my chuckle

愛犬イタリアングレイハウンドのアーリアとの暮らしの中で日々感じたこと、思わずクスッとしてしまった出来事などを綴っています

プリズン・ガール。

2008-08-15 | 読み物
迎え盆が終わりほっと一息。

明けた昨日14日、旦那は出勤、娘はお昼から夜9時までのロングシフトでアルバイト。

朝一、お寺さんがお経をあげにきてくださるのを迎えてからは、一人の時間。

こんな日こそアーリアの傍ら、ゆっくりまったり読書でしょー。

  

ひっさびさ!に面白かったな!一気に読破。

ノンフィクション!アメリカンプリズンストーリー。

NYで出会い恋した男性はなんとロシアン・マフィア。マンハッタンの大物ドラッグ・ディラーだった・・・。

ドラッグの密売関与で突然FBIに逮捕され、司法取引拒否の結果有罪判決となり合衆国連邦刑務所、州刑務所に収監。2年の囚人生活後、強制送還されるまでを綴った実話。

20代の女の子、まんまの言葉で綴られていて、リアル。

映画でしか知りえない本物アメリカプリズンの生活を独自の視点で書いていて興味深い。

とっても過酷だけど、超ポジティヴ!

連邦刑務所のありえない笑っちゃうシステム、日本の刑務所とここまで違うの?って、もう驚きの連続。

痛快!ではあるけれど、アメリカ底辺世界の実情など、ある意味深く考えさせられる一冊。

これ、オススメ。

石田衣良。

2008-08-10 | 読み物
石田衣良。

最近お気に入りの作家の一人。

彼の繊細な文章がたまらない。

年代も同じくらい。

TVなんかにも出てるけど、あたりがめっちゃソフト。

冷静沈着、控えめな言葉遣いがとてもキレイでググッときちゃう大人な男性。  

新刊の文庫を早速ゲット。

  

帯の『どうして愛はいつも、深い悲しみにかわるんだろう。』に惹きつけられて。


やっぱB型。

2008-06-26 | 読み物
巷で話題のこの本。

もの凄く当たっていて興味深いから貸すね~と友人からメール。

でも、2日しか待てず。

結局、買ってしまった。Tポイントが結構たまっていたので、支払いは190円なり。

  

こういうスタイルの本って面白い!

自分で自分の説明書を作り上げていく感じだ。

同じB型の娘と本の取り合いになる。

当たってる~とギャハハ・・・うるさい娘。

O型の旦那は気の毒に、蚊帳の外・・・。

短編集。

2008-06-12 | 読み物
仕事が忙しくなってきて、じっくり本を開く時間がない・・・。

そんな時って余計なんか読みたい衝動に駆られない?

最近の書店は遅くまで開いてるから便利ね。

寝る前のちょっとの時間で読める短編集を3冊漁ってきた。




「1ポンドの哀しみ」で嵌ってしまった大好きな石田衣良氏の『約束』

  

ミステリーと言えば今やこの人! 山田悠介氏の『レンタル・チルドレン』

  

そして、女性独特のエグさグロさが格好良い山田詠美氏の『風味絶佳』

  


やっぱ私が選ぶ本ってどれも表装にインパクトがあるなぁ・・・。

今、枕元にはこの3冊。

その日の気分で一冊を選んで、短編一つを読み終える頃には、薬も効いて・・・。


ブランケットタイム他

2008-04-06 | 読み物
最近読んだ本。

沢木まひろ著 『ブランケット タイム』 

   

↑これ、良かった^^
1時間ちょっとで読み終えちゃった。読後感は『ほろにが』
若い頃の恋愛を思い出しながら、大人な女性に読んで欲しいなぁ。



池永 陽著 『水の恋』

  

妻との間に疑念を抱いていた親友が亡くなった。
親友の死の真相を追いかける主人公。

自然界の描写がすごくキレイに表現されていた。
フライフィッシング好きの方もどうぞ^^
恋愛小説ですけど。


どちらも装丁が素敵なの~。


モルヒネ

2008-02-22 | 読み物
  

安達千夏著『モルヒネ』 

一昨日寝る間際に数ページ読んで中一日。
仕事が一区切りついたので読み始めた。
サラッと一時間で終了。

感涙小説?ホントに?

私は帯に踊る文字のようにうずくまって泣くことはなかったけど。

ホスピスオーナーである医師と婚約中の在宅医療に従事する女医、真紀の前に昔の恋人が突然現れる。
海外で音楽家として活躍しているはずの彼は、末期癌に侵され、余命が数ヶ月だと分かる。
悪化する病状、恋人時代の思い出、医師の立場・・・。
複雑な思いに揺れる気持ち。

ちょっと重いテーマを軸に、不器用だけど純粋な気持ちが流れていて、まぁ、恋愛小説なんだろうけど・・・って感じ。

ショッキングな真紀の姉の死の冒頭に引き込まれるかと思ったが、中途半端な感じ。

行間から読みとらなければならない感情がいっぱいある本、なのかなって。

尊厳死、安楽死など、いずれは迎える自分の死というものに対する考えを持つって意味では印象に残る一冊にはなったかなぁー。


ドッペルゲンガーな本

2008-01-22 | 読み物
相変わらず、まず目がやられる。
インパクトのある『絵』に弱い。

昨夜読み終わった2冊。




直木賞作家、奥田英朗氏の『空中ブランコ』

『イン・ザ・プール』に続く第2段、ちょっとふざけた精神科医伊良部の暴走治療。
彼は名医なのか、ヤブ医者なのか・・・。抱腹絶倒間違いなし^^
むしゃくしゃしたときや、ちょっとブルーな時にはいいかも!


そしてこちらも直木賞作家、山本文緒氏の『ブルーもしくはブルー』

恋愛小説のようで、ちょっと、いや、かなりのサスペンス?でもある。
この手は始めて読んだな。かなり面白かった!
女心って怖いのね~、が感想だな。

ドッペルゲンガーが物語の軸になっていて、自分と分身の掛け合い、心理合戦みたいなところが興味深い作品。

ドッペルゲンガー:ドイツ語。自分そっくりの分身のこと。英語で言ったらDouble に相当する言葉。
ドイツの伝説にはドッペルゲンガーを見た者は数日内に死ぬとう伝説もあるらしいが、単なる伝説として片付くものでもないようだ。精神医学の世界でも取り上げられることのある現象らしい。


新年の3冊

2008-01-08 | 読み物
久しぶりに本の紹介を・・・。
といっても、今回はサラッと眺める感じのものばかり。

  


『信州ご利益図鑑』

TBS系地元テレビ局SBC信越放送から出版されることを聞いていて、実は待っていた一冊。
出版日が元旦というのも縁起をかついでのことなのか。
オールカラーのこの図鑑には信州の縁起物が網羅されている。
ご利益グッズ、開運の寺社、福を呼ぶ美味、福を招く温泉などが満載。
これから新しいことにチャレンジしようとするなら、ちょっとあやかってみるのも悪くないよね。



『女はなぜ突然怒り出すのか?』

テレビ・ラジオのコメンテーターとしてもお馴染み姫野先生の著書。
サブタイトル「女を敵に回すか、味方につけるか?」がまた面白い。
タレントの青田典子さんも絶賛。
以前読んだ『話を聞かない男、地図が読めない女』に通ずるものがあったな。
新年早々、ヒステリーを起こした自分を擁護するべく引き寄せられた一冊だったのかも(笑)



『頭がいい人、悪い人のパソコンの使い方』

自他共に認める機械アレルギーの私。
無謀だという周りの声も聞かずにブログを開設して、早7ヶ月。
中身の質はともかくとして、今日まで結構な時間を費やしてきた。
買い物とメールのほか、何も出来ない私を旦那も娘も他人を見るような目でみてきたが、それも気にならないほどパソコンとは無縁だった(笑)

そんな私が今更だが、自分に買った始めての関連本。
誰もがパソコンを使える。
問題は使いこなせているか?ということらしい。
所詮、趣味の範囲なのでこれ以上どうするつもりもないが、書店でパラパラしていて目に留まった目次の一節。

キーを使う頭のいい人、マウスを使う頭の悪い人。

これが気になって購入。
ブログに本の内容が反映されるとは思ってないが、もうちょっとパソコンと仲良しになれたらなぁ・・・って^^


『孤高のメス』

2007-09-18 | 読み物
今度はこれに嵌っています。
書店の推奨コーナーで偶然手にしました。
買った日の晩、一気に読みました。

外科医当麻鉄彦 孤高のメス』 第1巻~第6巻 

  

著者の大鐘稔彦氏は、京大医学部出身。
早くから癌告知に取り組み、また、ホスピスに力を入れたり、手術の公開をするなど、
先駆的な医療に取り組んできた医師で、現在は僻地にて従事している現役だそうです。

大学病院を飛び出したアウトサイダー医師、当麻鉄彦は国内外でその腕を磨き、
当時国内ではまだ未知の領域である肝移植をも学び、先進技術を身に付け、
一流と呼ばれる外科医に成長して帰国。
それでも、自身の経歴や腕をひけらかすことなく、地方の民間病院で
医療の本来あるべき道を進む熱い男です。

フィクションですが、著者が医師だけに説得力は大きいです。
私たちの知らない医療現場や大学病院とのしがらみ、ミスの隠蔽などが書かれ、
実際そうなんだろうな・・・と思うことがいっぱい。

オペの描写などは、臨場感に溢れ実にリアル。
術野の様子が目に浮かぶくらい細やかな表現で、緊迫感に満ちています。
これはノンフィクションか!!と、錯覚するほどの面白さです。

インフォームドコンセント、セカンドオピニオンなどの重要さが叫ばれる昨今ですが、
やはり、医師と患者の間には、見えない厚い壁があるのも現状です。

幸い、私はこれまで大病もせずに過ごしてきましたが、
万が一、手術の必要に迫られたら、迷わず当麻先生にお願いします!
そう言いたくなるキャラクターなんです。
現代のブラックジャックさながらです。

誰もが一目置くスキルを持ちながらも、謙虚さを忘れない。
患者のみならず、病院内のスタッフの心まで掴んでいきます。
人情にも厚く、院長からの信頼も絶大。
しかし、同じ外科には、彼を疎ましく思う面々も・・・。
敵対する医師らを腕一つで黙らせる爽快感もたまりません!

思わず読み手が熱くなる!シリーズです。

立秋もすぐそこ。
秋の夜長にいかがですか?




感動。大人の世界。

2007-09-10 | 読み物
またまた、素敵な本に出会いました。

私は、どちらかというと、まず目でやられるんです(笑)

今回は幸田真音著『コイントス』  
  

素敵なのは表装だけじゃない!
泣けます。
ピュアな大人のラブストーリー。

訳あって金融界を追われた元外資系証券の敏腕ディーラーと同僚だった女性が偶然再会することから始まる物語。
日本のビッグシティ東京、世界金融の街ニューヨークを舞台に描かれています。
いまだ実現していないニューヨークで交わされた遠い日の約束。
2人の運命を決めるのは、コイントス。素敵過ぎます!
一枚のコインに託された運命を翻弄するかのように、ワートレ(WTC)に向かって進む2台の飛行機。
9・11の悲劇のテロが起こる・・・
果たして約束は叶うのか?

幸田さんって、男性だと思ってました^^;
ご自身も作家になる前は、債券のディーラーだったんですね。どうりで・・・。
経済とか、金融とかには真っ暗な私でも、充分楽しめた一冊です。