横浜美術館で開催されている「木下孝則展」に夫と共に行って来ました。木下孝則氏は、大正末から昭和にかけて活躍した洋画家であり、フランスに留学経験があり、戦後は鶴見に居を構えた画家であることを、今回私は初めて知りました。
「昭和の気品 エレガンス」と展覧会の題名が付けられている通り、気品という言葉がぴったりとする作品ばかりでした。女性の肖像画が多かったのですが、描かれている女性から当時のファッションやインテリア、生活様式が感じられました。おそらく当時の上流社会に属する女性のモデルが多かったのでしょう。時を経ても、古さを感じさせず、美のオーラのようなものを感じました。きっと木下氏はモデルが醸し出す雰囲気や気品を、鮮明に感じそれらをキャンパスに描いたのでしょう。描かれている女性にうっとりしてしまいました。
そして驚いたのが、若かりし美輪昭宏がモデルになっていたことです。当時から美のオーラを放っていたようです。
実は、昨日から子ども達は夫の実家にお泊りで、横浜美術館には夫と2人で参りました。朝から自分の事だけをすればいいのは、なんて楽なのでしょう。ゆるやかかに流れる時間と、子どもがいない空間的なゆとりを堪能したひと時でした。