紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

『シャーロック・ホームズの事件簿』コナン・ドイル

2005年06月14日 | か行の作家
位置的にいうと、ホームズ晩年の事件、といったところでしょうか。
引退間近、もしくは、引退後の事件まであって、ちょっと“冴え”に
欠ける気がするのは、気のせいでしょうか(笑)。
これまでは基本的に、ワトソンくんの記述による物語だったわけですが、
ここにきて、ホームズが自分で記したりしていて、そういうところは
面白かったです(^-^)。

「ソア橋」は、不可能犯罪系(そんなのがあるのですか^^;)なのですが、
このトリックに関しては、いろんなところで見かけます。評価高いです。
が、実はいまいちよく分かってなかったりして(笑)。いや、トリック
自体は一応理解しているつもりですが、どうすごいのかが分からない。
きっと、私は何かを見落としているんだろうなあ(^^;)。
それにひきかえ、「這う人」は、事件が起こった段階で、ホームズよりも
先に分かっちゃいました(笑)。たぶん、これはみなさん分かりますよね。
いちばん面白かったのは「三人ガリデブ」でしょうか。これって、
狙ってない?(笑)。タイトルを見ただけでいろいろと想像して
しまったのですが(細い人と太い人が3人いる図など(^^;))、
あまり影響なくてよかったです(何)。全体的に“動”の事件よりも、
やはり“静”の事件の方が多かったでしょうか。


シャーロック・ホームズの事件簿』コナン・ドイル(新潮文庫)