徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

はてしない物語(ミヒャエル エンデ)

2016-01-12 20:54:16 | DVD・本
『はてしない物語』を文庫本で頂いたので読んだ。最初の数十ページはなかなか本に入っていくことができなかったけれど、途中からは私も本に引き込まれた。

この本もモモを読んだ時と同様、

対象年齢はどのくらい

なんだろうかと思った。

児童文学なので小学校高学年くらいなのだろうか。私がもし、その年くらいの時に読んだのなら、主人公の男の子の冒険にドキドキワクワクしたと思う。でも、大人になった今読んでみると、記憶をなくすということ、親友とは、など、いろいろと考えさせられた。

この本には『あかがね色』(『はてしない物語』に出てくる『はてしない物語』の本の色)という単語が繰り返し出てきた。『あかがね色って何色?』とソクチくんに聞いたら、

銅の色

だと教えてくれた。そうか、「赤い金」か!


私はこの本、最初は自分で読み、2回目はソクチくんがドイツ語版を音読し、私が日本語版を目で追って読んでいく、という読み方をした。ソクチくんが最後にはてしない物語を読んだのは20年ほど前だったので、自分も読みたくなったらしい。

日本語版を読んでいるだけでは気が付かなかったことに気が付いた。日本語版も章の扉絵はアルファベットが書かれている。私はただ単に、Aは第1章、Bは第2章、と思っていたけれど、第4章(D)を読み始めた時に『Durst(渇き) und Hunger(飢え)』とソクチくんが言ったので、『ドイツ語ではその語順なの?日本語では「飢えと渇き」っていうんだよ』と言ったら、『ドイツ語でも普通はその語順だけど、この章は「D」から始まるから』と言った。そこで初めて扉絵のアルファベットから章が始まっていることに気が付いた。エンデはそういうちょっとした工夫が好きだったらしい。

日本語訳は1文が長いドイツ語を分かりやすく、かつエンデのスタイルを崩さずに書かれていたと思う。ただ、1か所、最初に1人で読んでいるときに「あれ?」と思う箇所があった。ドイツ語には進行形がないけれど、ここは進行形ではないの?と思う文章がの本語訳では現在形になっていた。

原文は『Er slaeft schon.』日本語訳は『眠るよ』だったけれど、『schon』もあるし、状況からいっても『これは現在進行形だよね?』とソクチくんに聞いたら、『そうだよ。彼は今寝ているよ』とのことだった。

次は『モモ』をソクチくんに音読してもらう予定。


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