徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

イースターエッグを作る

2010-04-04 00:05:24 | Weblog



実家住まいのドイツ人の友達と一緒にイースターエッグを作った。用意したものは、生卵(殻は白)、玉ねぎの皮、古いソックス(洗濯済み)、タコ糸。ちなみに、ソックスはイースターエッグを作るのに何年も使いこんでいる(イースターエッグを作るのは1年に1回のみだけど)ので、すでに濃い茶色に染まっていた。

作り方は簡単。卵に玉ねぎの皮を巻きつけ、古いソックスに入れ、卵と玉ねぎの皮が密着するようにソックスの入り口をタコ糸で縛り、ゆで卵にするだけ。染まり具合が1個1個異なり、黄色っぽかったり、濃い茶色に染まっていたり、それぞれかわいい。

そうこうしているうちに、夕食をよばれることになった。ドイツ人家庭らしく、パンとハム、チーズ、果物の夕食。その途中、友達が『ちょっと失礼』と席を立った。普段、とてもジェントルマンな人なので、『トイレ、緊急なのかな』と思っていた。

トイレから戻り、5分くらいしたら、お父さんと『Korbが…』という会話をしだした。Korbだけ聞き取れたけれど、Korbが何なのか分からなかったし、ドイツ語の会話にはもともとついて行けないので、全く何について話しているのか見当もつかなかった。彼は普段、ドイツ語でご両親と会話した後、必ず訳してくれていたけれど、今回については、

訳してくれず、席を立った

珍しい、と思いながらも、Korbって何だろう、と、お父さんに聞こうとしたけれど、別の話題になり、聞けなかった。彼はケラーに行ったり、キッチンで何かをしているようだった。

彼が戻ってきたとき、『何してたの?』と聞いてみた。

トイレだよ。詳しく知りたい?

と返された。2回目の離席はトイレではなかったはずなので、言いたくないのね、と思い、それ以上は聞かなかった。

彼の部屋に戻り、しばらくしたら、彼が、

イースターエッグを探そうか

と言い出した。すぐわかるところに置かれていたのが写真のかご。真ん中のウサギと小さい卵はチョコレート。大きいまだら模様の卵が私たちが玉ねぎで染めたゆで卵。かわいい…

結局、Korbというのは『かご』で、彼はお父さんに、どのかごを使っていいのかを聞いていたらしい。でも、お父さんは、ピンと来ず、

かごなんて何に使うんだ?

などと聞き返していたらしい。だから会話がちょっと長かったんだ。

それにしても、こんなに可愛くデコレーションしてプレゼントしてくれるなんて、本当にうれしかった。

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