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余命8カ月を遥かに超えて

3回目の入院 その1

2012-04-17 12:52:00 | 2009年のできごと

 

2009年、春には父が肺疾患で入院、夏には母が骨折と血糖値コントロールの為2回入院、そして秋には私。
次から次と、てんやわんやの入院ラッシュの年でした。


9月の受診日に、3度目の入院について説明を受けました。
今度は分子標的治療薬の経口抗癌剤イレッサを使用する事に。

 

病院から貰った説明書から一部抜粋しますと、

非小細胞肺癌は上皮成長因子の影響で増殖する性質があり、その増殖因子をブロックすることで癌の成長を止めようというわけです。
そのブロックする薬が分子標的剤です。
従って、いわゆる抗癌剤がヒトの正常細胞の成分に毒として作用し、白血球減少などの強い副作用を起こしていたのと比べて、この経口薬は吐き気や白血球減少の副作用が軽い事が特徴です。
ただし、上皮成長因子が正常の細胞でどのような働きをしているかは完全に明らかになっていませんので、分子標的剤であるから重大な副作用がおこらないとは言えません。

この薬が有効な病気は、手術不能な非小細胞肺癌、又は再発非小細胞肺癌です。
手術不能とは、転移があったり、又は病気の拡がりが大きくて手術では取りきれないと判断する場合、肺の機能が不十分で手術に耐えられないと判断する場合です。
非小細胞肺癌とは、肺癌の主な4つの種類の内の小細胞癌を除いた3種類すなわち腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌の総称です。
従って非小細胞肺癌であっても、手術可能な場合や、抗癌剤や放射線治療を行っている場合は原則として治療対象になりません。
手術後の再発防止の目的でも治療対象にはなりません。効果がはっきりしないからです。

1日1回1錠飲みます。
無効と判断したり、副作用で継続が困難と判断した場合は中止することになります。
1錠の値段は約7000円(3割負担で約2000円、30日分で約6万円)です。

副作用としては、
肺障害(間質性肺炎)は咳、呼吸困難、発熱などの症状があり、胸部Ⅹ線写真ですりガラス状の肺炎像を示す事で診断します。
あらかじめ間質性肺炎の出現を予測することは出来ません。
上記の症状が出現した場合にはすぐにイレッサを中止します。
症状が重い時には酸素吸入療法や副腎皮質ステロイドホルモン剤の治療が必要です。
この肺障害(間質性肺炎)により、死亡を含む永続的な治療後遺症がイレッサによって起こる可能性があります。

その他、日本人に多くみられる副作用は、
発疹、下痢、そう痒症、皮膚乾燥、肝機能障害、etc.

イレッサ服用中には、肝機能異常をチェックする為、最低1~2カ月に1回は血液検査。
間質性肺炎をチェックする為に最低月に1度は胸部Ⅹ線写真、、それに加えて息切れの症状のある時には適宜検査。
危険な不整脈を起こす可能性が指摘されていますので、動悸などの異常があれば心電図検査。

 


間質性肺炎や肝機能障害、その他の副作用の出方を見極める為、10月1日に入院しました。
急性肺障害や間質性肺炎がイレッサの投与初期に発生し、致死的な転帰を辿る例が多い為、少なくとも投与開始後4週間は入院またはそれに準ずる管理の下で、重篤な副作用発現に関する観察を充分に行う必要があります。

 

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