見しました。。あはは・・・
てか、楽都モード発動
小説の神よ、舞い降りたまえ~~~~
キーゴンキーゴン
舞い降りちゃったよぉぅ~小説の神
この人→
こんなんで神
壊。
とっ
ところで、
違うかな
あだしもたまにやってる
んでも、最近は専らgooブログの中でお絵かきしてる
今夜、描くモノ…もう決まっとる
楽しみ~~~~~
ラクトちゃんはメモ帳でガァー書いてから
音楽聴きながらってのは必須かも
あだしもその時間が1番好き
楽しいもんね
今ね、玲くんがモモチいじくってたら、モモチが『あゆ、来たーーーーー!!』とか言っててメッチャ可愛かったよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
テク②歩いて来た、モモチ
あゆさんトコの神がスゴ過ぎる
てか、その絵文字はドコにあるんですか――――
もしや、、
携帯の?
舌がペロペロしたヘビちゃん(トカゲちゃん?)も、見た事が無いような・・・??
うあ―――ん、気になるよぉぉ
こいつらがとっても面白くって、吹き出しちゃったよぉぉ
あっと、パソの中身のペイントの事でっす。。
あゆさんは、こっちでもラクガキしてたのですね
ふへへ、モモチは玲君にモテモテ
ああ、特訓したカイがあった・・・
あ、でも小説が進んだら、モモチの言葉が難解になるかもです。。
ウ――ム
モモチの奴、「ラクト大好き」とか「あゆさん・・・」とか呟くようになって・・・なんてナイスなペンギンだ
くそっ、せめて小説が一段落落ち着くまで、絵描きに戻れんです――――
ではでは、今日もおやすみなさい~~~
イラスト可愛いぃィ
みんな個性的で読んでいてテンション上がったかもォ
あゆちゃんの言うとおりはまってしまいそう
ラクトさんには申し訳有りませんが,あゆちゃんにコメント送ります。
あゆちゃんのブログ見ながら何度も私は助けられました。
本当にありがとうございます。
生きて行く方向性がわからなくて弱い私は色んな面であゆちゃんに助けてもらったから……
あゆちゃんはそんなことしてないって思うかもしれないけど、毎日のブログが私にとっては大切な言霊でした。本当にありがとうねぇ
これからも、あゆちゃんと玲君がいつも幸せにいる事を願ってますねぇ
ラクトさんありがとうございます。これからもブログ読ませてもらいますねぇ
あゆちゃんにもコメントしますねェ
ひょっこり猫に居る住居人は、みんな個性が強くて凶暴な奴らが多いのです
あゆさんトコのブログ見て、元気付けられる人はたくさん居るんですね~~
もにょ日記が復活した事ですし、これからもバンバン覗けますよ~~
うおぉぉ~~~~
ではではラクトでした。。
今日も楽しく過ごしましょう~~
うーーーーーーんっ
うーーーーーーんっ
なんてステキなの~今日って
とっても良い日曜日
ラクトちゃん、ご存知の通り、土日は嫌い
今日はとっても大好きな日曜日
何だかとっても嬉しい
そう②、ラクトちゃん、
神はこれからも舞い降りるぞょ
あと…ペイントはさぁ~ブログでおえかきツールがあるって全然知らない時によく使ってたんだぁ
今もたまに使うけどねっ
ラクトちゃんは本格的に小説に力入れてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
追っつけなくなっぞ、あだしっ
グーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
てかまた②この場を借りちゃいまつが…3110ちゃん、ありがとうぅぅぅぅぅ
あだし…今もそうやけど…自分のブログってホント、自己満足の世界やから…3110ちゃんがそんな風に思っててくれたなんて、全然分かんなかった
ホンット、いつも何でもないコトただブログってるだけやし…あだしは自分の病気があるけぇ、たまにテンションかなり低めなブログしてて、ワケ分かんないって思う人いっぱいいると思うし…
でも…3110ちゃんがそう思っててくれて、それが分かって、今、ホントに嬉しい
ブログってて良かった、あだし
ラクトちゃんにも出逢えたし
今夜、とっても幸せ感たっぷりなあだしでつ
ヘビちゃん
あゆさんも3110さんも、元気になってくださいね~~
おっと、あゆさん。。ラクトの小説、まだ読まなくても良いですよ・・・
お絵かき・・・イメージと合ってたら、取り入れて行こうかと思いますです。。
ふへへ・・・
ではでは、ラクトでした
おやすみなさ~~い
改めて思ってんやけど…
ラクトちゃんの絵って…まじ②見るとやっぱステキ
線が好きなんやけど、色がねぇ、ちゃんと陰影がしっかりしてるせいか…立体的にイイ感じで見れるんよねぇ~~~
また惚れてたあゆでつ
今日は悲しかったけど、眠れそうなり
あだしにも春は~~~来るっ
ラクトちゃんの小説楽しみにしてるょ
あだしもかなり前のまで読んだよ
あだし的にはプリントアウトして読むのがイイやって思ったよ
会社でたまにやっちゃうょ~~~~
小説がひと段落してから、また絵描きブログをぼちぼち入れてこうかと考えておりますです。。
ヒョオォォ~~
小説を読んだんですか。。(まだイイって言ったのに
あゆさんに読まれたら、なんか恥ずかしいです
ん? プリントアウトして読む・・・ですか??
ふへえ~~、それって、ましゃか、ましゃか。。
・・・・・
会社で出すならタダだし、良いかもしんないですがぁぁ~~
どうかあゆさんの気が変わりますように!!
(これも神
フンフンッ \(゜ロ\)(/ロ゜)/ もにょ~
私の掛け声もバッチリで、これならもにょの神
あゆさんも、あゆさんのおばあちゃんも元気になりますように~~
ではでは、ラクトでした