QAZのつれづれ日記

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シチリア民謡 (Folklore Siciliano)

2011年08月23日 | 音楽
ナポリ民謡が出たついでにシチリア民謡を。

日本民謡の中で沖縄地方の民謡を沖縄民謡というように、イタリア民謡ではナポリ民謡やシチリア民謡がとりわけ有名です。
沖縄民謡が沖縄の言葉で歌われるように、ナポリ民謡やシチリア民謡もまたその土地の方言で歌われます。

「サンタルチア」はナポリの歌にイタリア語の歌詞が付けられた初めての曲だそうですが、沖縄民謡を標準語で歌うようなもので果たして感じが出るでしょうか。

ロマ音楽やファド同様、地域に根付いた歌には逞しい生活感、土くさいバイタリティ、激しい旋律に込められた民衆のペーソスといったものが感じられ、やはりその土地の言葉、方言で歌われてこそのものと思われます。

シチリアは長靴の形をしたイタリアのちょうどつま先部分にある地中海最大の島で、マフィアでもお馴染みです。

クラシック音楽ではレスピーギやフォーレなどのシチリアーナが有名ですが、ここではシチリア民謡の代表格とも言われる「しゃれこうべの歌」を聴いてみたいと思います。イタリア映画「越境者」の主題歌に使われました。


歌の内容は、石の上に置かれたしゃれこうべが生前の不幸な人生を喋るというもので、悲しい意味合いが愉快なメロディーに包まれて笑い飛ばされています。

この曲を耳コピーで採譜してみました。変ホ長調です。動画の演奏と楽譜のキーを合わせていますので、動画を再生しながらお手持ちの楽器でどうぞ弾いてみてください。



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