ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

神経質症の症状は、大きく分けて次の三つに分類されます

2016-10-06 18:37:02 | 医療
①普通神経質症
②強迫神経質症
③不安神経質症

実際にはこの三つが明確に区別できなかったり、症状が移り変わっていくケース
もあります。まず、普通神経質症について見ていくことにしましょう。

普通神経症には、さまざまな症状があります。頭痛、頭重、頭内朦朧感、めまい、
疲労感、脱力感、肩凝り、記憶力減退、身体の動揺感、不眠症、胃腸神経症、書痙、
頻尿、性的障害などがあげられています。

身体の不調に関するこうした訴えがあるにもかかわらず、普通神経症の人が内科医
の診療を受け検査しても、異常は見つかりません。けれども本人が症状にとらわれ、
不安を感じているために、気分によって症状は変化します。また、症状を取り除こう
としたり、症状を理由に現実から逃げたりすると逆に症状が強くなるという、神経質症
特有の傾向も見られます。神経質性格の特徴のひとつとして「強い欲求」をあげまし
たが、これは欲求の面からみれば{健康欲求}が強い、つまり健康面に不安を感じ
やすいという傾向なのです。

普通神経質症を治すにはどうすればいいかと言えば、身体的な症状を気にしながら、
しなければならないことをしていくことです。つまり、現実に必要なこと、見のまわりの
日常的なことをおろそかにせず、手を出して実行しなければなりません。

アメリカでは気軽に精神科医の診療を受け、かかりつけの精神科医をもつことが
ステイタスシンボルになるとも言われています。ところが日本では、こころの問題は
秘密裡に扱わなければ本人に不利になるのが現状です。けれども最近は、こころの
問題がたびたびマスコミに取り上げられ、そうした方面の図書もたくさん出版される
ようになりました。会社によっては社内に精神科の医師を置いているところもあり、
社会全体がこころのケアの必要性にきづきはじめています。

─『現代に生きる森田正馬のことば Ⅱ新しい自分で生きる』生活の発見会編 白洋社

心理学的な面から、神経質症を知っておくことは、損にはならないだろう。
哲学などの考え方だけでは、自分を知るということは、足りない時代になっている。
科学の発達とともに心の動きも方法を変えてみていくことも必要だろう。

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